2021年12月31日(金)今年は何をしたか
研究面では科学史学会シンポに参加し、講演要旨「ダーウィンと社会思想:悪用の歴史」が学会誌に掲載された。また、桃大紀要に投稿した論文「書物としての『種の起源』」の掲載誌が来年2月に刊行されるはずである。まずまずの成果である。
一方、コロナ禍のためもあって外出しにくい。観劇、コンサートも控えているし、奈良にも出かけられなかったのか残念である。
2021年12月31日(金)家事雑用
時々、雪がぱらつく寒い大晦日となった。昨日、今日と、家事雑用だけで、なんとなく暮れの日が過ぎていった。
2021年12月29日(水)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。次の土曜日(元日)は休業なので、本日に振り替えた。体力維持のため、せめて週一度の運動は維持したい。
2021年12月27日(月)年賀状印刷
毎年、知人たちから年賀状中止の連絡が来る。自分も見習いたいと思いながら、ずるずると賀状を出し続けている。といっても定年後はほとんど返礼の賀状なので、中途半端な年賀状中止になっているといえよう。今回、印刷したのは15枚だけ。多分、これで足りるだろう。
2021年12月25日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。土曜午前の利用者18名の3割は90歳台で、大正生まれの最長老も元気に動いている。間近にこうした年長者を見ていると、自分もまだまだ行けるはずだと思えてくる。
2021年12月24日(金)福富太郎コレクション展
散髪に出たついでに、あべのハルカス美術館「コレクター福富太郎の眼」展へ。キャバレーなる場所には無縁だが、福富太郎には出会ったことがある。桃大に奉職して間もないころだった。東京のデパートで開催されていた古書即売会に行ったおり、会場に福富が現れ、直ぐに係員がきて案内していた。当方もこの即売会で『博物新編』を購入したので、よく憶えている。当時から福富のコレクションは有名だった。
このコレクションの内容はどんなものなのか、興味があったのでこの展覧会を楽しみにしていたが、期待通り、充実したものだった。展示は3部で構成され、第1部はコレクションのきっかけとなった鏑木清方の作品群。清方の作品としては異様な「妖魚」は以前、どこかで見たことがある。あれは福富コレクションから貸し出されたものだったことを知った。第2部はコレクションの中核である美人画。美人画といっても上村松園は好みではなく、心中ものを好んだというのが福富らしい。第3部「洋画」まで来ると疲れが出て、さっと通り過ぎるだけになった。機会があればまた、見に行きたいコレクション展であった。
2021年12月22日(水)内科医
午前中にシニアカーで隣町の福岡医院へ。待ち時間1時間ほどで降圧剤をもらい、ついでにスーパーで買い物。帰宅後は家事雑用で終わり。
2021年12月21日(火)無為
午前中は体が動いたが、午後には激しい疲労感が出てきて、なにもできない。
2021年12月20日(月)嵯峨・二尊院
カミさんのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。今回からケアサービスの事業者に依頼し、自宅から自動車で往復することになった。電車を乗り継いで行くよりは体が楽だし、時間も掛からない。嵐山で目立ったのは、修学旅行の学生集団の姿であった。
2021年12月19日(日)ダーウィン研究
本日は体調良好。数日来、マージョリ・グリーン(2001)の論文「ダーウィン、キュヴィエ、およびジョフロア」を読んできたが、ようやく読了した。頭痛を抑えながらの作業なので時間が掛かる。著者はダーウィンの転成ノート、マージナリア、書簡、大著、『種の起源』などの記載を調べ、転成論に転じた当時はキュヴィエを否定してジョフロアを重視していたが、1838年のマルサス以降はキュヴィエを讃え、ジョフロアを軽視するようになったという。論文の最後では、ダーウィンにおける「目的論」をいかに解釈するか、読者に問題を投げかけている。「歴史的概要」の一節も引用しており、執筆予定の論考では注記すべき文献であろう。
2021年12月18日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。あいかわらず体調不良だが、いつものメニューをこなすことはできた。
2021年12月17日(金)十七世中村勘三郎
NHK「にっぽんの芸能」で「名舞台 十七世中村勘三郎」が放映された。渡辺保氏の姿を見るのも久しぶりである。当方より3歳上なのに、矍鑠としているのがうらやましい。氏が選んだ役柄は、「髪結新三」、「夏祭」の「お辰」、「寺子屋」の「松王丸」、それと「沼津」の「平作」。氏の好みによるものとはいえ、どうだろうか。勘三郎の魅力の一つは、コミカルな持ち味であった。「法界坊」を楽しく演じられるのは十七世と十八世勘三郎の親子だけではなかろうか。また、古典以外の勘三郎も見逃せない。当方の好みで選ぶなら、「髪結新三」、「籠釣瓶」の「佐野次郎左衛門」、「法界坊」、それと「瞼の母」の「番場の忠太郎」といったところか。
2021年12月11日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨日の疲れが残っているのか、体調は悪かったが、いつものメニューをこなすことはできた。しかし帰宅後はただただ寝ているだけ。なにもできない。
2021年12月10日(金)近大眼科
朝はまず、近大眼科へ。本日は視野検査と眼底写真撮影があったので、主治医の診察までに2時間を要した。視野に変化がなかったものの、眼圧が高めなのが要注意である。帰宅途中で北野田のダイソーに寄り、六曜の記載がない卓上カレンダーなどを購入し、三日市町駅前のスーパーで買い物。帰宅後は疲れ切っていた。
2021年12月9日(木)ダーウィン研究
ジョフロア周辺の生物学者について断続的に調べてきた。さまざまな興味深い事実を知ることができたが、切りがないので一旦、本日で中止。「歴史的概要」に直接、関係するジョフロアとダーウィンの問題にもどりたいと思う。
2021年12月4日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日は3ヶ月ごとの体力測定があったが、いつものメニューもすべてこなすことができた。
2021年12月2日(木)ダーウィン研究
本日は科学史洋雑誌の最近の目次をネット上で検索。BJHS掲載のシーコードの論文「ダーウィン、マルサス、およびロバート・ヤング」がオープン・アクセスなのでコピーを取った。いずれ、D135の意味やヤングの歴史観についてまとめておきたいと思う。
2021年12月1日(水)ダーウィン研究
一々、文献を書見台にセットするのが面倒なので、つい、通常の姿勢で読もうとすると、てきめんに頭が痛くなる。効率は悪いが、少しずつ、ジョフロア周辺の生物学者についてまとめていきたい。ブランヴィルについての英文資料や邦語資料には、パリにあった私設の教育機関「アテネ」(l'Athénée)をロンドンのアシニアム・クラブとみなしているものがある。『ブリタニカ』の第8版や第9版で
the Atheneaum と英訳されているため、このような誤解が生じているのだろう。
2021年11月29日(月)研究再開
頭痛は完治していないが、文献の拾い読みぐらいはできる。ジョフロア進化論のついでに、その周辺にいた19世紀前半フランスの生物学者についてまとめておきたい。
2021年11月28日(日)頭痛
終日、軽い頭痛が続き、体がふらふらする。家事はある程度こなせるものの、文献に取り組める状態ではない。
2021年11月27日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日も利用者16名、賑やかであった。
2021年11月24日(水)検診結果
昼前、検診の結果を聞きに福岡医院へ。休日明けのためか混雑しており、1時間待ち。検診結果に大きな問題はないので、面談は5分で終わり。この後、シニアカーでスーパーへ。冷たい風が吹いており、電熱入りのチョッキを着ていても体が冷える。本日はこれでエネルギーを使い果たした。
2021年11月23日(火)書見台
昨日、今日と、書見台で邦語文献を読んでいるが、使い勝手が悪い。本の大きさや厚さによってはスライド式のページ押さえが機能しない。書見台をそろえている実店舗は無いらしいので、またネットで探すほかないようだ。
2021年11月21日(日)ジャーナル執筆
最近は4時前起床という日もあるのに、今朝は7時起き。外出続きの疲れ出たのであろう。日中もうだうだ。3日分のジャーナルを書くのが精一杯であった。
2021年11月20日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨日の疲れを感じることもなく、いつものメニューをこなすことができた。しかし帰宅後は夕食まで寝込んでしまった。
2021年11月19日(金)メトロポリタン美術館展
朝はまず河内長野駅前の木田皮膚科で手術の跡が完治していることを確認し、そのまま理髪店へ。体調を考慮して散髪の後は帰宅する予定だったが、意外と体が元気である。理髪店のマスターにも励まされ、天王寺まで出かけることにした。
家族連れで賑わう天王寺公園「てんしば」を抜けて大阪市立美術館へ。予約と当日売りが併用されているので心配だったが、本日は当日客も予約者と同様に入館できた。メトロポリタン美術館展といっても西洋絵画だけで、ルネサンス、18世紀、19世紀の3部に分かれて展示されている。会場は混雑しているし、じっくり鑑賞することなく、ざっと見て回った。最後の部屋には日本で愛好されるルノワールも展示されているが、ここまで来ると観客たちも疲れて素通りしていく。しかし特別展ショップのレジには長い行列。2階の常設展示場は閉鎖されたまま。もったいない。
体調が心配だったが、頭痛を意識することもなく無事に帰宅できた。といっても右足にしばしば痛みが走るのをかばいながらだが、これは現状ではやむを得ない。精神的にはかえって活性化したようだ。展覧会のおかげというよりも、日常とは異なる環境に身を置いたためであろう。
2021年11月18日(木)健康診断
朝早く、朝食抜きで隣町の福岡医院へ。年に一度の健康診断である。当日に分かる範囲では問題なし。この後、郵便局とスーパーへ。シニアカーでの移動だが、帰宅後は疲労感が強く、なにもする気にならない。
2021年11月17日(水)体調不良
読書とパソコン操作の体勢を変えたからといって、直ちには頭の状況が良くなるわけでもない。アマゾンで取り寄せたホット・パックを首・肩に置き、頭痛の予兆があればしばらく横になっている。頭が割れるような痛みは抑えられているものの、なにかと効率が悪い。本は一々、書見台にセットしなければならず、関連書籍をまわりに広げていくという普段の読書スタイルも止めなければならない。当面は焦らず、体調の回復を待つしかない。
2021年11月14日(日)体調不良
頭は重いし、全身がだるい。午後の2時間ほど、書見台で邦語文献を読むのが精一杯であった。
2021年11月13日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。スタッフに頭痛の件を報告すると、首・肩の凝りがひどいということでホットパットを当ててくれた。自分でも購入してみようと思う。
2021年11月11日(木)書見台
書見台を利用して本を読み始めた。A5版図書なら分厚くても問題ないが、A4版相当のDSBになると苦労しながらの利用になる。単なる慣れの問題か、A4版の利用は想定していない書見台なのか。しばらく利用した後、自分に合った書見台を探す必要がありそうだ。
2021年11月10日(水)整形外科
朝早くに河内長野駅前の銀行へ。三日市町駅筋にもどって田中整形外科で骨粗鬆症の薬を受け取り、三日市町駅前のスーパーで買い物。これだけで一日の活動量を使い果たしたようだ。外出中は頭痛が出なかったが、帰宅後は家事雑用の最中にしばしば、ズキズキする。ぼんやり寝転がっているほかない。
2021年11月9日(火)部屋の模様替え
読書時とパソコン操作時の姿勢を変えるため、利用する机を変更し、それに伴う部屋の模様替えに朝から取り組んだ。パソコンは医師に教わった姿勢で使えるようになったと思う。昨夜、アマゾンで書見台を発注したが、昼過ぎにそれが届いた。早速、組み立てたが、まだ本格的に利用していない。明日以後、使い勝手を確認しなければならない。場合によっては買い換える必要があるだろう。
依然として、顔を下に向ける作業をしていると頭が痛くなる。しばらくは頭痛と付き合う生活が続くようだ。
2021年11月8日(月)頭痛
朝、シニアカーで隣町の福岡内科へ。頭痛について訴えると、読書時とパソコン操作時の姿勢が原因であるという。頭の中の問題ではないとのことで、ほっとした。しかし読書時とパソコン操作時の姿勢を変えなければならない。本を見下ろす姿勢を止めるには書見台を購入せざるをえない。面倒なことにはなったが、頭痛の原因が分かって安心した。
2021年11月7日(日)頭痛
終日、頭がすっきりしない。横になると痛みが治まるので、家事や読書の最中でも、頭に異常を感じたら作業を中止し、しばらく横になることにした。効率の悪い一日であった。
