独り言

このページには、いわゆるジャーナルを掲載します。
リンク・ページ「芝居」と「推理小説」では、一人の鑑賞者としての勝手な思いを書きつづってみます。
評論家でもエッセイストでもない者がこんなことを公表できるとは、インターネットとはありがたいメディアです。
このホームページで開設者本人が一番楽しんでいるのは、このリンク・ページかも知れない。
いずれの分野も「好き嫌い」の世界ですから、来訪者の意に添わなくとも、ご勘弁願いたい。

「芝居」で取り上げるのは、11代目団十郎など、主に1970年頃の古い話題です。


「推理小説」のマニアとして自分自身をランク付けすると、「中の下」か「下の上」といったところか。
松本清張と宮部みゆきは一通り読んでいるが、赤川次郎、西村京太郎、内田康夫は読まない。
「綾辻以後」にも興味ない。
ホームズとルパンは小学校以来、何年かおきに読み返して楽しんでいる。


2026年6月20日(土)デイサービス。「魚屋宗五郎」
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅、昼食後、テレビをつけたら、BS朝日「第四回神谷町小歌舞伎」で、成駒屋一門による「魚屋宗五郎」を放映していた。宗五郎は橋之助。東京で歌舞伎座に通っていた当時、菊五郎劇団で何回か見ている演目である。主役は松緑、女房お浜は梅幸、おなぎの方は福助(後の芝翫)、三吉は簑助(後の三津五郎)。息の合った良い舞台だった。今回の橋之助の宗五郎の演技は、松緑のそれとは少々違っていた。たとえば、松緑の宗五郎は花道で酒樽を振り上げ、「矢でも鉄砲でももってきやがれ」と叫ぶが、橋之助の宗五郎にはそれがない。成駒屋には別の型が伝わっているのだろうか。
  今回は磯部屋敷の場を丁寧に出していた。『名作歌舞伎全集』第23巻で確認すると、本来はお家騒動がらみの三幕物であったことを知った。とはいえ、眼目は宗五郎の酒乱を見せることで、五代目菊五郎の名演が評判になったらしい。

2026年6月18日(木)トレフィラヌス研究
 ようやく疲れが抜けてきたので、11日振りに『生物学』第3巻後半の発生論に取り組むことができた。スパランツァーニの人工授精実験の紹介に13ページ(S.374-386)を費やしている。同書の欠陥の一つに、詳細に過ぎるということがある。世界初の生物学概論としては、主要な研究成果をていねいに解説しなければならないという思い込みがあったのだろう。

2026年6月17日(水)内科医
 朝、隣町の福岡内科へ。帰宅後、一昨日の疲れがとれない。終日、ぼんやり過ごした。

2026年6月16日(火)体調不良
 昨日の疲労が回復しない。最低限の家事をこなすだけで精一杯であった。

2026年6月15日(月)近大眼科
 朝、金剛駅前からの急行バスで近大病院へ。眼圧も視野も、悪いなりに安定している。帰りもバスで金剛駅にもどり、河内長野駅前で昼食、百均、書店。電車で三日市町にもどろうとしたら、左足が痙攣し、繰り返し激痛が襲ってくる。帰宅後も両足の状態が普通ではない。体力低下と運動不足によるものであろう。

2026年6月14日(日)一斉溝掃除
 朝の9時から団地自治会の一斉溝掃除。30分ほど、家の前の溝を普段よりも丁寧に掃除した。それだけのことなのに、午後は疲労で動けない。せっかく、土曜日のデイサービスを休んで体調維持を図ったのに、無駄になってしまった。

2026年6月13日(土)体調維持
 来週は2回の通院予定があり、体調を維持するため、デイサービスは休むことにした。午前中にトレフィラヌス『生物学』第4編「生殖」の既読部分をジャーナルの形でまとめることができた。午後は虚脱状態になってしまったが、夜になって本日分のジャーナルを書いている。

2026年6月12日(金)トレフィラヌス研究
 『生物学』の読解がなかなか進展しない。現在は、第3巻後半の第4編「生物の生殖、成長、および死去」(Viertes Buch. Erzeugung, Wachsthum und Abnahme der lebenden Körper)に取り組んでいる。その第1部が「生殖」(Erster Abschnitt. Erzeugung)、第2部が「成長と死去」(Wachsthum und Abnahme der lebenden Körper)、第3部が「結論」( Versuch einer Ableitung der bisherigen Erfahrungssätze aus den obersten Sätzen der Biologie)、最後の第4部が「成長と死去の条件」( Bedingungen des Wachsthums und der Abnahme der lebenden Körper)になっている。分量から見ても、この第4編は「発生論」とみなしてよいだろう。
 第1部「生殖」の第1章「胚」(Erstes Kapitel. Keime der lebenden Körper)1部の導入部となっている。有性生殖の生物を「第一類」(die ersten Classe)、無性生殖の生物を「第二類」(die zweyten Classe)、両者を兼ねる生物を「第三類」(die dritten Classe)と名付け、それぞれについて第2章、第3章、そして第4章で論じている。
 ただし、有性生殖に関する第2章と第4章の記述の対象は、「生成した有機体」(den erzeugten Organismus. S.254)に限られ、雌性および雄性の生殖要素との関係は後に、すなわち第5章で扱われるという。第5(Fünftes Kapitel. Bemerkungen über die Erzeugung nach vorhergegangener Befruchtung)のタイトルにある“Befruchtung”は現代生物学の「受精」の意味ではなく、雄性生殖要素が雌の体に移動することを意味している。植物なら「受粉」のことである。動物の場合も含めた仮の訳語として、ここでは「送精」を用いることにしたい。
 1章の冒頭部に目を通した後、第5章を先に読むことにした。この第5章に着手した当時、Befruchtung”は受精の意味と思い込んでいたため、5章のタイトルにも本文にも違和感があった。今から思えば、もっと早くに“Befruchtung”が受精とは異なる意味で用いられていると気付くべきだったが、この思い込みから脱却するのは容易ではなかった。
 さて、第5章の課題は、「送精前後の雌性生殖要素(der weiblichen Zeugungsstoff)の行動と、それに及ぼす雄性精液(der männliche Saamen)の影響」(S.366)であるという。最初のテーマは哺乳類の卵である。グラーフ説が紹介されるが、それに対して多くの異論のあることが指摘される。結論として、卵生動物では送精前から卵が存在しているが、胎生動物では送精後に卵が形成されるという(S.368)。胎生動物の卵についてはグラーフ説が定説化していたわけではなく、かなり理解が混乱していたことが分かる。
 植物では送精に際し、雄しべの雄性生殖要素が雌しべの柱頭に移動するという。すなわち受粉である。花粉の移動が偶発的な場合もあることを認めているが、基本的には花粉が自ら移動するとみなしている。動物でも植物でも、雄性生殖要素が雌性生殖要素に向かうのは「欲情」(der körperlichen Wollust. S.369)によるものであるという。神の手を廃したうえで生物界の合目的性を説明するには、有機物質に精神性を付与するほかなかったのである。

