2021年1月1日(金)今年は何をするか
『種の起源』研究の続行。執筆中の「書物としての『種の起源』」は春までにまとまるだろう。その次は「歴史的概要」か。本丸の変異論に攻め込むのはまだ先のことになろう。コロナ禍のため大学図書館が利用しにくので困るが、かなりの学術文献がネットから得られるので助かっている。
文楽劇場、東大寺、それと河内長野市ラブリー・ホールの友の会に入会しているが、昨年はほとんど役立たなかった。それでもこれは継続して様子を見たい。
コロナ禍がどうなるかで生活が変わる。ワクチンによって収まるのか。東京オリンピックが開催され、最悪の状況になるのか。大金を使ったGoToでコロナをばら撒くような政府は信用できないが、その政策を見ていくほかない。
2020年12月31日(木)今年は何をしたか
いずれ執筆する予定の遺伝学成立史の鍵としてダーウィンの変異論を考察しなければならないが、その前提として『オリジン』を全面的に見直す作業に取り組み始めた。とはいえ、オケ『オリジン再訪』の書評をまとめるのに7ヶ月も費やしたのは時間の掛け過ぎである。原因の一つは体力低下。これはどうにもならない。それでも研究ノート「『種の起源』の書名について」を桃大の紀要に投稿し、岩波『科学』8月号に依頼原稿「ダーウィンの社会思想」を掲載したのだから、まず、よしとしよう。
コロナのため、文楽へは出かけずじまい。コンサートもゼロ。美術館と奈良にもそれぞれ1回だけ。感染リスク回避が最優先なのでやむを得ないが、寂しいことである。
2020年12月31日(木)ホームページ更新
前夜は雪の予報だったが、ありがたいことにほとんど降らなかったようだ。午前中は家事雑用。午後になってホームページのジャーナル1年分を新規のページに移動し、「今年は何をしたか」と「今年は何をするか」を執筆することができた。
夜は年越しそばを食べた後、Eテレで第九を聴くことになるだろう。
2020年12月30日(水)越年準備
朝はまず冷たい雨の中をゴミ出し。午前中に注連飾りを取り付け、壁掛けカレンダーを入れ替えた。午後には雨もあがったのでシニアカーで隣町のスーパーへ。風が強く、吹きさらしのシニアカーではつらいほどだった。それ以上に困ったのは歩道駐車の車があって、一時、車道に降りなければならなかったこと。里帰りの車だろうが、車椅子を妨害しているという意識は無いのだろう。
2020年12月29日(火)ダーウィン研究
「書物としての『種の起源』」の執筆を続行し、第4版まで進んだ。分量は多くないが、すぐに疲れてはかどらない。漢字パズルなら疲れを感じずに続けられるのは、脳の働く場所が異なるのだろう。
ダーウィン・オンラインで『種の起源』第2版巻末のマレー社出版目録を見ると、『種の起源』初版の価格が14シリングと明記されている。イギリスの研究者なら第2版の実物を手にするのも難しくない。それなのに多くのダーウィン本で15シリングと誤記されてきたのはなぜだろう。ペッカムを信用し、一次資料での確認を怠ってきたのだろう。
2020年12月26日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。当方にとっては今年最後の訓練となる。いつものメニューをこなし、帰宅後は漢字パズルで終わり。
2020年12月25日(金)賀状印刷
年賀状を印刷し、3通だけ投函。すでに知人数人から高齢のため賀状を中止するとの通知をもらっているが、当方も今回の賀状に次回からの中止を書くつもりだった。しかし通知文を考えるのが面倒になり、結局、いつもと変わらぬ賀状になった。
2020年12月23日(水)散髪
散髪に外出したついでにスーパ、コンビニ、百均などに寄ったが、前日の外出の疲れをあまり感じずに動けた。体調良好ということだろう。
2020年12月22日(火)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。嵐山は紅葉の時期であった先月とは打って変わり、閑散としていた。
2020年12月21日(月)ダーウィン研究
「書物としての『種の起源』」の執筆を続行。『種の起源』初版の価格については、「14シリングであった」という一言で済まないからやっかいである。ペッカム(1959)に15シリング(p.17)と記されており、ダーウィン本の多くがこの価格を受け継いでいるが、Kohler
& Kohler (2009)にこの価格が間違いであることが説かれている(pp.347-8)。ジャネット・ブラウンのダーウィン伝後編(2003)には14シリング(p.82)と記されており、信頼性の高さを示している。
2020年12月20日(日)ダーウィン研究
この冬一番の寒さではなかろうか。心身が縮こまり、暖房の部屋に居ても動く気にならない。なぜか夜になって気力が回復し、NHK.Eテレでベートーヴェンを聴きながら『種の起源』初版の書誌的事項を書き進めることができた。英文書誌ではuncut
と一言で済ませていることを、どこまで説明すべきだろうか。アンカット本と書くだけでは不親切だろうし、丁寧な説明は余計なお世話という気もする。
2020年12月19日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。寒さのためか、いつもより欠席者が多い。当方はいつものメニューをこなし、帰宅後はいつものように疲れて本日は終わり。
2020年12月18日(金)ダーウィン研究