2021年11月6日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。ここ数日、頭痛に悩まされていたが、本日は朝から頭もすっきりしている。風邪が原因でそれが治癒したのだろうと思っていたら、夕食前、頭が割れるような痛みが襲ってきた。これは医師に相談しなければならない。
2021年11月4日(木)ダーウィン研究
数日前、マージョリ・グリーン(2001)にダーウィンとジョフロアに関する論文のあることを知った。電子図書館JSTORに収蔵されており、登録すれば無料で読むことができるという。昨日、登録を済ませ、当該論文をパソコン上で通読した。しかしダウンロード不可なので、不便である。月額$19.50の利用料を支払ってダウンロードすることにしたが、支払いはPayPalだけになっている。本日はまずPayPalに登録してから、JSTORに有料会員の登録を済ませ、当該論文をプリント・アウトした。ここまでで一仕事終えた気分になり、直ぐに論文に取り組む気にはならない。明日の楽しみにしておこう。
2021年11月1日(月)文楽「ひらがな盛衰記」
2年振りに文楽劇場へ。2時開演の第2部は「ひらがな盛衰記」三段目。「大津宿屋」(靖太夫・錦糸)と「笹引」(咲太夫・燕三)は大分前に見た記憶がある。錦糸の三味線が鳴り出す。太棹を生で聞いただけで嬉しくなった。「松右衛門内」(芳穂太夫・勝平、呂太夫・清介)と「逆櫓」(睦太夫・清志郎)は何度も見ていると思う。呂太夫がしみじみと語っているとき、突然、我が右足がけいれんを起こした。痛みに耐えながら、目は舞台に、耳は床に。体力低下のためか、初めてのことである。「逆櫓」が始まるまでには治まった。
「逆櫓」を初めて見たのは新橋演舞場の三和会公演だったと思う。演者は憶えていないが、「ヤッシッシ、ヤッシッシ」の豪壮な場面が印象に残った。今回は成長株として注目されている睦太夫と清志郎。元気一杯で大満足。
座席はいつも床直下の席に決めているが、今回はコロナで使用禁止。そこから2席離れた席になったが、さして違いは無く、楽しむことができた。コロナの状況にもよるが、また足を運ぶようにしたい。
2021年10月30日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。体調がかんばしくないので、やや軽いメニューにした。帰宅後はぼんやり過ごすだけ。
2021年10月28日(木)ダーウィン研究
ジェンキンズ(2019)の第4章を読了。1820年代のエジンバラではウェルナー地質学が広まり、地球には方向性をもった歴史があるとみなされていた。化石についても前進論が支持され、その中から生まれた転成論は外部環境の変化に伴って生物も変化してきたとみていた。これはジョフロア転成論に近いものであり、ジェームソンらをエジンバラ・ラマルク主義者(Secord, 1991)と呼ぶのは適切ではないという。ラマルク以上にジョフロアの転成論を重視しているところに本書の特徴があるといえよう。
2021年10月26日(火)家事雑用
今朝も5時前の空に輝く20日の月を見ることができた。昼前にシニアカーで郵便局へ。途中、工事の車がずらりと歩道駐車。危なくても車道に出るしかない。帰宅後は家事雑用でフル回転。ニュース番組はもっぱら皇族の結婚問題で、うんざりする。
2021年10月25日(月)ダーウィン研究
終日、冷たい雨。家に閉じこもって、ジェンキンズ(2019)の第5章を読了。1820年代のエジンバラではラマルク進化論が広く知られていたが、ジェームソンやグラントらの転成論者にはジョフロア進化論の影響が強かったという。集中力が続かず、休み休みの読解なので、18ページを読むのが精一杯であった。
2021年10月24日(日)早朝の月
早朝4時半、朝刊を取りに玄関を出ると、頭上に18日の月が輝いていた。曇天続きだったので、久しぶりのお月さんである。体調は相変わらず、すっきりしない。昼間は家事雑用で終わり。
2021年10月23日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。冷房から逃げ回ることはなくなったが、今度は換気のための窓からの風が冷たい。とはいえ、同じ歳なのに汗だくの男性もいる。
2021年10月22日(金)期日前投票
朝はまず、河内長野駅前の木田皮膚科で抜糸。ついでに市役所に行き、衆院選の期日前投票。驚いたことに受付前に10人ほどの行列ができていた。さらに、投票用紙交付窓口の前にも行列。期日前投票は何度も経験しているが、こんなことは初めてである。比例区の政党略称欄をみると、「立憲」も「国民」も「民主党」となっている。理由は推定できるが、まぎらわしい。
2021年10月21日(木)ダーウィン研究
『種の起源』の「歴史的概要」をテーマにして文献に取り組みだしたが、最初に取り上げるべきラマルクとジョフロアについてどこまで調べるか迷いがあった。これだけで大きなテーマになってしまうが、「歴史的概要」について語る以上、簡単には済ませられない。急ぐ必要はないので、できるだけ手元の資料で調べることにした。本日はジェンキンズ(2019)の第5章に着手。ラマルクとジョフロアについて要領よくまとめていると思う。
2021年10月17日(日)暖房
夏から、いきなり冬になった。寒がりの身にはつらいので、エアコンを暖房運転。外出が続いたうえに、気温の急変に体が順応できないのだろう、異様な疲労感で終日、ぐったりしていた。
2021年10月16日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。3週間振りにいつもの土曜日午前にもどった。おしゃべりするわけでもないが、利用者が皆、顔見知りだと、なんとなく落ち着く。
2021年10月15日(金)眼科と皮膚科
朝早くに近大病院眼科へ。眼圧の安定していることを確認。目薬を受け取るのに時間を要したが、その後、タクシーを飛ばして河内長野駅前へ。木田皮膚科で一昨日の手術の跡を点検した後、駅前の食堂で昼食。コロナ禍の中、できるだけ外食を避けていたので、駅前の食堂に入るのは久しぶりである。それにしても、医者通いの変則ダブルヘッダーは体に応える。
2021年10月13日(水)皮膚科手術
昼過ぎ、散髪に出かけ、そのまま河内長野駅前の木田皮膚科へ。数年前から背中に出来ていた腫瘍を摘出切除する手術の予約をしていた。これも老化現象か。手術は問題なく終了し、近所の薬局で抗生物質をもらって帰宅。これだけで疲れ切ってしまった。
2021年10月11日(月)ダーウィン研究
ジェンキンズ(2019)の最終節「ダーウィンにおけるエジンバラ時代の影響」を読了。ダーウィンは進化論研究について独自性を強調し、先人からの影響は認めようとしなかった。しかしビーグル号航海に於ける無脊椎動物研究はエジンバラ時代の延長であり、帰国後の進化論研究にはエジンバラで学んだジョフロアらの影響が明らかであるという。ジェンキンズ自身が認めているように、これはジェンキンズ独自の見解というよりも、ダーウィン研究者の共通理解といってよいだろう。
2021年10月9日(土)文楽予約
会員先行予約開始の10時にネットで錦秋公演第2部のチケットを購入。2019年11月以来の文楽である。しかし11月にコロナがどうなっているか分からない。最悪の場合、チケット代を無駄にしても無理はすまい。
2021年10月8日(金)内科医
午前中にシニアカーで隣町の福岡医院へ。明日から4日間、休診予定なので、待合室は混雑していた。降圧剤をもらい、ついでに検診とインフルエンザ・ワクチン接種を予約。この後、スーパーに行っただけなのに、帰宅後は疲れてなにもできない。
2021年10月7日(木)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。土曜が休業なので、その代替えである。今年も9日土曜日のダンジリ曳行はコロナで中止なのだが、デイサービスは年初の方針通り休まなければならないという。担当のお役人の判断だというが、もっと柔軟な対応があってしかるべきだろう。
2021年10月6日(水)皮膚科
午前中に河内長野駅前の木田皮膚科へ。老化による異常な皮膚を切除する手術の予約をして帰宅。これだけなのに、午後は疲れ切ってなにもできない。バス停からの坂道を登ってきたのが、決定的に響いたようだ。
2021年10月5日(火)駒場時代のクラス会
駒場時代のクラス会の通知がメールで届いた。例年は春に開催されているが、コロナの影響で延びたようだ。どちらにせよ、東京開催なので出席できない。欠席の返信に、近況報告「ほとんど家に引きこもりですが、相変わらずダーウィン研究を続けています」を添えておいた。当方の書いたものを丁寧に読んでくれるメンバーもいる。専門は異なっても理科2類の出身なので、内容は理解してもらえる。こういう読者がいると、執筆の張り合いがある。
2021年10月4日(月)藤尾慎一郎『日本の先史時代』中公新書、2021
昨日の疲れで体が動かない。寝転がって標記の書を手に取った。2日(土)の朝日新聞読書欄に紹介されていたのでアマゾンに注文したところ、翌3日の昨日に届いていた。読み始めてすぐに、自分の期待した内容ではないことに気がついた。先史時代についての知識を新しくするするつもりだったが、時代区分についての専門的議論が展開されている。同書を読み通すには、かなりの予備知識が必要である。力作といってよい著書だが、門外漢の自分には不向きであった。
2021年10月3日(日)福田美術館
カミさんのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。本日は時間の余裕があったので、福田美術館に行った。2019年10月の開館時から訪れたいと願っていた日本画の美術館。ようやく願いがかなった。開催中の展覧会は「若冲と同時代の画家たち」。若冲の作品の中では「群鶏図押絵貼屏風」に惹かれた。雄鶏の尾の勢いが目を引く。蕪村「茶筵酒宴図屏風」では机の朱色が印象的であった。料亭の跡地に建てられたという新築2年後の美術館は、気持ちが良い。館内カフェからは渡月橋の向こうに東山が望める。繰り返し訪れても楽しめる美術館だろう。
2021年10月2日(土)紀要論文校正
昨日、紀要論文「書物としての『種の起源』」の初校が桃大から届いていた。本日はその校正に取り組んだ。スマイルズの『自助論』が『自叙伝』になっていたのには、我ながらびっくりした。原稿はなんども見直したのに、見過ごしていたのだ。自分では無意識に、『自助論』と読んでいたのだろう。よくあることではあるが、おそろしい。
2021年10月1日(金)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。都合で土曜は休むので、その代替えである。本日も利用者17名とにぎやかであった。帰宅後は、これまたいつものように体が動かない。夕食後、回復してきたので、3日分のジャーナルを書いている。
帰宅後、ぼんやりしている時間帯に、なぜ自分はジャーナルを書くのだろうと考えた。必ずしもだれかに読んでもらうことを期待しているわけではない。とはいえ、やはり読み手を想定してのおしゃべりだろう。話し相手は、文殊さんか、大日さんにしておこうか。
2021年9月30日(木)無為
朝、シニアカーで隣町のスーパーへ。これだけなのに帰宅後は、終日、体が動かない。最近は研究に専心できる日でも集中力が二、三時間で切れてしまう。やりたいことは山ほどあるのに、どうにもならない。晩年の手塚治虫が、作品のアイデアは売るほどあるといっていた。手塚の頭の中には、すでに大量の画像が浮かんでいたのだろう。自分は一次資料・二次資料を確認することから始めなければならない。どこまで行けるだろうか。
2021年9月29日(水)時間浪費
朝、桃大図書館の個人用サイトの件で情報センターにメールで問合せをし、簡単に解決した。初めからセンターに相談すれば時間を浪費することもなかったろう。しかし、問題はこちらにあるのではないかと、どうしてもいろいろ試みてしまう。事実、CapsLockになっていただけというミスもあった。身近に相談相手もいない状況では、今後もこんなことが繰り返されるかもしれない。
2021年9月28日(火)進化論史研究
コルシの論文は衝撃的であった。1826年にジェームソン編集の雑誌『エジンバラ・ニュー・フィロソフィカル・ジャーナル』に転成論を説く匿名論文が掲載された。長らく著者はグラントと見なされていたが、1991年にシーコードが著者はジェームソン本人であると主張し、これが定説になっていた。ところが、コルシによれば、この匿名論文はドイツ語文献(1824)の英訳であった。同様に、1827年と1829年に同誌に掲載された転成論的な匿名論文は、フランス語文献の英訳であるという。コルシはネット上に公開されている当時の独仏文献を検索し、原著を発見したという。原著と英訳とを対比しての結論なので、今回は間違いないだろう。
2021年9月27日(月)ダーウィン研究
昨日の夕方、アマゾンから洋書が届いた。Bill Jenkins, Evolution Before Darwin: Theories of the Transmutation of Species in Edinburgh,