2026年6月10日(水)体調不良
 昨日の起床時、風邪をひいたと察した。早朝の冷え込みに体が対応できなかったのだろう。昨日は葛根湯で対応したが、本日は症状がきつくなった。ロキソニンで症状を抑え込んで日常生活を維持しているが、文献に取り組むのは無理。それでも、昨日、送信されてきたキールマイヤー論の再校を、なんとか処理することができた。

2026年6月6日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日は3ケ月ごとの体力測定もあったが、おおむね、いつものメニューをこなすことができた。
 デイサービスを土曜日午前に利用するのは20202月以来のことだが、当時から一緒に利用している同年同月生まれの男性がいる。彼によると、6年前と比べて当方の歩き方は目に見えて衰えているという。当時は一日中、飛鳥の里を歩き回っても平気だった。今は続けて歩くのは20分が限界だろう。これほど急激に体力が落ちるとは思わなかった。頭脳の方は、まだ、まともらしいので、なんとか、今の体力を維持して生物学史に取り組みたいと思う。

2026年6月5日(金)キールマイヤー論、初校
 2日()に桃大の紀要担当者から、研究ノート「キールマイヤーの生涯と業績」の初校が送信されてきた。翌日から校正に取り組み、本日、その結果を返信することができた。短い研究ノートなので、以前の元気なころなら一日で片付けた作業だが、今回は延べ3日を要した。原稿を送信した時よりも、一仕事終えたという充足感がある。
 体調不良が続いたこともあってジャーナルを書く気力もなかったが、なんとか回復してきたようだ。

2026年5月27日(水)散髪
 朝、散髪のために外出。午後遅くに雨という予報とは違って、朝のうちから小雨。そのためもあって、本日も散髪後に遠出はせず、昼前に帰宅した。それでも疲れ切って何もできない。

2026年5月26日(火)トレフィラヌス研究、『生物学』の構成
 トレフィラヌス『生物学』は世界最初の生物学概論である。全6巻の内容を大きくまとめると、前半の3巻が自然史で、後半の3巻が生理学である。
 1(1802)が「分類」。第2(1803)がその空間的変化、すなわち「地理的分布」。 第3(1805)の前半が時間的変化、すなわち「古生物学」、後半が個体の誕生と変化、すなわち「発生学」。第4(1814)が植物的機能。 第5(1818) が動物的機能。第6(1822)が「霊魂」(精神)
 2巻の中で下等生物の自然発生が説かれ、第3巻前半の結論として進化論が説かれている。第1巻のトレフィラヌス特有の分類体系はこの自然発生と進化論を前提にしたものであった。第3(1805)後半の「発生学」は、自然史と生理学とを結合する位置に置かれていると考えられる。
 細胞説も遺伝学も存在していない時代の生物学概論としては、妥当なものであろう。「霊魂」(精神)が「生物学」の課題になっているのも、当時としては異様ではないし、医師である著者が日常的に精神病患者に接していたことも関係しているであろう。
 著者は第1巻の「まえがき」(Vorrede)で、本書の準備を8年前、すなわち1794年に始めたと述べている。キールマイヤー『1793講演録』がきっかけになったと考えられる。Gambarotto,Vital forces (2018) では本書執筆のきっかけをシェリングの自然哲学と決めつけているが、シェリング『世界霊』の登場は1798年であり、トレフィラヌスの証言に矛盾する。『生物学』第3巻までの本文には、シェリングの影響はないと見るべきだろう。
 トレフィラヌスは1794年以来の8年間に最初の3巻の準備を終え、1802年から一気に出版した。その後、9年間の準備を経て、第4巻以降の出版に取り組んだと考えられる。

2026年5月25日(月)プリンター、セットアップ
 昼前に新しいプリンターが届いたので、早速、梱包をほどいてセットアップに取り組んだ。パソコンとは無線でつながっているが、いままでのプリンターと同様に使える。ただし、プリントする度にポイントが貯まるという「プリント枚ル」なるものが登録できない。「プリンターが認識できない」と表示される。しかしこの件に時間をかけるのはもったいない。プリンターとしての機能に問題はないので、このまま利用することにした。

2026年5月23日(土)プリンター発注
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後、プリンター購入のため、まず、家電量販店オンラインショップの会員登録に取り組んだ。本人確認の手続きがかなり面倒だったが、なんとか成功。直ちに安価なプリンターとインクを発注した。来週には通常の作業ができるだろう。

2026年5月21日(木)プリンター故障
 英文ならパソコンの画面で読むのに抵抗はないが、独文では難しい。トレフィラヌス『生物学』第3巻後半の第4(Viertes Buch. Erzeugung, Wachsthum und Abnahme der lebenden Körper)の一部はすでにプリントしてあったので、残部をDTAからプリントアウトする作業に着手した。数十枚をプリントしたところでプリンターが故障。表示されたサポート番号を見ると、かなり重症のようである。使用歴10年を超えているので、修理に出すより買い替えた方が手間もいらず、早いだろう。新しいプリンターが利用できるようになるまで、すでにプリントアウトした部分を再読することから始めよう。

2026年5月18日(月)シニアカーが通れない
 夕刻、隣町の福岡内科へ。途中、坂道を下ったところに自動車が歩道駐車していてシニアカーが通れない。坂道をバックで元にもどるのも難しい。やむを得ず、段差のある車道にガタンガタンと降りるしかない。自動車の持ち主は車椅子のことなど念頭になかったのだろう。こうした田舎道でも、車椅子の通行のあることを心得ておいてほしいと思う。そもそも、自動車の歩道駐車は違反なのではなかろうか。