1804-1834. 2019年にハードカバーが1万2千円で刊行されていたが、年金生活の身では購入出来ない。ペーパーバックを予約しておいたので、今回、3千円で購入できた。当分、同書を読むことと、ダーウィンの「歴史的概要」について下調べをすることと、文献整理とを並行して進めていくことにした。ところが同書の関連文献をネットで検索したら、JHBの最新号にピエトロ・コルシが直接関係する論文を掲載していることが分かった。さいわい、オープン・アクセスなので、まずはこの論文を読むことから始めたい。
2021年9月26日(日)時間浪費
雨模様の静かな日曜日である。桃大図書館の個人用サイトのシステムが変更され、情報センターのM-Portから入るようになっていた。数日前からなんども試みたが、どうしてもM-Portにログインできない。本日もパスワードを変更するなど、試みたが、それでも駄目。やっと気がついた。授業を担当していないので、M-Portから外されているのだ。無駄な時間を費やしてしまった。
2021年9月25日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後、なにもする気にならないのは、いつもと同じ。
2021年9月24日(金)その2。三津五郎の三代
夜、NHkで「にっぽんの芸能・十世坂東三津五郎」を見た。自分にとって「三津五郎」といえば8世のことである。9世は松緑の脇役として活躍した「簔助」として記憶している。10世は今でも我が頭に中では「八十助」である。番組では「魚屋宗五郎」を紹介していた。我が記憶にある歌舞伎座の舞台は、松緑と梅幸のコンビに、おなぎは福助(後の芝翫)、三吉は簔助であった。テレビで見た八十助の宗五郎は確かに松緑の芸を継いではいるが、松緑にあった魅力に欠けている。我が偏見に過ぎないのかもしれない。
2021年9月24日(金)図書返却
昨日、ダーウィン書簡集を元の書棚にもどしていたら、桃大図書館の本が出てきた。二度手間になったが、また郵便局に出かけ、ゆうパックで返送。書棚には二重、三重に本を詰め込んでいるので、取り出すのも、元に戻すのも楽ではない。
2021年9月21日(火)図書返却
朝、シニアカーで隣町の郵便局に出かけ、ゆうパックで桃大図書館に図書を返送。計画していた文献整理の第一歩である。郵便局の向かいにあるスーパーで月見団子を購入してきたが、あいにくの曇り空、満月は隠れたままだった。シニアカーで往復の際、橋の下の田んぼなどでヒガンバナを見ることができた。一昔前に比べると大分少なくなっているが、なんとか季節を感じることができた。
2021年9月19日(日)ダーウィン研究
アメリカ版第4版(1860)と独訳版(1860)の「歴史的概要」を比較。独訳版ではアメリカ版の英文を忠実にドイツ語に訳しており、英語版ではフランス語のままの引用もドイツ語に訳している。独訳版の脚注にだけ、ジョフロア・サンチレールに関する逸話が紹介されている。英語版で削除されたのは当然だが、ダーウィンがこの逸話に興味を持ったのが面白い。
2021年9月18日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。台風14号の襲来を心配していたが、風雨ともにたいしたことはなく、デイサービスも普段通りに実施された。帰宅後は異常な疲労感で体が動かない。
2021年9月17日(金)ダーウィン研究
「歴史的概要」研究。まずは『種の起源』第3版(1861)とそれに先立つアメリカ版第4版(1860)との比較から。アメリカ版の文言はほとんどそのままイギリス版にもあるが、アメリカ版には無く、イギリス版で追加された研究者が8名。グラントもオーエンもアメリカ版には無く、イギリス版で追加されている。探求すべき課題の一つである。
2021年9月15日(水)内科医
午前中にシニアカーで隣町の福岡医院へ。降圧剤をもらい、ついでにスーパーで買い物。帰宅後は家事雑用で終わり。
2021年9月14日(火)ダーウィン研究
なにもする気にならない日が続く。どうもテーマを決めて研究に取り組んでいないと心身がだらけてしまうようだ。新テーマは10月からの計画を変更。本日から着手することにした。今度のテーマは、『種の起源』第3版から付記されるようになった「歴史的概要」。まずは第4版以降の変化を押さえておきたい。研究を続けるという意識の中でなら、文献整理なども進むだろう。研究を続けていないとぼんやりしてしまうのは、一種の貧乏根性といえるかもしれない。
2021年9月12日(日)無為
昨日も一昨日もパソコンを開ける余裕は無かったが、本日は夕刻になって、なんとかジャーナルを書いている。まだ疲れが抜けない。連続外出のせいだが、それだけではないだろう。紀要原稿を送稿し、学会原稿の初校を返送して、心身がほっとしているのであろう。新しい研究テーマは10月からにして、9月は文献整理など、雑件処理に取り組もうと思う。
2021年9月11日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後は昨日の疲れも重なり、夕食を食べるのも億劫。
2021年9月10日(金)散髪、百均
朝、散髪に出かけ、ついでに北野田駅前のダイソーへ。昼食を予定していたお蕎麦屋さんが閉店していたのには驚いた。結構、はやっていたのに、コロナの影響だろう。帰宅後は疲れて動けない。
2021年9月9日(木)文楽錦秋公演
昨日、文楽劇場友の会の会報が届いた。11月公演も3部制で、第1部が「葛の葉」、第2部と第3部が「ひらがな盛衰記」の半通しで、第2部が三段目「逆櫓」、第3部が四段目の「梅が枝の手水鉢」。「逆櫓」は文楽でなんども見ているし、歌舞伎では松緑の松右衛門で見た記憶がある。「梅が枝の手水鉢」はかなり前、一度だけ文楽で見ている。今回、行くとすれば、やはり「逆櫓」だ。語るのは、なんと若手の睦太夫。2013年1月19日の我がジャーナルには「逆櫓」について、「若くて元気な大夫を起用するという選択肢もあったのではないか」と書いていた。まさかこれが採用された訳でもあるまいが、睦太夫と清志郎でどのような「逆櫓」になるのか、注目したい。
とはいえ、問題はコロナ。11月にはどのような状況になっているのだろうか。10月9日の会員先行予約日まで様子を見たいが、命あっての物種。結局は、あきらめることになるかもしれない。
2021年9月8日(水)ダーウィン研究
昨日から論文「書物としての『種の起源』」の原稿を繰り返し、見直している。予定より長くなってしまったので、ワード・ファイルをプリントアウトしては、ミスを見つけ、削除に務めてきた。一度書いたものを削るのはつらいが、なんとか400字詰換算で5枚分を削除できた。そろそろ限界かな。
桃大の紀要担当者に問い合わせると、英文のネイティブ・チェックは事務方で手配するとのこと。夜になって、投稿票、本文、英文抄録の3点を添付して担当者に送信。これで論文「図書としての『種の起源』」については、一段落。掲載誌が刊行されるのは来年の2月か3月だろう。
2021年9月6日(月)ダーウィン研究
ようやく論文「書物としての『種の起源』」の英文抄録を書き終えた。といっても我ながらブロークンである。とはいえ、とにかくこれで先に進める。
2021年9月5日(日)学会原稿
昨日、『科学史研究』シンポ報告「ダーウィンと社会思想:悪用の歴史」の初校が郵便で届いていた。本日の課題はこれを処理すること。今はデジタル原稿がそのまま印刷されるので、誤植はない。二三、語句を修正しただけで終わり。自分にとって校正作業以上に問題なのが、返信の投函。家に閉じこもっていると、ちょっとした外出も面倒くさい。意を決してシニアカーでポスト投函に出かけ、ついでにスーパーで買い物。校正もネットで処理される方がありがたい。
2021年9月4日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。3ヶ月毎の体力測定の後、いつものメニューをこなす。帰宅後は疲労で体が動かない。夕食を食べるのも億劫。それでも翌日に疲れが抜けていれば問題はないらしい。
2021年9月3日(金)ダーウィン研究
雨の日が続き、気温も低く、体調も悪くない。2日前から英文抄録の執筆に取り組んでいるが、遅々として進まない。ブロークンでいいから、とにかく書き上げてネイティブ・チェックを依頼しなければならない。来週にはなんとかなるだろう。英文執筆に悪戦苦闘していると、丸山工作さんを思い出した。日本の研究者は英語論文を読んで日本語論文を書いているが、それでは駄目、英語で論文を書け、といっていた。今や理系ではそれが当たり前になってきた。文系では事情が異なるし、個人的にはいまさら英文執筆で苦労したくない。
2021年8月30日(月)ダーウィン研究
腰痛は完治していないが、体調良好。3日ぶりに「書物としての『種の起源』」に取り組み、一太郎原稿が完成した。予想していたよりも長くなったので、念のため、桃大紀要の投稿規定を確認したら、「研究ノート」ではなく、「論文」扱いになり、英文抄録を付記しなければならない。英文を書き、ネイティブ・チェックを依頼するので、投稿までにはまだ時間が掛かりそうだ。
2021年8月28日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。まだ腰痛が完治していないので、いつものメニューを少しだけ変更。帰宅後は疲れてなにもできず。
2021年8月26日(木)ダーウィン研究
「書物としての『種の起源』」の原稿見直しと文献注記載がようやく終わった。後は全体の形を整え、一太郎をワードに変換する作業が残っている。一つ山を越えたという感覚がある。
2021年8月25日(水)ダーウィン研究
連日、「書物としての『種の起源』」の完成に取り組んでいる。原稿を見直し、後回しにしていた文献注を記載しているが、予想以上に時間が掛かっている。現役時代とは違って、集中力が2時間程度しか続かないという事情もある。
それにしても、長雨の後は暑い日が続く。本日も玄関から外に出ただけで、熱気と湿気で気持ち悪くなるほどだった。
2021年8月21日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛が完治していないので、いつものメニューを少しだけ変更。帰宅後は疲れてなにもできず。同じ歳の千葉真一がコロナで亡くなったという。ワクチン接種していれば、死なずに済んだのではなかろうか。
2021年8月19日(木)ダーウィン研究とコロナ禍
連日の雨。体調はかんばしくないが、「書物としての『種の起源』」の完成に取り組んでいる。9月には桃大図書館に行き、OxfordDNBを参照するつもりだったが、迷いが生じた。コロナの状況がただ事ではない。政府はラムダ株の侵入を隠蔽していた。うっかり外には出られない。手持ちの資料で論考を完成させるほかないか。ジョン・マレーらの小伝は本稿の中心ではないので、不本意ではあるが、旧版DNBなどでまとめるほかあるまい。
2021年8月15日(日)ダーウィン研究
『種の起源』初版の執筆事情について、『チャールズ・ダーウィンの生涯』では省略した文献注を追記した。腰をいたわりながらの作業である。
この1週間は外出続きだったが、本日から8月一杯はデイサービス以外の外出は控えたい。コロナと熱中症が怖い。奈良博など、出かけたい展覧会もあるが、我慢。「書物としての『種の起源』」に集中したい。
2021年8月14日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後は疲れてぼんやり過ごしていたが、夕食後、突然、腰に痛みが走った。腰痛再発。外出が続いたので疲労が蓄積していたのかもしれない。今回は比較的軽いが、数日は腰をかばいながらの生活になろう。
2021年8月13日(金)近大眼科
朝は近大病院眼科へ。受付を済ますと直ぐに視力検査になり、ほとんど待たずに診察。会計、薬も早く済み、1時間ほどで全てが終わった。いささか驚いたが、盆休みの医師が多く、外来患者が少ないためらしい。
昨日から雨が続いているので往復とも福祉タクシーを利用したが、それでも帰宅後は疲れてぼんやり過ごした。
2021年8月12日(木)散髪、内科
雨の中、朝早くに散髪に出かけた。その後は隣町の福岡医院へ。明日から盆休みになるので降圧剤をもらっておかねばならない。豪雨の中を帰宅。お疲れの一日となった。
2021年8月11日(水)「伊勢物語」
昨日の疲れで文献には取り組めない。しかし先月ほどは消耗していない。寝転がって、断続的に読み続けてきた「伊勢物語」を読了。永井和子の注釈書(笠間文庫)は見開きに原文と現代語訳があるので読みやすい。最後の一首、「つひにゆく道とはかねて聞きしかどきのふけふとは思はざりしを」。その前の一首、「思ふこといはでぞたゞに止みぬべき我とひとしき人しなければ」。「つひにゆく道」を意識するようになり、この二首が身にしみる。
2021年8月10日(火)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。電車や百貨店は先月よりも空いていたが、嵐山にはかなりの人出があった。本日もまた猛烈な暑さだったが、無事、帰宅。
2021年8月9日(月)ダーウィン研究
昨日と本日で、後回しにしていた『種の起源』初版の執筆事情についての入力を一応、終了。初版の執筆事情はよく知られているし、拙著『チャールズ・ダーウィンの生涯』でもかなり詳しく書いたので、今回は短く概略をまとめるだけにした。1859年11月22日のマレー社販売会では『種の起源』発行部数1,250部に1,500部の注文があり、スマイルズ『自叙伝』には3,200部の注文があった。『チャールズ・ダーウィンの生涯』(p.221)で、『自叙伝』の注文部数を「3万2000部」としているのは、桁違いの誤りである。横書きの原稿を縦書きに変更した際のうっかりミスだと思われるが、我ながら情けない。
2021年8月7日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日の利用者は定員一杯の18名。いつにも増して忙しい雰囲気であった。当方は定番メニューをこなし、帰宅後は、これまたいつものように、ぼんやり過ごして寝るだけ。
2021年8月6日(金)ダーウィン研究
『種の起源』第6版の増刷についての執筆を終了。これで論考「書物としての『種の起源』」の大筋は書き終えた。しかし後回しにした部分か大量にあるので、これを補って9月末の紀要締め切りまでに完了させたい。
ダーウィンは『種の起源』のアメリカ版や仏訳、独訳などにも関わり続けていた。こうした外国版、とくにアメリカ版についてはまとめておきたかったが、時間がかかりすぎる。諦めるほかない。
2021年8月5日(木)ダーウィン研究
一晩寝たら、体力も気力も回復していた。家事の合間に『種の起源』第6版の増刷について調査を続行。
2021年8月4日(水)整形外科
朝早くに三日市町駅筋の田中整形外科へ。雲一つ無い青空。東京で気楽に暮らしていたときならザックを担いで八ヶ岳へ出かけたろうが、今は暑さにうんざりするだけ。骨粗鬆症の薬を受け取ってから河内長野駅前の銀行、さらに三日市町駅前にもどってスーパーで買い物。帰宅後は異様な疲労感。とにかく体を動かしたくない。食事をするのも面倒くさい。老いが重なるとこういう状態が続くのかもしれないと、やりきれない思いで終わった一日であった。
2021年7月31日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後はぼんやり過ごして寝るだけ。
2021年7月30日(金)ダーウィン研究
連日、少しずつ『種の起源』第6版に取り組んできたが、ようやく1872年2月の出版まで書き進めることが出来た。この後、第6版については増刷について書かねばならない。この廉価版についてダーウィンはマレーになにかと提言している。価格は5シリングにして欲しいと要望したが、7シリング6ペンスで押し切られた。第5版までの活版印刷を止めて第6版は鉛版印刷にするというマレーの方針にダーウィンは抵抗したが、これもマレーの方針通りになった。第6版の巻末には新たに用語解説が付記された。ペッカムはこれは出版者の着想だろうと見ていたが、ダーウィンがマレーに提案して了承されたものだった。ダーウィンはマレーに「今度こそお願いだからページをカットして下さい」と懇願し、そのおかげだけではないだろうが、『種の起源』は第6版で初めてページがカットされて販売された。出版者の専決事項についてこれほど提言するのは、現在でも珍しいのではなかろうか。
2021年7月25日(日)ダーウィン研究
2週間振りに『種の起源』第6版執筆経過の本文執筆を再開。家にこもっていても、暑さで心身も疲れている。とにかく、続けよう。
2021年7月24日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。参加者たちの話題は昨夜のオリンピック開会式。当方は無関心だったが、テレビを見た人たちの多くは、入場行進の時間が長くて最後の式典は見なかったといっていた。ニュース映像で、海老蔵が「暫」の扮装で参加していたことを知った。これだけは見たかった。
2021年7月21日(水)内科医
午前中に隣町の福岡医院で降圧剤をもらう。一昨日の疲れが残っているのか、午後はなにもする気にならない。漢字パズルで気を紛らわして終わり。
2021年7月20日(火)無為
昨日の疲れでなにもできない。ぼんやり一日を過ごす。
2021年7月19日(月)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。3月を最後に月参りを自粛していたが、ワクチン接種も済んだので、どうしても行くという。猛烈な暑さの中ではあったが、途中の電車、デパート、タクシーは冷房が効いているし、二尊院の境内は緑に囲まれている。さほど苦しい思いはしなかった。
帰宅時、難波に着いたのは7時半。コロナ対策で飲食店は8時閉店。困ったことだが、やむを得ないだろう。
2021年7月18日(日)生物学史研究
午前中は体調不良でぼんやり過ごしたが、午後に回復。JHBのホームページからオープン・アクセス論文を数点、コピーした。桃大図書館に行ったときには同誌に目を通すようにしているが、現役時代のようにじっくり見る余裕はなかった。他の科学史雑誌についてもネットでゆっくり調べてから図書館に行きたい。今は『種の起源』に集中しているが、生物学史全般にも目を配っていきたい。
2021年7月17日(土)デイサービス
午後、デイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつもは午前の部に参加しているが、本日は都合で午後に振り替えた。定番メニューをこなし、帰宅後は早々に就寝。
2021年7月16日(金)生物学史研究
午前中は隣町の歯科医院で半年ごとの歯科検診。午後はJHB(2020)53巻1号の第三論文「カーペンターの遺伝論」を通読。オクスフォードの科学史家(John Lidwell-Durnin)によるもので、カーペンター(William
Benjamin Carpenter)が獲得形質の遺伝にこだわった理由を考察し、ユニテリアンとしての信仰と強く結びついていたという。当時、ユニテリアン教会は奴隷廃止運動と禁酒運動を展開していたが、獲得形質の遺伝説はこの運動を強化するものであったという。
本文を読み終わった後で、この論文もオープンアクセスであることを知った。強く反省すべきことである。
2021年7月14日(水)ダーウィン研究
JHB(2020)53巻1号の第二論文「ダーウィン分岐図の由来」を通読。オランダの科学史家(Kees van Putten)によるもので、Bノートから『種の起源』に至るまでに描かれた分岐図の意義を分析している。著者によれば、転成ノートやメモ用紙の分岐図はダーウィンの思考を助ける発見的意義を有していたが、大著と『種の起源』の分岐図はダーウィンの理論を読者に説明するための教示的意義のものであった。いずれについても、伝統的な「生命の木」として理解すべきではない、という。
本文を読み終わった後で、この論文がオープンアクセスであることが分かった。そうと知っていれば、掲載誌を傷めることなく、自宅でコピーがとれたのに、残念なことをした。オープンアクセスの論文が意外に多いようなので、気をつけたい。
論文を読み始めてしばらく経った2時過ぎ、空は晴れているのに遠くに雷が聞こえた。まもなく、頭上で雷鳴が響き、空は暗くなり、みぞれ交じりの豪雨となった。鳴滝上人の封が解けた後の雷雨を思わせるものだった。気象予報士たちが雷に注意といっているのを他人事のように聞き流していたが、まさに警告とおりの状況であった。
2021年7月13日(火)ダーウィン研究
JHB(2020)53巻1号の巻頭論文「『種の起源』における引用」を通読。ブラジルの二人の科学史家(P.L.Navarro & C.A.Machado)によるもので、『種の起源』における引用を全て集めてデータベース化し、『種の起源』各章の特徴を考察している。対象としたのは『種の起源』最終テキストの第6版1876年印刷版である。著者たちの結論によれば、同書全体では298人による639件の引用がある。各章における引用内容の特徴は、第1章から第6章までと第15章は総論的で、第8章から第14章までは各論的であり、第6版で新たに追加された第7章は中間的な特徴になっているという。
なお、著者たちが作成したデータはデータリポジトリのDryadで公開されているが、閲覧にはWinzipが必要である。当方のパソコンにはWinzipがないので、閲覧できていない。今や研究者にとって、Winzipの利用は当たり前なのかもしれない。
2021年7月12日(月)桃大図書館
午前の早い時間帯に桃大図書館へ。大学はリモート授業のため、学生も教員もごく少数しか見かけなかった。気になっていたJHB(2020)53巻1号の論文3点のコピーを取り、ダーウィン書簡集の19巻と20巻を借り出してきた。分厚い図書2冊は重い。それなのに、帰りのバス停に向かう時には雨が降り出していた。借りだした本を濡らしてはならない。持参のビニール袋に包み、必死の思いで持ち帰った。3点の論文も書簡集も読むのが楽しみで、我ながら興奮しているという自覚がある。しかし本日は疲れているので、ジャーナルを書くだけにしておこう。
2021年7月11日(日)パソコン異常
現在の我がパソコンは、7パソコンにWindows10を入れた中古パソコンを1万円で購入したもので、動作は遅いが実用上の不都合はない。ところが、今朝はなぜか、あまりにも動作が遅く、使用に耐えない。再起動を試みたら、いつまで経っても、「windows を準備中」と出ている。そのままにして2時間ほど家事雑用をこなしてからもどると、いつものパソコンになっていた。理由はまったく分からない。Windows11になるまで、今のパソコンに頑張って欲しいと思う。
2021年7月10日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後は昨日の疲労も重なって、早く寝るほかない。
2021年7月9日(金)ポーラ美術館コレクション展
散髪に外出したついでに、あべのハルカス美術館へ。ポーラのコレクション展といってもフランス絵画だけで、日本人画家の作品などは出ていない。フランス絵画についても名品として紹介されるような作品は、ポスターになったルノアール「レースの帽子の少女」以外、出ていない。セザンヌ「アルルカン」、モネ「バラ色のボート」、ドガ「休息する二人の踊り子」、ゴッホ「アザミの花」など、美術書で見ることの多い作品は出ていない。見たければ箱根に来いということか。今回に限らず、あべのハルカス美術館の展覧会は、作品数は多いが肝心なものが出ていないという傾向があるように思える。
美術館を出た後、近鉄百貨店内にコーヒーの丸福が出店しているのに気付き、久しぶりに独特の濃厚なコーヒーを味わってきた。
展覧会に満足感は得られなかったが、これはある程度、予想していた。なにしろ大阪市内に来たのは、今年3月の高島屋、以来のこと。美術館に至っては、昨年10月の奈良仏像館、以来のこと。心配したほどの疲れはなく、気分も良い。まだコロナに油断は出来ないが、少しは外歩きをしても良さそうだ。
2021年7月8日(木)ダーウィン研究
昨日までに、ダーウィン書簡集ネット版から『種の起源』第6版(1872)の執筆経過に関わる箇所を抜き出す作業を終え、本文執筆に着手した。冊子体で確認すべき事項もあるが、とりあえず書き進めておきたい。
2021年7月4日(日)ダーウィン研究
ダーウィン書簡集ネット版を利用して『種の起源』第6版(1872)の執筆経過をたどっているが、冊子体が手元にないと不便である。桃大図書館まで借り出しに行くべきだが、コロナ・リスク回避とのバランスが難しい。
2021年7月3日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。2回目のワクチン接種を済ませた利用者も多い。スタッフの接種も始まったという。とにかく接種が早く進んで欲しい。
2021年7月2日(金)エアコン・クリーニング
朝の9時から専門業者によるエアコン・クリーニング。そのためにエアコン周囲の家財道具を移動し、クリーニング終了後、元にもどす。ついでに配置換えなどもしたので、疲れ切ってしまった。
2021年7月1日(木)ダーウィン研究
『種の起源』研究を再開、第6版(1872)の執筆事情に着手。ダーウィン書簡集の第19巻・1871年と第20巻・1872年が基礎資料になるが、手元にはない。当面はネット版を利用するほかない。本日はダーウィン書簡総目録(1985)でおおよその見当を付けておいた。ダーウィンは廉価版になったことを喜んでいたようだ。読みにくくなったという批判に対して、自分は目が悪いのに校正時になんの不都合もなかったと反論しているらしい。執筆者本人は楽に読めるのが当たり前なのに。
2021年6月30日(水)学会原稿
早朝に原稿のミスを修正し、メール添付で送稿を済ませた。後は、家事雑用で終わり。
2021年6月29日(火)学会原稿
午前中にワード原稿を完成。念のため、明日、さらに点検してから送稿したい。シンポジウム講演に区切りが付いたのでダーウィン研究にもどることになったが、直ぐには難しい。午後はぼんやり過ごして終わった。
2021年6月28日(月)学会原稿
一応、原稿を書き終えた。本文を削り、加筆した文献注を入れてもなんとか25枚に収めることができた。一太郎の原稿をワードに変換。さらに点検する必要があるが、明後日の6月末日には送稿できるだろう。7月にはダーウィン研究にもどれる。
2021年6月27日(日)学会原稿
2回目のコロナ・ワクチン接種の後、結局、注射箇所に痛みがあっただけで心配したような不具合は生じなかった。