2026年5月17日(日)トレフィラヌス研究
 トロント大学から購入したトレフィラヌス研究の学位論文(1991)が、以前、利用していたWin10パソコンの「ダウンロード」ファイルに入れたままだったので、まず、これを取り出す作業に着手した。ところが、Win10パソコンに本人確認のためのマイクロソフト・アカウントを入力しても、「アカウントが違う」と拒否される。やむを得ず、「アカウント再設定」の画面で現在のアカウントを入力すると、「現在のアカウントと同じなので、別のアカウントにせよ」という。だから最初から正しいアカウントを入れているじゃないかと、どなりたくなるが、とにかくこの後、Win10パソコンが動くようになり、学位論文をWin11パソコンに入れることができた。
 トレフィラヌス『生物学』6巻の前半3巻は自然史、後半3巻はハラー生理学に、医師である著者の研究を加えたものになっている。現在までの数少ないトレフィラヌス研究は、すべてこの前半に集中している。「抄録」と目次で判断する限り、この学位論文も前半3巻を対象とし、ルノア・テーゼを受け入れ、トレフィラヌスはカント哲学に基づいて「生物学」を樹立したのだとしている。この学位論文は、いずれ、ゆっくり読めばよいだろう。
 我がトレフィラヌス研究をどこから再開するか。ハラー生理学をきちんと勉強して、『生物学』後半3巻に取り組みたいとも思うが、これは後日にしよう。まずは、自然史と生理学とをつなぐ位置に置かれている第3巻後半の発生論を読んでみようと思う。
 方針は定まった。冬の間、ほったらかしにしていた雑事を片付けながら、トレフィラヌス研究も進めていきたいと思う。

2026年5月16日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後、本日はある程度、体を動かすことができた。

2026年5月14日(木)キールマイヤー研究
 研究ノート「キールマイヤーの生涯と業績」の原稿を桃大の紀要担当者に送付した。研究に一区切りついたので解放感に浸れると思っていたのに、そうでもない。再開するトレフィラヌス研究をどのように進めるか、考えなければならない。ほったらかしていた雑用も片付けなければならない。それなりに忙しない日々が続くようだ。

2026年5月12日(火)真夜中の訪問者
 早朝、というよりも真夜中の午前3時にドアホンが鳴った。顔見知りの高齢者で、認知症を患っている。「ここは私の住んでいる所だろうか」という。ご自宅の玄関まで連れて行き、家の中に入るのを確認して帰宅した。改めて寝直すこともできず、起きるしかない。そのため、終日、心身ともにぼんやりと過ごした。
 真夜中に外を歩いていたことも不思議だが、ここは山林を開発した住宅地なので、少々、道を外れただけで山の中に入ってしまう。よくぞ無事に帰ってくれたものだと思う。新聞ではしばしば、認知症高齢者の行方不明の記事を目にするが、自分がまきこまれるとは思いもしなかった。

2026年5月11日(月)入金
 カードの引き落とし日なので、バスで三日市町駅前まで出かけて入金。ついでに郵便局で科学史学会の年会費を送金。バス停までの往復で30分、歩いただけなのに、一日分のエネルギーを使い果たした感がある。

2026年5月10日(日)キールマイヤー研究
 晴天の行楽日和だが、終日、家に閉じこもって研究ノート「キールマイヤーの生涯と業績」一次稿の修正に集中した。形式を整え、本文を吟味し、文献注を整備する。全作業量の三分の一程度を終えたと思われる。今週中にこの作業を終了し、18()には投稿できるだろう。

2026年5月9日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後、研究ノートの完成に着手したいと、頭では思うものの、体が動かない。ぼんやり過ごすしかない。

2026年5月8日(金)キールマイヤー研究
 予定通り、研究ノート「キールマイヤーの生涯と業績」の一次稿を書き終えた。文字数は約1万。桃大の紀要では、「研究ノート」の扱いになるのは12,000字以内。今後、原稿を見直し、文献をきちんと記載しても、制限字数以内に収まるだろう。ほっとした。
 今回の原稿にオリジナルな要素がないわけではないが、基本は英独における研究状況の紹介である。「論文」と名乗る気はせず、なんとしても「研究ノート」にするつもりで書いてきた。そのため、明らかに舌足らずの部分も多いが、やむをえない。来週中に形を整え、締め切りの18()までに投稿しなければならない。

2026年5月4日(月)キールマイヤー研究
 カントの影響について入力が遅れている。この件については、近年のルノア・テーゼ批判、キールマイヤーのキュヴィエ宛書簡(1807)、それと『自然科学の形而上学的原理』を取り上げるつもりでいる。ルノア・テーゼ批判も丁寧に説明することは無理なので、文献紹介に止めた。キュヴィエ宛書簡(1807)はすでに読んでいるが、原稿執筆に際して再読しなければならない。

2026年5月2日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後、頭がぼんやりしたまま雑用をこなし、早々に就寝。

2026年4月29日(木)歯科検診
 朝、隣町の迫川歯科で半年ごとの歯科検診。あいにくの雨でシニアカーが利用できず、タクシーでの往復。ほとんど運動らしいことをしていないのに、帰宅後は疲労感で体が動かない。今日になって昨日の疲れが出たのかもしれない。

2026年4月28日(水)散髪
 朝、ゴミ当番を済ませてからバスと電車に乗っていつもの理髪店へ。帰途、河内長野駅前の百均で買い物。商品は相変わらず充実している。円安、物価高の中でよくやれるものだと感心する。本日は帰宅後もけっこう、体が動き、夜、ジャーナルを書いている。体調良好ということか。

2026年4月27日(火)駒井卓
 朝日新聞夕刊の「駒井卓住宅」を紹介する記事に、「『日本のダーウィン』と呼ばれた駒井卓」とある。この書き方だと駒井が「日本のダーウィン」と呼ばれていたことが客観的事実になってしまう。以前、このジャーナルにも書いたようにそのような事実はない。記事の執筆者は取材先でこの誤情報を吹き込まれたのであろう。困ったことだ。朝日新聞に客観的事実として記載されたとなると、これが通説になってしまう可能性があり、日本の進化論史をゆがめてしまうことになりかねない。とはいえ、この件で行動を起こすのは面倒だし、キールマイヤー研究を急いでいるので、余裕もない。しかし、故・鈴木善次さんが気にしていた問題でもあり、ほかにこの件に取り組んでくれそうな研究者もいない。キールマイヤーについての研究ノートがまとまったら、考えてみようか。