この10日間、自然主義的誤謬に関する近年の内外文献を読み散らかしてきた。日本人間行動進化学会声明がこの用語を持ち出しているが、一般に向けた声明で用いるような用語ではない。批判する限りは近年の議論を見ておこうと思ったのだが、予想以上ににぎやかな議論が続いている。「自然主義的誤謬などといったものは存在しない」と断言する哲学者もいれば、倫理学の推進力になっていると評価する倫理学者もいる。今回の学会原稿で詳細な考察をする必要はないので、文献調査は本日で打ち止め。学会原稿の文献注は簡潔なものでいいだろう。
2021年6月25日(金)ワクチン接種
午前中にシニアカーで福岡医院へ。2回目のコロナ・ワクチン接種を済ませた。免疫獲得まで時間がかかるし、これで安心ということはないが、感染のリスクが低くなったことは確かだろう。2回目接種後の副作用がつらいと聞いていたが、夕食後の現在まで、なんの不具合も生じていない。
2021年6月24日(木)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。明日、2回目のコロナ・ワクチン接種をするので土曜日を休むため、本日に振り替えた。帰宅後はいつもと同様、疲れて休むだけ。
2021年6月23日(水)洋書到着
朝から体調不良。終日、ぼんやり過ごす。夕刻、郵便受けにヤマト運輸のネコポス便で紀伊國屋から洋書が届いていた。ケンブリッジUP2019年刊なのに、アメリカの古書店からの取り寄せであった。待っていた文献が届いたので、元気回復。ジャーナルを書く気にもなった。
2021年6月21日(月)内科医とスーパー
本日は夏至。最近は5時前後に起きているが、外はすでに明るい。今や起床時の明暗に季節感を味わっている。
昼前にシニアカーで隣町の福岡内科へ。今日もスタッフたちは、コロナワクチン2回目接種と予約処理の作業で忙しそうだった。降圧剤をもらってから近くのスーパーへ。今日もまた、帰宅後は疲れて夜までぼんやり過ごした。
2021年6月19日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。当方は長袖、上着でいるのに、半袖で汗だくの男性もいる。いつものメニューをこなし、帰宅後は寝るだけ。
2021年6月16日(水)学会原稿
本日もまずまずの体調。本文加筆を完了。後半はかなり端折ったので、文献注のスペースを残すことができた。これからしばらくは関連文献を読むことに費やなければならない。
2021年6月15日(火)学会原稿
前々日から本文加筆を続けているが、すでに全体で21枚になっている。本文をさらに加筆する予定なので、残り4枚では文献注のスペースが限られてしまう。最初の思惑通りにはならないが、やむを得ない。
本日は起床時から体調も良く、張り切ってパソコンに向かうことができた。躁状態にあるようだ。躁鬱症というほどではないが、今日のような日もあれば、体の疲れはないのになにもする気にもならない日もある。現役の時は業務に紛れていたが、退職後は日々の調子が気になっている。
2021年6月12日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。前日の疲れが抜けていない感じだが、いつものメニューをこなし、帰宅後は寝るだけ。
2021年6月11日(金)近大眼科
朝早くに近大病院へ。本日は視野検査などがあり、院内滞留時間は6時間。7時半に家を出て、帰宅したのは3時半。さすがに疲れた。それでも、視野も変わらず、眼圧もコントロールできていることが確認できたので、ご機嫌である。
2021年6月9日(水)学会原稿
ここ数日、関連文献の入手に努力してきたが、文献解読を休止して本文入力を開始した。本文は6月中に書き終えられるが、文献注にさらなる時間を費やしたくなった。
2021年6月4日(金)ワクチン接種
雨の中、タクシーで福岡医院へ。1回目のコロナ・ワクチン接種を済ませた。帰宅後は一仕事済ませたような気分になって、ぼんやり過ごした。さいわい、夜になっても副作用は出ていない。
2021年6月3日(木)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。コロナ・ワクチン接種後、2日ほどはリハビリを中止すべきと言われたので、土曜日を休むことにした。しかし週1回だけのリハビリを全面的には止めたくないので、本日に振り替えた。帰宅後はいつもと同様、疲れて休むだけ。
2021年6月2日(水)学会原稿
先日の科学史学会シンポの発表内容をペーパー化することになったので、本日から取り組むことにした。原稿量は400字換算で25枚。昨年、『科学』に書いた論考のほぼ倍である。今回はできるだけ文献注も充実させたい。7月末締め切りだが、6月中に終えたいものだ。
2021年6月1日(火)東海道中膝栗毛
『種の起源』研究に一区切り付けたので、本日はのんびり過ごすことにした。『東海道中膝栗毛』を原作の五編上まで読了。四日市宿のはずれ、追分までたどりついた。弥次喜多両人はここから伊勢街道に入り、神宮に向かう。東海道53次のうち、石薬師から先の9宿は通らない。『東海道中膝栗毛』には東海道の途中までしかないとは知らなかった。
この後、伊勢参宮、京見物、大坂見物と続くが、どうしようか。ここまででも、宿屋での夜這い失敗談など、同工異曲の滑稽譚が繰り返される。いささか、うんざりしてきた。
2021年5月31日(月)ダーウィン研究
体調不良でなにもできない日が続いているが、本日で『種の起源』第5版についての入力を一旦、打ち切ることにした。トムソンとジェンキンの批判については簡単に記述するに止めたが、いずれ本格的に取り組むべきテーマではある。それにしても論文執筆の集中力は2時間くらいしか続かない。焦っても仕方ないが、情けない。
2021年5月29日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。休憩時の話題はやはり、コロナ・ワクチン。利用者14人のうち3人がすでに1回目のワクチン接種を済ませたという。その一方で、まだ予約ができていないという人もいたが、おおむね、6月中に2回目も終えることができるようだ。スタッフたちにも早く接種してほしいものである。
2021年5月28日(金)ワクチン説明会
12時から隣町の福岡医院でコロナ・ワクチン接種の説明会。1週間後に接種予定の10人が参加した。午後は理髪店へ。ここでも話題はワクチン接種。帰宅後は疲れてぐったりするだけ。
2021年5月25日(火)内科医とスーパー
昼前にシニアカーで隣町の福岡内科へ。コロナワクチン関連の作業が加わり、スタッフたちは普段より忙しそうだった。降圧剤をもらってから近くのスーパーへ。今日もまた、帰宅後は疲れてごろごろするだけ。
2021年5月24日(月)無為
終日、疲労感がひどく、なにもできない。リモートのシンポジウムが終わり、気が抜けたか。
2021年5月23日(日)科学史学会
昨日から科学史学会年会がリモートで開催されており、本日、4時20分からのシンポジウム「進化論誤用・悪用・乱用」問題に発題者の一人として参加した。zoom会議に参加するのは初めてである。20日(木)の試行で操作は一応、理解したものの、本番でもうまくいまのか、発表内容以上にそのことが気になっていた。最初の発表は問題なく終わった。ところが、途中休憩の後、元の画面にもどれず、もたもたしてしまった。それでも大きな事にはならず、ほっとしている。
2021年5月22日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。利用者たちとの雑談からみると、みなさん、コロナ・ワクチン接種の予約を済ませたようだ。河内長野市では6月1日から高齢者の接種が始まるが、この様子だと、2回目接種も7月中に終わるかもしれない。
本日から科学史学会年会がリモートで開催されているが、帰宅後に参加する体力も気力も残っていない。それでも『東海道中膝栗毛』を手に取ると、「二編下」を読了し、岡部に到達することができた。気楽に読むだけなら集中力を要しないのだろう。
2021年5月21日(金)東海道中膝栗毛
朝食後に『東海道中膝栗毛』二編上を読了。午後は『種の起源』第5版についての入力を続行。
『東海道』も、「やうやう蒲原の宿にいたる」。38歳まで東京にいて湘南電車にも乗っていたので、53宿の中でも沼津までの宿の名はいつの間にか頭に入っている。しかし、その先の宿で憶えているのは、四日市や大津などは別として、歌舞伎・文楽に登場する宿の名だけである。まずは、鞠子宿から宇都谷峠。幸四郎(十兵衛)と勘三郎(仁三)による歌舞伎座の舞台が記憶に残っている。「産まれは遠州浜松在、・・人に情を掛川から金谷をかけて宿々で・・賊徒の張本日本駄右衛門」は歌舞伎好きが最初に憶える台詞だろう。「伊賀越」沼津では、「道中筋は参州の吉田で逢たと人の噂」。玉男(先代)の遣う十兵衛の立ち姿が目に浮かぶ。「桂川連理柵」では、好きな娘を奪われて「石部の宿で」と告げ口する長吉どんに同情する。
劇場にも美術館にも出かけられない今、こんなことを書いているだけでも楽しい。
2021年5月20日(木)学会準備
2時から、学会役員によってzoom初心者が試行する機会が設けられていたので、これに参加。zoom会議がどんなものか、具体的に知ることができた。とはいえ、23日のシンポがどうなるのか、まだ不安は残る。
2021年5月19日(水)東海道中膝栗毛
朝から、まずまずの体調。朝食後は9時55分のテレビ体操までに『東海道中膝栗毛』初編を読了。その後は昼食まで、科学史学会から送付された年会資料の受理に取り組む。午後は『種の起源』第5版についての入力を続行。予定した作業をほぼ終えることができた。
連日の在宅生活もダーウィン研究だけでは気が持たないので、別のテーマとして東海道の53宿をすべて覚えることにした。ついでに『東海道中膝栗毛』(ワイド版岩波文庫)をアマゾンで取り寄せ、16日(日)から原文で読み始めた。駄洒落や滑稽譚ばかりでなく、古典を踏まえた記述も多い。これを喜んだ江戸時代の読者たちもたいしたものだと思う。
2021年5月16日(日)ダーウィン研究
12日(水)以来、断続的にクロウル(Croll)の南北半球・氷河期交代説と『オリジン』第11章最終部分の改訂経過について調べてきたが、本日で切り上げることにした。現在のダーウィン論では無視される問題だか、ダーウィン本人は第5版の重要な改訂と見なしていたので、一通りのことは押さえておきたい。とはいえ第5版ではやはり変異論の変化に注目すべきであろう。
2021年5月15日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。体調不良が続いているが、いつものメニューをこなして、無事、帰宅。家ではただただ寝ているだけ。
2021年5月10日(月)整形外科
午前中に、河内長野駅前の銀行、三日市町駅筋の田中整形外科と駅前のスーパーへ。帰宅後は疲れ切ってぼんやりしているだけ。夜になって心身が動くようになったので、4日分のジャーナルを書いている。
2021年5月9日(日)体調不良
朝からぼうっとしている。体もだるいし、意識も集中しない。こういう日はなにもせず、ぶらぶら過ごすしかない。
2021年5月8日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。大阪ではコロナで重症化しても入院できず、高齢者施設や自宅で命が失われている。明日は我が身かもしれない。コロナ禍が始まったときから医療の充実が叫ばれていたのに、政権はそれを放置し、大金を使ったGoToでコロナをばら撒いた。国民の命を守るよりも政権維持を重視する管政権に、もっと激しい怒りが沸き起こってしかるべきだろう。せめてこのジャーナルで鬱憤晴らしをしておこう。
2021年5月7日(金)ダーウィン研究
『オリジン』第5版の第11章最終部分にクロウル(Croll)の南北半球・氷河期交代説が加筆されている。ダーウィン本人はこの加筆を重視しているが、現在のダーウィン論で言及されることはほとんどない。ダーウィンはフッカーの陸橋説への対抗理論としてクロウル説に飛びついたが、大陸移動説によって解決されるべき問題であった。現在から見ると空しい論争だが、『オリジン』研究の一環として、ある程度きちんと整理しておきたい。
2021年5月6日(木)ダーウィン研究
連休明けというものの、毎日がホームステイの身に変わりはない。とはいえ、牛乳、夕食、夕刊の配達が再開され、昼間のテレビ体操も復活した。いつもの生活がもどってきたという感覚はある。体調も安定してきたので、『オリジン』研究も再開。第5版の改訂について深入りはしないまでも、この際、ある程度までは調べることにした。
2021年5月4日(火)ダーウィン研究
昨日から『種の起源』第5版について入力を開始しているが、体調すぐれず、思うようには進まない。ネット検索をしていたら、偶然、ニュースサイトのBusiness Insider Japan に、政治家によるダーウィン誤引用が取り上げられていることを見つけた。昨年の6月22日に吉川慧[編集部]が「ダーウィン「進化論」の誤用で憲法改正を主張。歴史が示唆する自民Twitterの危うさ」と題して書いた記事である。最近10年間の国会議事録によると下記の議員たちが「変化する者」の迷言をダーウィンの言葉として引用していたという。茂木敏充経産相(2014年、2013年)、樽床伸二[旧・民主](2011年)、山口壯[自民](2011年)、甘利明[自民](2010年)。今月23日のシンポジウムで紹介すべきかどうか。
2021年5月1日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨日、理髪店のマスターが「年寄りの入院は後回しにされるんですね」といっていた。帰宅後、ネットで確認すると、大阪府幹部が府内の保健所長宛て4月19日付メールで、「年齢が高い方につきましては入院の優先順位を下げざるを得ないことをご了承いただければ幸いです」と告げたという。店のマスターは巨人フアンで読売新聞を購読しており、読売の特ダネだったようだ。今朝の朝日にも後追い記事が掲載されていた。いかにも「維新」らしい。「維新」創立者の橋下徹は役立たずと思い込んだ図書館、博物館をつぶし、文楽の補助金も削減した。現在の「維新」も本音では、高齢者は役立たずの金食い虫なので、いなくなればよいと考えているのだろう。
2021年4月30日(金)散髪
朝早くに散髪のため、外出。帰途、駅前の郵便局で科学史学会年会参加費を振り込み、スーパーで買い物。これだけで本日分のエネルギーを使い果たした感じである。
2021年4月29日(木)ダーウィン研究
『種の起源』第5版(1869)についての下調べを一応、終了した。第5版は第4版(1866)より2ページ増大しただけだが、内容は大きく修正されている。第5版はスペンサーの用語「適者生存」を取り入れたことで知られているが、それよりも、ネーゲリ、ジェンキン、ケルビンらの批判を受けて理論を大きく変更したことに注目すべきだろう。ただし、今回は「書物としての『種の起源』」を論じているので、理論の変化には深入りしないでおこう。
2021年4月27日(火)内科医とスーパー
昼前にシニアカーで隣町の福岡内科へ。ちょうど、市の医療センターからコロナ・ワクチンを配達する予行演習が行われていた。降圧剤をもらってから、近くのスーパーへ。たったこれだけのことなのに、帰宅後は疲れてなにもできない。
2021年4月25日(日)ダーウィン研究
22日(木)以来、断続的に『種の起源』第5版(1869)の執筆経過を『書簡集』などで調べてきた。第4版(1866)まではマレーとのやり取りをたどるだけで原稿修正や校正の経過が分かったが、第5版ではこれが難しい。タイトルページでは発行日が5月となっているが、確認する必要がある。書簡集の異なる注釈では5月と6月の二説があるが、マレー社のクックが6月22日(月)付けの書簡で「今週中に発行します」と述べているので、6月刊行で間違いないだろう。
2021年4月24日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後は、これまたいつものように疲れて寝るだけ。
2021年4月21日(水)学会準備
ここ数日、なんとなく研究に取り組む気が起こらず雑学を楽しんできたが、ようやく気力が回復してきた。科学史学会シンポジウム用のPPT作成は一旦、打ち切るつもりだったが、日本人間行動進化学会声明の中の一文、「ダーウィン的進化とはランダムに生じた変異の中から、環境に適さないものが淘汰されていく
プロセスです」がどうにも気になる。『種の起源』にこのような表現はない。そもそも「ダーウィン的進化」とは何を意味するのだろうか。ダーウィンが『種の起源』で主張した進化理論を意味するのであれば、最も重要な主張は「共通の祖先からの枝分かれ的進化」である。「漸進的進化」のことという理解も成り立つ。しかし声明文ではダーウィンの進化要因論を意味するものとし、それを「環境に適さないものが淘汰されていく
プロセス」とみなしている。ダーウィンは自然選択のほかに、用不用説も中立形質の偶発的固定も明確に認めていた。ダーウィンが最重要とみなした自然選択説に絞るとしても、それは「環境に適したものが保存されていくプロセス」である。最終章のまとめでは、"species
have changed, and are still slowly changing by the preservation and accumulation
of successive slight favourable variations." (p.480)という。声明文は一つの解釈であり、ダーウィン本人の主張ではない。「変化する者」と同様の誤引用である。
科学史学会シンポではこの声明文批判が中心になってしまうかもしれないが、それはそれで意味のあることだろう。
2021年4月17日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつもの運動メニューをこなしたが、なんとなくふらつきが続いた。帰宅後も体調不良。夜になってなんとか2日分のジャーナルを書いている。
2021年4月16日(金)その2。訃報・野田春彦先生
夜になってやや体力が回復し、パソコンを開けてメールを確認したところ、かつての野田研の関係者から訃報が届いていた。3月3日に99歳の誕生日を迎えた直後に亡くなられたということだった。昨年12月に伝聞で病につかれたと知らされていたが、その後の様子が分からず心配していたところだった。野田研に5年間、在籍した後、科学史の世界へ進路変更したが、その後もなにかと応援していただいた。ご冥福をお祈りします。
2021年4月16日(金)その1。近大眼科
朝早くに近大病院へ。本日も昼前に帰宅できたが、やはり疲労感が出て寝込んでしまった。
2021年4月15日(木)学会準備
科学史学会シンポジウム用のPPT作成を一応、終えた。シンポ直前に再確認することにして、一旦、この件から離れよう。未経験のzoom会議がどうなるか不安だが、これも当日まで放っておくしかない。それまで「書物としての『種の起源』」の執筆にもどりたい。
2021年4月12日(月)外出
朝はまずシニアカーで隣町の郵便局へ行き、学会費を送金。向かいのスーパーで買い物をして一旦、帰宅。先月までは途中に銀行の出張所があって入出金ができたのに、出張所が廃止されてしまった。やむをえず午後は河内長野駅前の支店へ。帰宅後も休むことなく、家事雑用をこなすことができた。今日は自分でも驚くほど体が動く。外出したことで気分転換になり、体にも良い影響が及んだのかもしれない。
2021年4月11日(日)学会準備
相変わらず寒い。暖房を効かせても心身が冷えてなにもできない。午後遅くなってようやく動けるようになった。短時間だがppt作成を続行し、全体の形ができた。後は、丘浅次郎の進化論と社会論を追加し、最大の進化論誤用は民衆ではなく動物学者たちであることを強調したい。
2021年4月10日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。ここ数日の暖かさとは違って外気温が低い。コロナ対策で窓を開けているので、寒がりの当方にはつらかった。
2021年4月9日(金)学会準備
科学史学会シンポジウム用のPPT作成を続行。3時間ほどで集中力が切れてしまったが、作成のこつをかなり思い出してきた。
2021年4月7日(水)学会準備
5月23日開催予定の科学史学会シンポジウムの準備に着手。まだ急ぐ必要は無いが、10パソコンでは初めてパワーポイントを利用するので、問題ないか、確認したかった。内容は昨年の『科学』8月号に掲載した「ダーウィンと社会思想:悪用の歴史」をなぞったものになるが、そこでは書かなかった日本人間行動進化学会声明への批判を加えることにした。批判点の一つは、「自然主義」というやっかいな用語をキーワードにしていること、他の一つは、動物学者が進化論を基に人間社会を論じてきたことを棚に上げ、民衆に教えを垂れるという姿勢を取っていることである。科学史家のシンポなので、研究者集団の意識を考察することも必要だろう。
2021年4月6日(火)ダーウィン研究
桃大の紀要『人間文化研究』第14号に掲載した拙著「『種の起源』の書名について」の抜刷が届いた。ここ数日、なにもする気にならず、ふらふらしていたが、抜刷が刺激になって少しは気合いが入ってきた。桃大の紀要はすべてネットで公開されているが、知人二人に抜刷を送付する準備も終えることができた。
2021年4月3日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。送迎車に乗るときから体がふらつき、スタッフに心配を掛けた。運動メニューをこなす間も、なんとなくふらつきが続いた。血圧は正常なので原因は不明。老化現象の一つか。
2021年4月2日(金)zoom導入
来月の科学史学会(神戸大学)がオンライン開催なるので、とりあえずパソコンにZoomを入れてみた。現役の教員たちはオンライン授業で慣れているだろうが、当方には縁が無かった。今回はシンポジウムの発題者に内定しているので、取り組まざるを得ない。昨年の秋の段階では神戸で気楽にしゃべってくればよいと考えていたが、しんどいことになった。本番でうまくいくのか、成り行きに任せるしかない。
2021年3月31日(水)桜並木
昼前、降圧剤をもらいに隣町の福岡医院へ。満開の桜並木の下をシニアカーでゆっくり往復。今年の花見はこれで良しとしよう。
2021年3月29日(月)桃大図書館
久しぶりに桃大図書館へ。前回は昨年の3月であった。元気な学生たちと接触するのが怖いので、今日になった。案の定、学生も教員もほとんどいなかった。図書館では『ダーウィン書簡集』第17巻(1869)などを借り出し、昨年のJ.His.Biology 4冊の目次に目を通してきた。同誌の第53巻第1号(March, 2020)には、ダーウィンの「分岐図」の由来、『種の起源』の引用の変化、1840年代の遺伝論、エジンバラ学派の転成論と、見逃せない論考が並んでいる。いずれ、コピーを取ってじっくり読まなければならない。本日は急ぐ事情があったので内容を確認しただけで帰宅したが、大きな刺激になった。
2021年3月28日(日)ダーウィン研究
『種の起源』第4版出版の経過についての入力を一応、終了。次の第5版は1869年刊だが、『ダーウィン書簡集』は第16巻(1868)までしか手元にない。定年退職後に出版された以降の巻は購入できていない。ネット版で補えるものの、やはり冊子体が手元にほしい。大学図書館から借り出すほかあるまい。
2021年3月27日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨日の疲れが残っていたが、いつものメニューをこなすことができた。帰宅後は疲労でぼんやり。夜になって、2日分のジャーナルを書いている。
2021年3月26日(金)小倉尚人・仏画展
散髪に外出したついでに、難波・高島屋で開催中の「-祈りと宇宙-小倉尚人展」へ。独特の仏画が没後の近年になって注目されるようになったらしい。その作品の中では抽象的に描かれた両界曼荼羅が有名らしいが、会場には椅子もなく、落ち着いてみることができないので、真意をくみ取りにくい。どうしても具象画の観音像や羅漢像の方に惹かれる。絶筆となった阿弥陀如来像は未完とはいえ、十分、祈りの絵になっていた。作者は仏典にも通じていたとのことだが、最後は阿弥陀如来に救いを求めたのだろうか。
2021年3月25日(木)ダーウィン研究
『種の起源』第4版出版について入力を続行。出版年月はいつだったのか。拙著ではペッカムに基づいて1866年12月としていたが、『ダーウィン書簡集』第14巻の注釈では当時の『パブリッシャーズ・クロニクル』に基づいて11月前半としている。この方が正しいと思われる。第4版のタイトルページには1866月6月と記されているが、ダーウィンの校正が終わるのは7月である。校正の済んだシートから印刷を始めていたとすれば、印刷開始月を意味していることになるが、これは出版月ではない。通常、書誌的データとしてはタイトルページの記載が尊重されるが、こんな事例もあるのでやっかいである。
2021年3月23日(火)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。20日(土)に休んだ分の振り替えである。いつものメニューをこなしながら、『種の起源』第4版についての本文をどう書くか、考えていた。しかし帰宅後は疲労でぐったり。とても原稿を書ける状態ではない。
2021年3月22日(月)ダーウィン研究
昨日までに『種の起源』第4版出版に関する資料の下調べが一応、終了し、本日は第4版で大幅に加筆された第8章「雑種」を読み直した。サクラソウの多型などの研究からダーウィンは稔・不棯についての考察を深め、加筆したのである。ただし、同章の趣旨は初版以来、変わっていない。ダーウィンは、生物にとって有益とは思えない不棯性が自然選択によってもたらされるはずがないという問題に答えようとした。ダーウィンによれば、不棯性は独立して個別(special)にもたらされた形質ではなく、生殖器の違いなどから付随的(incidental)に生じたものである。したがって自然選択は不棯性に関わっていないことになる。八杉訳ではspecialが「特別」、incidentalが「偶然的」と訳されているが、これでは第8章の趣旨が分からない。special creation を「特殊創造」としているのも誤訳といってよい。「個別創造」あるいは「種別創造」と訳すべきである。
2021年3月20日(土)無為