2026年4月25日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日は帰宅後も、ある程度、体を動かすことができた。

2026年4月24日(金)キールマイヤー研究
 キールマイヤーに対するヘルダーの影響について入力完了。この件でてこずったのが、シェリング『第一草案』(1799)におけるコメントを確認することであった。英米の研究者は独語文献を近年の英訳書から引用していることが多く、原書の掲載ページが分からない。Google-booksの『第一草案』で“Kielmeyer”と“Herder”について書籍内検索をすると、両語とも「存在しない」という。『キールマイヤー論集』(p.25)に原書のページ番号が記載されているが、これが間違っている。その前後のページを調べて、ようやく脚注(p.220)を確認することができた。ここでは人名がイタリックになっているため、立体文字で検索すると「存在しない」となるのかもしれない。
 ここでシェリングは、有機体の系列を降るにつれて感覚力が興奮力に置き換わり、最終的には生殖力に置き換わるというキールマイヤー講演の主張は、ヘルダー『人類歴史哲学考』第1分冊(1784. pp.117-126)に由来していると述べている。このシェリングの見解が現在の研究者にも受け継がれている。
 シェリングは『世界霊』(1798)でキールマイヤー講演を絶賛していたが、ここではやや距離を置いているように読める。しかし、シェリングに深入りしたら、また、「研究ノート」が遠のく。これはここまでにしておこう。
 次は、カント。厄介なテーマだが、逃げるわけにはいかない。

2026年4月21日(火)キールマイヤー研究
 キールマイヤーに対するブルーメンバッハの影響について書き終えた。キールマイヤーの「生殖力」はブルーメンバッハの「形成衝動」に由来するとみなしたいところだが、近年の研究ではこの解釈が否定されている。ブルーメンバッハやその「形成衝動」については周知のこととして、今回の「研究ノート」では説明を省くことにした。いずれ、『生物学の成立』を成書として執筆することができれば、詳しく論じたいと思う。

2026年4月20日(月)内科医
 10時過ぎにシニアカーで隣町の福岡内科へ。待合室は大混雑。月曜午前はこうなると分かっていても、諸事情から行かざるを得ない。1時間半後に降圧剤などをもらってから、スーパーへ。本日はこれでエネルギー切れになってしまった。
 医院では、「薬用のチャック袋の価格高騰のため、マイバック持参をお願いします」と伝えられた。トランプ愚行の影響がこんなところにまで及んでいる。

2026年4月18日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後はぐったりしてなにもできない。

2026年4月16日(木)期日前投票
 朝、9時、葉桜となった桜並木を通ってバス停へ。まず、三日市町駅筋の田中整形へ。バスが三日市町駅止まりとなったため、一停留所分を歩かなければならないのがつらい。隣の薬局で骨粗しょう症の薬を受け取ってから、駅前の郵便局へ。生物学史分科会に送金。市民ホールで市議選の期日前投票を済ませ、バスで12時に帰宅。午後は疲れ切って、ぼんやりしているだけ。文献に取り組む意欲はあっても体が動かない。

2026年4月15日(水)キールマイヤー研究
 キールマイヤー研究が数週間も停滞している。確認したい事項が次々と出てきて時間を取られている。これではいつまで経っても「研究ノート」がまとまらないし、トレフィラヌス研究に進めない。そこで、昨夜、寝ながら考えた。最初の構想通り、必要不可欠と思われる事項に限定し、早急に研究ノートをまとめたい。できれば桃大の紀要投稿締め切りの518日に間に合わせたいと思う。やっと気合が入ってきたようだ。

2026年4月11日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後はぐったりしてなにもできない。週一の訓練では体力維持の役に立たないという話も聞くが、何もしないよりもましだろう。

2026年4月6日(月)文楽「寺子屋」
 文楽劇場4月公演第二部(3時開演)へ。最初が「北嵯峨の段」。名作「菅原」のなかでも滅多に上演されない演目である。1972年に6代鶴沢寛治の補曲により東京の国立劇場で復活上演されたという。東京在住だった当時は文楽上演のたびに三宅坂の小劇場に通っていたので、この復活上演も見ていたはずである。ほとんど憶えていないが、最後、山伏姿の松王丸が御台所を連れ出す場面だけがぼんやり記憶に残っている。今回は碩太夫と寛太郎という30代のコンビが元気よく語っていた。補曲の6代寛治は寛太郎の曾祖父である。文楽に世襲制度はないが、こうした血のつながりを知るのも楽しい。「寺入り」の亘太夫と友之助は40代。文楽の未来は明るいと信じたい。
 「寺子屋」の前半、首実検までが若太夫と清助。後半が呂勢太夫と清治。今回は蓑二郎が千代をどのように演じるのかに注目したかったが、「いろは送り」では舞台下手の端に置かれている小太郎の遺体のそばにいるだけで(床直下の席からは見えない)、美しくも悲しい千代の舞がなかった。なぜ女形遣いの見せ場を回避したのか。蓑二郎なりの考えがあったのか。体調が悪かったためか。いずれにせよ、期待外れでがっかりした。

 こうした不満はあるものの、文楽は楽しい。しかし、今回も客席はがらがら。2割程度の入りではなかろうか。その一方で、第二部終演後、第三部を観るために残っている観客もかなりいた。こうした熱心な文楽愛好家も大事だが、より広く文楽の楽しさを知ってほしいと思う。

2026年4月5日(日)研究停滞
 一週間前のジャーナルに、「明日からしばらくは文献に集中できるだろう」と書いていたが、なんだかんだとありまして、結局、キールマイヤー研究はほとんど進捗しなかった。おそらく、根本的な要因は外部にあるのではなく、研究への情熱が失われているためではなかろうか。いずれ気力の回復することを自ら願っている。

2026年4月4日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。送迎車から見る道路には、昨日からの雨で散った桜の花びらが一面に広がっていた。帰宅後はぐったりしてなにもできない。