昨日の疲れで体が動かない。見たいテレビ番組もない。ただただ寝転がってぼんやりすごすしかない。夜になって少しはましになったので、演歌を聞きながら3日分のジャーナルを書いている。
2021年3月19日(金)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。快晴で温暖、絶好の外出日和。二尊院の境内は春の花々で彩られ、桜もほころび始めていた。嵐山のメイン道路では卒業式の後と思われる袴姿の女性たちも見かけた。春を愛でる一日といいたいが、我が身は疲労困憊、お疲れさんの一日であった。
2021年3月18日(木)ダーウィン研究
昨日から『種の起源』第4版出版に関する書簡を読んでいる。ダーウィンはマレーに、読者のために第4版ではページをカットしてほしいと要望していた。マレーは返信で、イギリス人はケチで本を買わずに読もうとするので、アンカットは書店での立ち読み防止に必要だという。マレーほどの出版者がケチなことをいうものだ。結局、『種の起源』は第5版までアンカットのままで、廉価版の第6版で初めてページがカットされた。
2021年3月16日(火)ダーウィン研究
『種の起源』第3版出版の経過についての入力を一応、終了し、第4版についての資料収集に着手することができた。第10章の「絶滅」の項に第3版で加筆された文章に、「単なる身体的強さが勝利をもたらす」(mere bodily strenth gave victory)という誤解が広がっている、という趣旨のものがある。「強い者・変化する者」の迷言はここから生まれたのではなかろうか。
2021年3月14日(日)その3。科学史学会シンポジウム
昨夜は疲労のため早くに就寝したためか、今朝は4時起き。5月に神戸大学で開催予定の科学史学会年会のシンポジウム「進化論誤用悪用濫用」の講演要旨を午前中にまとめることができた。『科学』(2020年8号)に掲載した「ダーウィンと社会思想:悪用の歴史」をA4にまとめただけなので、時間はかからなかった。学会はオンライン開催になる可能性があり、そうなるとシンポジウムの魅力も失われるのではないかと心配している。
2021年3月14日(日)その2。外出
昼前にシニアカーで隣町のスーパーへ。ここ10日間はデイサービスとゴミ出し以外は一歩も家から出ていなかったので、往復1時間の外出が新鮮であった。パソコンとテレビだけの生活では心身の健康が保てないのかもしれない。かといってコロナも怖い。どうすればいいのか。
2021年3月14日(日)その1。岡本正志さん
朝刊の地域版(朝日新聞大阪東部河内版)に岡本正志さんの写真が大きく掲載されていた。来月、河内長野市に開設される高野山大学文学部教育学科の学科長としての記事である。岡本さんは河内長野市在住の科学史家で物理学史の分野で活躍していたが、近年はもっぱら教育に関わっている。朝日のネット版なら全国の地域版が閲覧可能なはずなので、かつての岡本さんを知る科学史家に現在の活躍ぶりを知ってほしいと思う。
2021年3月13日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。体調がかんばしくないので休むことも考えたが、週1のリハビリが欠けるのも望ましくないので行くことにした。いつものメニューをこなしたが、帰宅後の疲労感は尋常でなかった。
2021年3月12日(金)体調不良
昨夜から我ながら、やることがおかしい。手から物は落とす。ハサミで自分の手を切ろうとする。こういう日はなにもせず、ぼんやり過ごすのが無難である。
2021年3月11日(木)ダーウィン研究
第3版で削除した内容で注目されるのは、第9章から削除されたウィールド の削剥時間の推定である。これを最後にダーウィンは地質年代の具体的数値を論じなくなる。地質学者としてのダーウィンを論じたサンドラ・ハーバート(2005)も、ダーウィンのこの判断は妥当であったと見ている。
2021年3月10日(水)ダーウィン研究
『種の起源』第3版出版に関わる書簡の整理を一応、終えた。1860年11月のマレー社販売会でまたしても第2版の在庫を超える注文があり、急ぎ第3版を出版することになった。この時期になるとダーウィンも大著の出版計画を語らなくなっている。『種の起源』改訂のほかに『変異』の執筆も続けており、ラン、サクラソウ、モウセンゴケの研究も面白くなってきた。大著の完成はあきらめざるをえなかったろう。
2021年3月8日(月)ダーウィン研究
昨日から『種の起源』第3版の出版経過に取り組み始めた。マレー宛の書簡を読んでいるが、集中力が続かない。実働時間は現役時代の半分以下だろうな。
2021年3月6日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなす。帰宅後は漢字パズルで終わり。
2021年3月5日(金)ダーウィン研究
『種の起源』第2版出版の経過についての入力を一応、終了した。今回はあくまでも「書物としての『種の起源』」を扱っているので、内容についての議論は先送りしている。それでもこのペースで行くと、第6版までたどり着くにはかなりの時間を要することになる。さらに、イギリス版の経過にはアメリカ版も関連してくるし、フランス語版とドイツ語版にも言及するとなると、夏までに終わるか。あせらずに行くしかないか。
2021年3月3日(水)図書の郵送返却
降圧剤をもらいに隣町の福岡医院へ行くついでに郵便局へ。桃大図書館から借用した図書をゆうパックで返送した。昨年の3月25日に名誉教授室の鍵を返却し、図書を借り出して以来、桃大を訪れていない。図書返却も延び延びになっていたが、とにかくこれで一区切り付いた。図書館は利用禁止になっているわけではないが、コロナを考慮すると訪館しにくい。とはいえ、洋雑誌やOxfordDNBを見なければならない。状況しだいだが、夏までには訪れたいと思う。
2021年3月1日(月)ダーウィン研究
『種の起源』第2版の執筆経過の入力に着手。原則として出典(書簡)を明示するので、手間がかかる。
2021年2月28日(日)ダーウィン研究
休み休みながらも『種の起源』第2版で削除された問題に取り組むことができた。科学史家が注目するのは、第3章から削除された「くさびの比喩」と第6章から削除された悪名高き「クマ・クジラ物語」である。ところが、初版を訳したはずの八杉訳・岩波文庫版には両者とも本文にない。それでも「クマ・クジラ物語」は訳注(6-26)に記されているが、「楔の比喩」は完全に無視されている。八杉訳に誤訳が多いことはすでに指摘されている通りだが、八杉は不適切と判断した部分を意図的に訳出しなかった可能性もある。
2021年2月27日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後は、これまたいつものように、なにもできずに終わり。夜になってやや気力回復。東の空に陰暦1月16日の月を見てからジャーナルを書いている。
2021年2月26日(金)ダーウィン研究
小雨が降り続ける寒い日であったが、『種の起源』第2版における加筆・削除の整理をおおむね終えることができた。ギリアン・ビアが編集したオクスフォード・ワールド・クラシックスの『種の起源』(1996)は第2版を元にしているので、それなりに便利である。ところが同書には底本に何を用いたかが記されていない。原書のタイトル・ページもなく、前扉の引用句もない。目次さえ省略されている。これでは古典復活にならない。所詮、ビアは思い付きを述べるだけで評価される文芸評論の人であって、科学史家ではない。同書の巻末には原書第6版に付記された「術語解説」が転載されているが、その冒頭には「第5版(THE
FIFTH EDITION)で付記された」と大書されている。直接、原書第6版から転記したのなら、こんなミスを犯すはずがない。おそらくペッカムを利用し、そのおりに誤解が生じたのだろう。『種の起源』研究者としては情けない間違いである。
2021年2月25日(木)散髪
朝、散髪に外出。それだけなのに、帰宅後は疲れが出て何もできない一日となった。
2021年2月24日(水)文楽4月公演
文楽劇場友の会の会報が届いた。4月公演も3部制で、第1部は景事とご存知「重の井子別れ」、第2部は「国姓爺合戦」、第3部はこれまたご存知「阿波の鳴門・十郎兵衛住家」と「小鍛冶」。行くとすれば第2部の「国姓爺合戦」。久しぶりに「南無三宝、紅が流るる」を楽しみたいが、コロナが怖い。新年度の諸行事でまたまた広がっている恐れがある。今回もあきらめるほかないか。
2021年2月23日(火)無為
寒さがもどってきた。昨日の疲れでなにもできない。本を読むのもつらい。最低限の家事をこなすほかは、見たくもないテレビをつけ、ゴロゴロして終わり。
2021年2月22日(月)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。4月なみの暖かさ。防寒コートではなくスプリングコートで出かけた。電車の乗り継ぎも順調。いつもより早めに帰宅できるはずだったのに、南海高野線が堺東駅の人身事故で7時過ぎから2時間ほど運転停止。天王寺駅に出て近鉄線で河内長野駅まで帰ることになった。結局、お疲れさんの一日になってしまった。
2021年2月21日(日)家事雑用
快晴で暖かく、体調も良い。朝から休み休み、家事雑用。食事の準備と片付け、資源ゴミの整理、洗濯物の処理、請求書類の整理など。気になっていたことがいくつか片付き、ほっとした気分で夜を迎えている。
2021年2月20日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後は、これまたいつものように、なにもできずに終わり。
2021年2月19日(金)近大眼科
朝早くに近大病院へ。眼圧の具合は上々吉とならず、上々といったところだが、心配するほどではなかろう。本日は院内滞在が2時間ほどで済み、駅前スーパーで買い物をしても昼前に帰宅することができた。とはいえ、いつものことだが、帰宅後は疲れ切って寝込んでしまった。夜になって気力回復、2日分のジャーナルを書いている。
2021年2月18日(木)ダーウィン研究
ダーウィンは『種の起源』第2版について主要な加筆箇所3件を明示するようマレーに提案していた。この提案は実現せず、第3版以降に直前の版との異同一覧が付記されるようになった。ダーウィンが提案した3件の一つは第9章の「類縁種全体の急激な出現」の節に加筆した鳥類化石の記述、次は第13章最後の「痕跡器官」の節に加筆した「発生期の器官」(nascent organ)についての記述、最後は第14章後半の結論部分に加筆したキングズリーの手紙文からの抜粋である。科学史上はこうした加筆部分よりも、第2版で削除された内容の方が面白い。
2021年2月17日(水)ダーウィン研究
午前中はかなりの雪。終日、寒かったが、ようやく『種の起源』第2版について気合いが入ってきた。ダーウィンの手紙文を読むと、初版を至急、修正してほしいというマレーの申し出はダーウィンにとって有り難迷惑だったようだ。『種の起源』はそのままにして、大著の執筆に専念したいという思いがうかがえる。その割には、アメリカ版やドイツ語版、フランス語版に熱心に取り組んでいた。大著の完成をあきらめるに至る過程も追っていきたい。
2021年2月15日(月)皮膚科
午前中は雨の中を河内長野駅前の木田皮膚科へ。足の親指の腫れは一応、収まったものの、爪の異常は老化現象でどうにもならないという。情けないことではある。駅前スーパーで買い物。帰宅後は異常な疲労感で夜までぐったり。これもまた、情けないことである。
2021年2月14日(日)ダーウィン研究
『種の起源』各版の執筆事情に着手。初版についてはダーウィン伝の中でも書いたことだし、今回はどこまで書くか、後回し。まずは、第2版。書簡集の該当箇所を読むことから始めたが、すぐに疲れてしまう。漢字パズルだと疲れを感じないのは、必要とする集中力がまるで違うのだろう。
昨夜11時過ぎの宮城県地震が朝刊一面に載っていた。紙面の変更は簡単にできても、印刷、輸送、配達というアナログ作業が続く。よくぞ間に合わせたものだ。
2021年2月13日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後はなにもできずに終わり。
2021年2月11日(木)休日
国会中継の無い日はNHK総合テレビの体操を励行しているが、本日は午前も午後も番組がない。なぜだ。しばらくして、本日は祭日であることに気付いた。朝から心身ともに快調だったが、家事雑用と息抜きの漢字パズルで一日が終わった。自分にとっても適度な休日となった。
2021年2月10日(水)ダーウィン研究
昨日今日と体調がましだったので、ムーディについての入力をひとまず終えた。同時代に書かれたDNBの記述はあまりにも簡単なので、いずれOxfordDNBの記述を確認しなければならない。
2021年2月8日(月)ダーウィン研究
2週間前から断続的に調べてきた貸本業者ムーディについての入力に着手。といっても体力が続かず、ほんの数行しか書けなかった。家の掃除に来てくれたヘルパーさんから、疲れている様子が尋常でないといわれたが、いつものことなので気にしないことにしよう。ダーウィンとムーディの関係に注目したのはジャネット・ブラウンのダーウィン伝後編(2003)が最初であろう。ムーディは『種の起源』など、科学書の普及に貢献したが、ダーウィンはムーディから安易な小説を借りて読むのを楽しみにしていたという。ダーウィンとの関係でムーディについてどこまで書くべきか、とにかく作業を進めていきたい。