2026年3月28日(日)ジャーナル執筆
 先週は外出が続いて疲労も蓄積し、文献解読はおろか、ジャーナルを執筆する余裕もなかった。本日は体調ももどり、ジャーナルをまとめ書きしている。最近は生活するだけで精一杯の日々が続き、研究がはかどらない。年を取るとはこういうことかもしれない。
 本日は高校野球準決勝で奈良の智弁学院と大阪桐蔭が勝ち進んだ。打撃戦となった阪神・巨人戦は阪神が連勝。気分よく明日が迎えられる。明日からしばらくは文献に集中できるだろう。

2026年3月28日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後はぐったりしてなにもできない。

2026年3月26日(木)近大眼科
 朝、金剛駅前からの急行バスで近大病院へ。病院前到着が842分。再診手続きとマイナカードでの保険確認を済ませ、コーヒーショップで一休みしてから眼科へ。前回、異常に高かった眼圧は元にもどっていたので、まずは一安心。会計を済ませ、目薬を受け取ってからバスで泉ヶ丘駅前へ。移転後の近大病院に来るのはこれで3回目。ようやく、病院内の食堂や売店、バスの状況などが分かってきた。
 久し振りに泉ヶ丘駅前パンジョ内の紀伊国屋書店に寄ってみた。しかし生物学の専門書や科学史関係の書籍は皆無といってよい。いかに紀伊国屋でも住宅地では売れ筋重視になるのだろう。ただ、新書や文庫は揃っており、講談社学術文庫の棚に拙著『博物学の世紀』も並んでいるのを見て、ほっとした。専門書を見るには梅田のジュンク堂まで出かけなければならないが、面倒なことである。

2026年3月25日(水)散髪。エアコン更新
 朝、散髪のため外出。午後早くにエアコン設置工事があるので、散髪が終わって急ぎ帰宅。
 現在、我が部屋で動いているエアコンは13年目。ときおり、「コンプレッサー異常」のサインが出て停止する。リセットボタンを押せば暖房を再開するが、夏の冷房は期待できないので新しいエアコンを設置した。これがわが生涯の最後のエアコンになるかもしれない。

2026年3月24日(火)内科医
 夕刻、隣町の福岡内科へ。いつもの降圧剤を出してもらったほか、右腕にマウス腱鞘炎の兆候が出てきたので、予防的に貼るロコアテープを出してもらった。左腕が完治しないうちに右腕も危なくなってきた。だからといってマウスの使用を止めるわけにはいかない。困ったものだ。

2026年3月21日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨日の疲れも残っているのだろう。帰宅後は疲労でなにもできない。

2026年3月20日(金)ベートーベン「皇帝」と「運命」
 河内長野市ラブリーホールで大フィルの名曲コンサート。このホールでは久しぶりのクラシックである。名曲中の名曲とあって客の入りも上々。当日券売り場にも行列ができていた。指揮は大友直人、ピアノは児玉麻理。演者たちも、レベルの低い客と見て気を抜くことはなく、真剣に演奏していた。CDやテレビなどで聴くのとは異なる迫力をたっぷり楽しんできた。シンフォニーホールやフェスティバルホールに出かける気力も体力も失せているので、このホールでもっとクラシックを企画してほしいと思う。

2026年3月15日(日)『博物学の世紀』宣伝
 朝、テレビをつけるとBS1でカーリング世界選手権を中継していた。ロコソラーレが初戦のスイス戦に勝利。気分よく一日が始まったが、昼には侍ジャパンの準々決勝敗退が伝えられた。残念でした。午後、体調も回復し気分も良好なので、先週分のジャーナルをまとめ書きしている。
 拙著『博物学の世紀』の宣伝文がスマートニュースや、Xfacebookに配信済みであるという通知があった。スマートニュース、Xfacebook といったものを利用したことがないので、どれだけの宣伝効果があるのか分からないが、できるだけ多くの方に読んでもらいたいと思う。入場料収入では測れない博物館の使命を知ってもらうきっかけにもなるであろう。

2026年3月14日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。依然として腰の違和感が続いているので、メニューの一部を省略した。帰宅、昼食後、シニアカーで隣町のスーパーへ。体調は良いようだ。

2026年3月11日(水)内科医
 20242月以来、マウス腱鞘炎の後遺症で左肩の痛みが続いていたが、日中は気にならないし、夜は姿勢を工夫することで普通に眠ることができていた。ところが、数日前から痛みが激しくなり、連日、ロキソニンを服用してきた。心配なので午前中に隣町の福岡内科に行き、患部に貼るテープを処方してもらった。早く完治することを願っている。

2026年3月10日(火)博物館の存在理由
 昨日の朝日新聞朝刊第一面に驚くべき記事が掲載されていた。国立博物館・美術館の展示費用に対する入場料などの自己収入割合が4割を切った場合、再編の対象になるという。財務省の強い意向を受けた文化庁の決定である。財務官僚がこれほど愚かだとは、呆れかえるばかりである。ミュージアムの使命、とりわけ国立のミュージアムの使命は、後世に伝えるべき文物の保存と研究であり、展示公開はその副産物である。六本木にある国立新美術館は館蔵品の無い展示場に過ぎず、美術館の名に値しない。なるほど英語名は、National Art Center である。入場料収入が少ない館は、「社会的に求められている役割」を果たしていないという。ミュージアムの役割を全く理解していない。
 国会で問題にすべきなのは当然であり、学術会議や関連学会も発言すべきであろう。

2026年3月9日(月)入金
 明日がクレジットカードの引き落とし日なので、三日市町駅前の三菱UFJ銀行のATMで三井住友銀行の口座に入金。バスでの往復だったが、体力は温存できたようだ。帰宅後、数日分のジャーナルを書いている。

2026年3月8日(日)キールマイヤー研究
 ヘルダー『人類歴史哲学考』(岩波文庫)の第2巻を読了。

2026年3月7日(土)デイサービス。文楽予約
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。まだ腰痛が完治していないので、メニューの一部を省略した。
 本日は文楽4月公演の会員先行予約日。ネット予約は帰宅後の午後になったが、第二部「寺子屋」でいつもの床直下の席を確保できた。自分にとってはうれしいことだが、予約客が少ないことを反映しているので、心配でもある。

2026年3月6日(金)キールマイヤー研究
 ほぼ1ヶ月ぶりにヘルダー『人類歴史哲学考』への取り組みを再開した。キールマイヤーに大きな影響を及ぼしたとみられる第2巻から第5巻までの有機体論を、じっくり読まねばならない。とはいえ、昨日の疲れが残っていたのか、集中力が続かず、ほとんど進展しなかった。

2026年3月5日(木)還付申告書
 国税庁のソフトを利用した還付申告書の作成を完了し、夜になって送信することができた。2月中に終えたかったが、気の進まない作業なので今になってしまった。しかも作成途中で保存することを忘れ、入力し直すこともあった。昨年まではなかったミスである。とにかく為すべきことを一つ終えてほっとしている。

2026年2月28日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰を痛めているのでメニューの一部を省略した。本日はふらつきが激しく、まともに歩けない。原因不明。帰宅後、昼食、休憩の後には回復したようだ。

2026年2月27日(金)LED工事
 数日前に玄関の蛍光灯がダメになった。いままでは脚立に乗って自分で蛍光灯を交換してきたが、今は体がふらついて危ない。そこで、隣町の電気屋さんに器具ごとLEDに換えてもらうことにした。税込みで1万6千円弱の出費は痛いが、10年以上はもつはずなので、よしとしよう。しかし今後、座敷の蛍光灯も順次、換えるとなると、かなりの出費になる。どうすべきか。

2026年2月25日(水)散髪
 朝、小雨の中、散髪のために外出。右手に杖、左手に傘では散髪後に遠出をする気にならない。河内長野駅前の食堂、百均、書店に寄ってから帰宅。これだけのことなのに、疲れ切ってしまった。

2026年2月24日(火)内科医
 体調が回復してきたのでシニアカーが利用できる。夕刻、隣町の福岡内科へ。連休明けで午前中は混雑が予想されるため夜の部にした。ほどほどの混み具合であった。恐れていた雨も降らず、降圧剤と整腸剤をもらって無事、帰宅。

2026年2月21日(土)体調不良
 体調が芳しくないのでデイサービスは休むことにした。寝込むほどではないものの、文献を読む気力はない。さいわい、暖かい日が続くので、この間に体力を回復したいと思う。

2026年2月18日(水)近大眼科
 自分のつまらないミスで目薬が不足してきたので、近大病院へ。今回は高野線金剛駅前からの急行バス「近大おおさかメディカルキャンパス前」行きを利用してみた。途中、「泉ヶ丘駅前」に停車するだけなので、病院前まで17分で到着する。電車を利用するよりも早い。今後はこのルートを利用することになろう。
 病院は相変わらずの混雑。狭山キャンパスの時よりも外来患者が増加しているように見える。薬だけといっても手続きは変わらないので、半日仕事であった。

2026年2月15日(日)スーパー買い物
 午前中は昨日の疲れが残っていてぐったりしていたが、昼過ぎに回復し、隣町のスーパーへ。4月並みという暖かさで、シニアカーでの往復も寒くなかった。その勢いのまま、夜になって2日分のジャーナルを書いている。

2026年2月14日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなす。帰宅後の疲労感が尋常ではない。ぐったりして何もできない。

026年2月11日(水)キールマイヤー研究
 ヘルダー『人類歴史哲学考』の第1巻を読了。同書の「部」(Theil)と「巻」(Buch)にはタイトルが付されておらず、巻を構成する各章に長いタイトルが付されている。第1巻にタイトルをつけるとすれば、「地球上の多様性と人類の多様性」とでもなるだろう。地球上には緯度や地形によって多様な居住地があり、それに対応した多様な民族が生息しているという。第2部以降の本論のための序論といってよい。
 有機体論との関係では第3章が注目される。章題は「われわれの地球は現在あるものになるまでに多種多様な変革を経てきた」(Unſre Erde iſt vielerley Revolutionen durchgegangen, bis ſie das, was ſie jetzt iſt, worden.)。地球は繰り返す変革(Revolution)によって発展してきた。その中で有機体も植物から動物、そして最後に人間へと発展(Entwicklung)してきたという。こうした地球生物の前進論は必ずしも進化論に結びつかないが、本書の場合はどうなのか。後の記述を注意して読まねばならない。

2026年2月8日(日)ジャーナル執筆
 外気温は氷点下。雪の積もる寒い日曜日となった。部屋の暖房が逃げないよう、窓の雨戸も閉めたままにした。窓のない図書館にいると思えばよい。
 この一週間は慌ただしく過ぎていった感じがする。本日はそれを振り返ってジャーナルを書くことにした。
 テレビはオリンピックと衆院選で埋まり、いつもの番組のないのがさみしい。

2026年2月7日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなす。帰宅後、疲れて何もできないのもいつもと同じ。

2026年2月6日(金)拙著『博物学の世紀-リンネと分類の欲望』
 標記の著書の見本が講談社から送られてきた。書店には10日に配本予定という。講談社現代新書『博物学の欲望-リンネと時代精神』(1992) 改題し、講談社学術文庫として再刊するものである。若干の字句修正以外、内容はほぼ原書のままである。リンネ評伝を中心として、植物分類の歴史や仏英日の自然史研究史も扱っている。小冊子の割には内容豊富で、我ながらよく書けていると思う。古さはなく、現在でもそのまま通用する。
 現代新書版は一般書として高評価を得たが、科学史家からも好評であった。とくに、「自然哲学」と「自然史」との対比を明確にしたことと、二名法の歴史的意義を明確にしたことが評価されたと思う。
 「学術文庫版あとがき」にも書いたことだが、現代新書版を執筆していた当時は、著者の体力、気力とも、現在よりはるかに充実していた。関連する資料を精力的に収集して読解し、それに疲れることがなかった。その作品が学術文庫として再び日の目を見ることになったのは、著者にとって望外な喜びである。これは、生物学史研究を続けよという天の励ましなのか、それとも、生涯最後の天よりの贈り物なのか。前者と信じて、「生物学の成立」をまとめるべく、努めていきたい。研究続行に疲れを感じることもあったが、再刊のための一連の作業が良きカンフル剤となったようだ。

2026年2月5日(木)整形外科・入金・期日前投票
 朝、三日市駅筋の田中整形外科へ。隣の薬局で骨粗しょう症の薬を受け取り、三日市町駅前にもどる。三菱UFJ銀行のATMで三井住友銀行の口座に入金。通帳は使えないが、カードで入出金だけはできる。駅ビルで衆院選・知事選の期日前投票。これで月末まで外出しないで済むはずだ。