2021年2月7日(日)確定申告書送信
国税庁のシステムを利用した確定申告書の作成・送信を終えた。用紙に記入していた時と比べ、ずいぶん楽になった。郵送しなくて済むのも助かる。一日がかりの作業ではあったが、とにかく肩の荷が一つ下りた。
2021年2月6日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後は疲れでぐったり。なにもできずに一日の終わり。
2021年2月5日(金)医療費計算
朝6時、南の空に下弦の月が輝いていた。最近は朝、目覚めると、まず、今日も生きていると思う。父親は前触れもなく、朝、起きてこなかったので、自分についても杞憂ではない。次いで、体調を確認する。本日は心身良好。予定通り、確定申告のための医療費計算に取り組む。これも一挙には片付かない。途中でたっぷり休んで、とにかく計算を終えた。夜になっても気力体力が残っているので、BSで演歌を聴きながらジャーナルを書いている。
2021年2月4日(木)虚脱感
終日、虚脱感に襲われ、なにもする気にならない。かろうじて科学史学会関係者にメールを2本、打つことができた。最近は同様の日が繰り返し訪れる。疲労感とは異なる脱力感である。老化現象の一つだろう。こういう日は家事雑用をなんとかこなし、後はぼんやり過ごすしかない。
2021年2月3日(水)血圧
昼前に隣町の福岡内科へ。ここ数週間、血圧が高くなっているので降圧剤を変えることになった。電動車椅子で往復しただけなのに、午後は疲れて家事雑用だけ。夜、たまたまつけたNHKテレビ「ためしてガッテン」で、血圧が話題になっていた。右手1分、左手1分、の簡単な運動で血圧が下がるという。運動の刺激で酸化窒素が放出され、血管が拡張するという。今晩から実行しよう。
2021年2月1日(月)整形外科・皮膚科
朝はまず三日市駅筋の田中整形外科へ。隣の薬局で骨粗鬆症の薬を受け取り、次は河内長野駅前の木田皮膚科へ。「これは通院の変則ダブルヘッダーでございますな」(11代目団十郎襲名「助六」での通人役・権十郎を覚えているだろうか)。三日市町駅前にもどり、郵便局で年賀葉書当選の切手を受け取る。今年の切手は使いにくい。使用されないことを期待しているのか。駅前スーパーに寄ってから帰宅。遅い昼食の後は疲労感でぐったりしていたが、夜になって気力がもどり、4日分のジャーナルを書いている。昨日までの数日間、夕食後は疲れ切ってジャーナルを書く余裕がなかった。
2021年1月31日(日)堤剛&萩原麻未 デュオ・リサイタル
午後は河内長野市ラブリーホールの標記のコンサートへ。ホールの主催公演で、昨年、コロナで中止になった企画である。プログラムの前半はベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番など、後半はブラームスのチェロ・ソナタ第1番など。アンコール3曲の最後はサンサーンス「白鳥」。この曲が出たら、終わり、お帰りください、ということだろう。
予想と違っていたのは、メインの堤よりも萩原の力強いピアノが目立っていたこと。といって、堤が気を抜いていたわけではない。久しぶりに生の演奏を堪能できた。
座席はコロナ対策で一つおきになっていた。それでも満席にならなかったのはコロナ禍のためだろう。ホール内のレストランが昨年末で閉店していた。深刻な事態を改めて思い知らされた。
2021年1月30日(土)デイサービス、『科学史研究』最新号
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅すると、『科学史研究』(2021年1月号)が届いていた。拙著のオケ『オリジン再考』書評がようやく掲載された(pp.414-417)。別途、印刷所から当該記事のPDFがメール添付で送られてきた。いずれ学会の了解を得て、我がHPに掲載したいと思う。
2021年1月28日(木)研究不正の原点・野口英世
NHKテレビBSP夜9時の「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」で、ようやく野口英世が取り上げられた。現在では彼の研究成果がほとんど否定されていることを指摘したものの、不正とまではいえないとか、生物を材料とした実験では再現性が期待できないとコメントしたり、野口をかばう姿勢も見受けられた。現状では野口を徹底的に批判するのは難しいのか。それでも番組の最後では、医学史の概説書には野口が登場しないと述べていた。野口を偉人として尊敬し続けるのは日本の恥であり、深刻な研究不正が続出する遠因となっている。この番組をきっかけに、まともな野口批判が当たり前になることを期待したい。
2021年1月25日(月)皮膚科
午前中に河内長野駅前の木田皮膚科へ。一昨日の朝から左足の親指が腫れ上がって痛む。しかし日常行動やデイサービスの運動の妨げにはならなかったので、今日までそのままにしておいた。医師によると、小さな傷口から菌が入ったとのことで、抗生物質を処方された。これも高齢者にはありがちなことらしい。帰宅後は家事雑用で本日は終わり。
2021年1月24日(日)ダーウィン研究
『種の起源』など、マレー社刊のダーウィンの著書を印刷していたウィリアム・クロウズについての入力を一応、終了した。印刷所との関係は出版社の責任であり、ダーウィンとの直接の接触は校正刷りのやり取りだけである。したがって、いまのところ初代と2代目の略伝以外に書くことはないが、今後、文献を読み進めていくうちに、書くべき内容が増えていく予感がする。
2021年1月23日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。午後は家事雑用で終わり。
2021年1月22日(金)散髪
朝、雨の中を散髪のために外出。頭がきれいになったところで美術館にでも出かけたいところだが、当分はコロナ・リスク回避であきらめよう。この日も駅前スーパーで買い物しただけで帰宅。
2021年1月20日(水)ダーウィン研究
ダーウィンと3代目ジョン・マレーついて入力終了。現在のマレー社についても調べると、2002年にマレー家による経営が終了し、2005年にはフランスの出版社アシェットの傘下に入っている。2006年、マレー家が所有していた創業以来の資料をスコットランド国立図書館に売却したのは、そうした事情があったからだった。
2021年1月18日(月)ダーウィン研究
ジョン・マレーの初代と2代目について入力終了。わずか10行を書くのに延べ3日も要したことになる。ダーウィンと関係したのは3代目だけだが、その前提として初代と2代目についても最小限のことは書いておきたい。
2021年1月17日(日)日本列島史
NHKで繰り返し放映されている「ジオ・ジャパン」に刺激されて日本列島史をきちんと学んでみる気になり、アマゾン経由でそれらしきタイトルの宝島新書を取り寄せてみた。内容は期待していたものとずれていたが、ネット上の解説も参照して大枠は頭に入ったと思う。列島が大陸から切り離された原因、すなわち日本海誕生の仕組みについては定説といえるものがないらしい。中央構造線誕生の経過も明確ではないらしい。日本の地質学者にはまだまだ大きな課題が残されている。中央構造線はここ河内長野市から紀見峠を超えた所にある。この断層が動いたら、我が家も無事では済まない。
2021年1月16日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。午後はなにもせずに終わり。
2021年1月15日(金)ダーウィン研究
『種の起源』各版の形態を終えたので、次は書物としての『種の起源』製作に関わった人々についてまとめておきたい。そのためにはOxfordDNBを参照すべきだが、コロナのため、当分、桃大図書館に行くのが難しい。個人としてのOxfordDNBネット版利用も考えたが、年間利用料3万円はつらい。とりあえず無料の旧版DNBネット版を利用し、春になったら桃大図書館に出かけることにしよう。まずは初代から3代目までのジョン・マレーについて調べ始めた。
2021年1月12日(火)ダーウィン研究
朝のうちはかなりの降雪。さいわい、昼前には雨に変わり、部分的に積もっていた雪も無くなった。寒さに慣れてきたか、本日は心身良好。家事雑用の合間に「書物としての『種の起源』」に集中することができた。『種の起源』は第6版(1872)に至って書物としての性格を一変させた。第5版(1869)までは読むための本であったが、廉価版の第6版は買うための本になったといえるだろう。
2021年1月10日(日)ダーウィン研究
とにかく寒い。身も心もかじかんで、なにもする気にならない。午後遅く、ようやく「書物としての『種の起源』」執筆の再開に着手した。第5版についてほんのわずか書いただけで、本日は終わり。頭を切り替えたので、明日からはもっとはかどるだろう。
2021年1月9日(土)デイサービス
相変わらず寒い。午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。午後は漢字パズルで一日の終わり。
2021年1月8日(金)寒波襲来
朝、道路にうっすら積もった雪が凍っていた。寒さで身も心も動かない。なんとかハードディスクに保存したファイルをOneDrive とiDisk にコピーする作業を済ますことができた。
2021年1月7日(木)朱子学
午後は雪となったが、積もるほどではないようだ。元日から断続的に読み進めてきた小倉紀蔵『入門 朱子学と陽明学』(ちくま新書 2012)を、ようやく読み終えた。とうてい朱子学が分かったとはいえないが、理解する手掛かりにはなった。「東アジアの伝統というものを理解したいのだったら、朱子注で四書くらい読んでおかずにどうするのであろうか」(p.179)といわれても、無理だよな。まずは著者が絶賛する島田虔次『朱子学と陽明学』(岩波新書 1967)を読み直してみよう。発行時に購入したものが、変色して書架に残っている。
2021年1月6日(水)降圧剤
朝の6時。まだ暗い空の頂点に下弦の月がきれいな半円形で輝いていた。昼前に隣町の福岡内科へ。4週間ごとの降圧剤処方。明日も明後日も猛烈な寒波襲来ということなので、通院するのは今日しかない。午後は休み休みの家事雑用。一段落したら、すでに日没。生活するだけで精一杯の一日であった。
2021年1月5日(火)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨日まで事業所も休み。自分にとっては2日(土)の分の振り替えである。欠席者が多く、5名だけののんびりした雰囲気での訓練となった。
2021年1月4日(月)家事雑用
午前中は一昨日の疲れが残っていて、なにもできず。昼過ぎにシニアカーで返礼賀状投函のついでに隣町のスーパーへ。風が冷たい。帰宅後は家事雑用で本日も終わり。正月だから、よしとしよう。
2021年1月3日(日)無為
寒さと昨日の疲れでなにもする気にならない。夜になって3日分のジャーナルを書いている。
2021年1月2日(土)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。難波の高島屋では入店者の体温測定が行われていた。デパートも嵐山も、例年ほどではないが、かなりの人出であった。松尾大社の前の道路も混雑していたが、例年よりは楽に抜けることができた。
2021年1月1日(金)年賀状
おだやかな元旦を迎えたが、コロナの不安があるので、めでたいという気にならない。返礼年賀状11通の宛名書きを済ませた後、珍しく心身が爽やかなので、本日くらいはダーウィンから離れようと、ツンドク書になっている中国思想史の新書を読み始めた。
2021年1月1日(金)今年は何をするか
『種の起源』研究の続行。執筆中の「書物としての『種の起源』」は春までにまとまるだろう。その次は「歴史的概要」か。本丸の変異論に攻め込むのはまだ先のことになろう。コロナ禍のため大学図書館が利用しにくので困るが、かなりの学術文献がネットから得られるので助かっている。
文楽劇場、東大寺、それと河内長野市ラブリー・ホールの友の会に入会しているが、昨年はほとんど役立たなかった。それでもこれは継続して様子を見たい。
コロナ禍がどうなるかで生活が変わる。ワクチンによって収まるのか。東京オリンピックが開催され、最悪の状況になるのか。大金を使ったGoToでコロナをばら撒くような政府は信用できないが、その政策を見ていくほかない。
2020年12月31日(木)今年は何をしたか
いずれ執筆する予定の遺伝学成立史の鍵としてダーウィンの変異論を考察しなければならないが、その前提として『オリジン』を全面的に見直す作業に取り組み始めた。とはいえ、オケ『オリジン再訪』の書評をまとめるのに7ヶ月も費やしたのは時間の掛け過ぎである。原因の一つは体力低下。これはどうにもならない。それでも研究ノート「『種の起源』の書名について」を桃大の紀要に投稿し、岩波『科学』8月号に依頼原稿「ダーウィンの社会思想」を掲載したのだから、まず、よしとしよう。
コロナのため、文楽へは出かけずじまい。コンサートもゼロ。美術館と奈良にもそれぞれ1回だけ。感染リスク回避が最優先なのでやむを得ないが、寂しいことである。