2026年2月2日(月)終活
 お年玉年賀葉書の当選番号をチェック。年賀状じまい後も賀状を送ってくれる方や出版社などからの葉書もある。ついでに過去の賀状や書簡類を大量に処分した。これも一つの終活かもしれない。

2026年2月1日(日)キールマイヤー研究
 当面、ヘルダー『人類歴史哲学考』の第1巻にじっくり取り組んでいきたい。キールマイヤーら、当時の科学者たちが同書に関心を抱いたのはこの巻であったと思われる。DTAで原典を参照しつつ、岩波文庫の邦訳を読んでいきたい。
 まずは同書全体についての「序言」(Vorrede)。困ったことに、原典のVorredeにはページ番号が付されていない。全部で13ページになので、仮に、ⅰからⅹⅲまでページ番号を付しておく。
 本書の目的は諸民族の歴史をたどることによって神が時間に与えた秩序を明らかにすることだが、「第一部は基礎だけを内容としており」(Dieſer enthaͤlt nur die Grundlage)、「地球を概観すること」(Ueberblick unſrer Wohnſtaͤte)と「種々の有機体を一巡すること」(Durchgange der Organiſationen)に分けられるという(p.41; p.)。第1部5巻のうち第1巻が地球論に、第2巻以降が有機体論に当てられている。
 邦訳で気になったのは、“Phyſik und Naturgeſchichte,(p.)を「自然学と博物学」(p.39)としていること。科学史家なら「博物学」ではなく、「自然史」とするだろう。「博物学」とすると、「自然学」と「自然史」との対比があいまいになってしまう。

2026年1月31日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後は疲れ切って何もできない。

2026年1月30日(金)キールマイヤー研究
 8日振りにヘルダー『人類歴史哲学考』に取り組むことができた。原典4部のうち、第1部と第2部はDTA(Deutsches Textarchiv)に収録されていることが分かったので、今後は使い慣れたこの電子図書館を利用することにした。
 有機的諸力についての議論は主として第1部の5巻にあるが、Zammito(2018)6章の最終節では、第2部の第7巻第4章「発生力と風土」の冒頭部分が引用されている(pp.183-4)。ヘルダーの原注にはハーヴィ『生物の発生』とウォルフ『発生の理論』が記載されているが、ヘルダーが自ら鳥卵の発生を観察していたことも明らかである。これに続くZammito(2018)の引用も同じ章からと注記されているが、実際は第1部の第5巻第2章「有機的諸力と器官」からの引用であった。著者のメモ書きが不正確だったのだろう。
 集中的にヘルダーに取り組みたいと思うものの、日常生活を送るだけで精一杯の日々が続いている。5月末までに研究ノートをまとめるという目標達成も危なくなってきた。

2026年1月28日(水)散髪
 朝、散髪のため外出。数日前まで、散髪後に美術展に行く準備をしていたが、寒いし、面倒なのでやめてしまった。スーパーとコンビニで買い物をして帰宅。それでも疲れ切ってしまった。スーパーではセルフレジに挑戦したが、失敗。結局、店員のサポートに頼ることになった。

2026年1月26日(月)内科医。スーパー
 昼前に隣町の福岡医院へ。4週間分の降圧剤をもらう。ついでに月曜全品1割引のスーパーへ。寒波襲来の中、シニアカーでの往復はつらいが、やむを得ない。一日分のエネルギーを使い果たし、帰宅後はなにもできない。

2026年1月24日(土)デイサービス
 早朝に舞っていた雪は間もなくやんだが、寒さに変わりはない。午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日はいつものメニューをこなすことができた。帰宅後、疲労で何もできないのも、いつもと同じである。

2026年1月22日(木)その3。加藤一二三棋士逝去
 加藤一二三棋士の逝去が伝えられた。194011日生、2026122日没。ちょうど当方の1年、年下であった。彼について忘れられないのは、彼が早稲田大学第二文学部に入学して間もない時期に、読売新聞に掲載されたインタビュー記事である。二十歳台での名人位獲得は可能かとの問いに、肯定的に答えていた。この自信に満ちた態度がうらやましく、あこがれでもあった。当時、当方は駒場に通っていたはずだが、見た目で子ども扱いされるみじめさと、勉学と将来への不安に悩まされていた。早生まれの子は小学校低学年の時の劣等感が大人になっても残っているが、加藤にはそれがない。晩年には好々爺を演じて人気者になったが、自分にとっては若き日の傲慢不遜な加藤の方がなつかしい。
 今回の訃報では死因が肺炎というだけで、詳しいことが分からない。「健康に気を付けて長生きしたい」といっていた加藤が、どんな肺炎になったのか。済生会中央病院でも治せなかったのはなぜか。同年代の者として、気になるところである。

2026年1月22日(木)その2。ネット異常
 ドイツ語のウィキペディアで “Ideen zur Philosophie der Geschichte der Menschheit” の項目を参照し、“online” “bei Zeno.org.”として記載されている書名をクリックしたら、不正画面になった。いったん、電源を切ってもまた同じ画面になる。どうしたらよいのか分からない。最後の頼み。桃大の情報センターに電話し、専門家の指示で処理することができた。ドイツ語に限らず、ウィキペディアにはこのような危険があるとのことだった。後に、Zeno.org.にアクセスして検索したところ、同書の全文を読めることが分かった。

2026年1月22日(木)キールマイヤー研究
 Zammito(2018)の第9章「キールマイヤー」の本論は、ヘルダーがキールマイヤーに及ぼした影響の大きさを語ることから始まっている。ハラー、ブルーメンバッハ、そしてカントの影響については当然のことと理解できるが、ヘルダー『人類歴史哲学考』が広く科学者から注目されていたとは意外なことであった。この際、キールマイヤー本人からやや遠ざかるが、同書の理解に集中しようと思う。Zammito(2018)6章の最終節「ヘルダーとビュフォン的歴史主義の成立」(pp.180-185)が良い手掛かりになるであろう。

2026年1月17日(土)デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。血圧で問題が起きた。通常、5時の起床時に150を越えていてもデイサービス開始時の9時過ぎには120台になっているが、本日は12時の終了まで160台のままであった。暖かい日なのに、原因不明。常駐しているナースと相談し、大事をとって歩行訓練は中止した。帰宅後、即効性の降圧剤ペルジビンを服用し、昼食後に測定したら120台になっていた。とりあえず、これで落ち着いたが、87歳ともなると何が起きるかわからない。

2026年1月15日(木)キールマイヤー研究
 Zammito(2018)の第9章「キールマイヤー」の再読を再開。昨年の1222日以来のことになる。年末年始になんだかんだがあって、一月近くもご無沙汰していたことになる。
 前回述べたように、第9章導入部の冒頭では、18世紀後半にさまざまな「生命力」( Lebenskraft)が唱えられていたという。この後、著者は、「生命力」を表題に入れた最初の著書として下記の講演録の内容を詳しく解説している(pp.244-48)Friedrich Casimir Medicus, Von der Lebenskraf. (1774. 33pages).
 ついで、ブルーメンバッハの「形成衝動」について、本来、発生の後成説のために提唱されたものであったが、一般には「生命力」と同義のものと理解されていたという。キールマイヤーはブルーメンバッハから直接の影響を受けていたが、ハラーとヘルダーの影響も重要であると述べて導入部を終えている。これでやっとキールマイヤーについての本論に入ることができる。

2026年1月11日(日)文楽は賦活剤
 予報の通り、雪と風の寒い日となったが、体調は悪くない。年末から年初にかけて体調不良だったが、7日の文楽劇場以来、元気になっている。どうやら文楽が賦活剤になっているようだ。文楽劇場の4月公演にも出かけるとしよう。三部構成の一部と二部が「菅原」の半通し。一部の「車曳」で津国大夫の時平を聴いてみたいとも思ったが、2023年夏の東京公演では時平の笑いが普通の笑いだったという。つまらない。二部の「寺子屋」では蓑二郎が千代を遣う。どこまで師匠蓑助に迫れるか興味がある。それを楽しみに出かけるとしよう。

2026年1月10日(土)初デイサービス
 午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。新年のあいさつはあったり、なかったり。帰宅して昼食後、隣町のスーパーへ。明日から寒波襲来とのことなので、本日中に買い物を済まさなければならない。吹きさらしのシニアカーはつらかったが、問題なく帰宅することができた。

2026年1月7日(水)文楽「新薄雪物語」
 文楽劇場初春公演第二部(2時半開演)へ。体調不全が続いていたので不安だったが、観劇中も足が痙攣することなく、元気に帰宅することができた。しかし、正月公演だというのに、観客席が半分も埋まっていないのは残念でならない。
 幕が開き、最初の「清水寺の段」を見て、やはりこの演目を見るのは初めてだと気付いた。また、この「清水寺の段」は歌舞伎の方が楽しいのではないかと感じた。事実、帰宅後、ネットで調べると、歌舞伎座では繰り返し上演している。自分も1976年以前、東京に居た時に見る機会があったはずなのに、見ていないのが残念である。
 文楽でも歌舞伎でも見ていないとなると、ぼんやりと記憶にある「三人笑い」の場面は何だったんだろう。テレビで「義太夫の笑い」といった番組があったのかもしれない。陰腹の二人の独特の笑いが、はっきりと耳に残っている。これが今回の千歳太夫の笑いとかなり違う。この笑いにもいくつか異なる型があるのかもしれない。
 さて、「清水寺の段」は「掛け合い」で、碩太夫が国俊と左衛門を担当していた。まだ、芸をうんぬんする段階ではないが、今後の成長を見守っていきたい。この掛け合いを支えていたのは、大膳を担当した津国大夫と三味線の団七であった。「渋川使者の段」は咲寿太夫と団吾。「評議の段」は芳穂太夫と錦糸。一昔前なら、「芳穂太夫はん、よろしゅうおま」と声が掛かったであろう。
 最後の「園部兵衛屋敷の段」が千歳太夫と富助。期待通りの熱演。陰腹の二人を笑い声だけで演じ分けるという難題もこなしていた。人形も、兵衛が玉男、伊賀守が勘十郎、お梅の方が和生という豪華版である。
 初めての「新薄雪」は十分、楽しめたが、作品としては第一級といえないのではないか。設定が類似している「妹背山」の緊迫感が、この作品では認めにくい。文楽で「新薄雪」があまり上演されないのも、それなりの理由があるのだろう。

2026年1月4日(日)ホームページ更新
 本日の課題はホームページの更新。昨年分のジャーナルを新規のページに移動するだけだが、年に一度の作業なので手順を忘れているし、ソフトを更新したこともあって、かなりてこずってしまった。それでもなんとか目的を達することができた。ついでに少々早いが、トップページの年齢を修正しておいた。

2026年1月2日(金)ジャーナル執筆
 体調不良が続いている。午前中はテレビでぼんやり箱根駅伝。5区での青学逆転往路優勝にびっくりした。午後は忠臣蔵関連の文庫本を拾い読み。夜になって体調がかなり回復してきたので、ジャーナルに「今年は何をしたか」と「今年は何をするか」を執筆することができた。

2026年1月1日(木)体調不良
 体調不良が続いているため、お節を食べ、ぼんやりとテレビを見るだけの一日となってしまった。それでも本日は、夜7時からのNHKEテレのウィーン・フィルを楽しむことができた。

2026年1月1日(木)今年は何をするか

 まずは研究ノート「キールマイヤーの生涯と業績」を5月末の紀要投稿締め切りまでに完成させねばならない。その後、トレフィラヌス研究にもどるとしても、あらかじめハラーとブルーメンバッハを十分、理解しておく必要がある。
 年々、外出が億劫になっている。ケアマネにはできるだけ外出するようにいわれている。無理のない範囲で展覧会にも出かけたいとは思うが、どうなるか、自信はない。

2025年12月31日(水)今年は何をしたか
 自分にとっては6月にWin10パソコンに代えてWin11パソコンを導入したことが、一大イベントであった。今のところ、メール、インターネット閲覧、およびホームページ更新ができているので不都合はないが、ファイルの処理など、Win11が使いこなせていないようだ。来年度の課題としておこう。
 研究面ではトレフィラヌス研究を中断し、研究ノート「キールマイヤーの生涯と業績」の執筆に取り組んだが、来年に持ち越しとなってしまった。




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