「書物としての『種の起源』」についてのデータが蓄積してきたので、執筆(パソコン入力)を開始した。とはいえ直ぐに疲れが出て思うように進行せず、我ながらうんざりする。同書の最終的な出来栄えについてジャネット・ブラウンは最も詳細で正確なダーウィン伝の後編(2003)で「19世紀の印刷物の良い見本である」(a fair specimen of nineteenth-century typography. p,82)と述べているが、これはペッカム(1959)が「決してヴィクトリア朝の印刷物の悪い見本ではない」(by no means a bad specimen of Victorian typography. p.17)と述べていることを意識したものだろう。とにかく、同書の初版が内容に見合った良い印刷物であったことは間違いないようだ。
2020年12月14日(月)ダーウィン研究
この1週間、気力体力の低下で「書物としての『種の起源』」の下調べも、はかが行かなかったが、ようやく意欲が回復してきた。気になっていたことの一つは、『種の起源』巻末の広告のことである。1964年刊の初版ファクシミリ版では巻末広告は削除されている。雄松堂の初版復刻版(1977)は表紙も含めて実物を再現したとうたっているが、やはり巻末広告は削除されている。ダーウィンの著書に限らず、復刻版では巻末の広告は削除される。少しでも製作費を抑えるためにはやむを得ないのだろうが、出版当時、目的の著書と並んでどんな本が売られていたのかを知るのは楽しい。時代の匂いが感じられる。DarwinOnline では『種の起源』各版のすべてを見ることができる。初版、第2版、および第4版には巻末索引の後にマレー社の広告が付記されているが、第3版、第5版、および第6版には広告が無い。ところが、Freeman(1977) によると第3版でも索引の後に2ページの広告が付いているという。同じ第3版にも広告の有無による違いがあるとみなすほかない。
2020年12月12日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後はいつものように疲れて本日は終わり。
2020年12月10日(木)降圧剤
昼前に隣町の福岡内科へ。4週間ごとの降圧剤処方。さいわい、服用中の薬で血圧は適切にコントロールできている。午後はなにもする気なく、ぼんやり過ごす。
2020年12月8日(火)下弦の月
朝6時、庭に出ると真上に半円形の月が輝いていた。今日は旧暦10月24日、月齢22.9。最近は5時に目覚めることが多い。夏ならすでに明るくなっているか、今は6時になっても暗く、月もよく見える。数年前から月に興味を持ち、月齢を気にするようになった。それだけ余裕が出てきたともいえるし、単に暇だからともいえる。しかし目が悪いので星にまで関心を広げるのは難しい。
2020年12月7日(月)校正刷り返送
昼前に『科学史研究』に投稿した書評(オケ『オリジン再考』)の初校が郵送されてきた。予め編集担当者とのやり取りがあったので、修正するところはほとんどない。郵便ポストまで気楽に行くことはできないが、数日中に返送できるだろう。桃大の紀要に投稿した研究ノート「『種の起源』の書名について」の初校は4日、通院のついでに返送したが、担当事務方からそれについての問い合わせ電話があった。ほとんど家に閉じこもっている自分にとって、こうした作業は外の世界につながっていることが実感できる数少ない機会になっている。
2020年12月6日(日)研究業績の加筆
JST(科学技術振興機構)のresearchmapを更新するよう、繰り返しメールが届いていたが、10年以上、放ておいた。昨日も督促のメールが届いたので、これをきっかけに我がHPの「研究業績」も更新することにして雑誌論文5点を加筆した。しかしrmapには「総説・メンデルは遺伝学の祖か」(2016)を追加するに止めた。加筆する資料の書誌データは「雑誌記事索引」に収録されているものを利用したので、本日は機械的作業だけで終わった。とにかく気になっていたことを片付けてほっとしている。
2020年12月5日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後はいつものように疲れて本日は終わり。
2020年12月4日(金)近大眼科
午前中に近大病院眼科へ。まずは視野検査。これだけで疲れ切ってしまう。
2020年12月2日(水)ダーウィン研究
『種の起源』の書誌的事項をPeckham(1959)とFreeman(1977)で見ている。当然、両書の記載に大きな違いは無いが、『種の起源』各版のサイズなどは両書で微妙に違っている。初版から第4版までは十二折り、第5版と第6版は八折りだが、サイズに大きな違いは無く、いずれもオクタボに該当する。ただし、第5版までは1ページ35行だったのが、第6版では小さな活字を用いて1ページ43行となってページ数が抑えられ、価格は第5版(15シリング)の半額になった。これは教育の普及によって生まれた新たな読者層を意識したマレー社の営業方針によるものであった。この方針が当たって第6版の売れ行きは良好だった。ただしPeckham(p.24)によれば、同書は読みにくいので購入者が実際に読むことはなかったろうという。購入はされるが読まれないという『種の起源』の状況はこの時から始まっていた。
2020年11月30日(月)ホームページ消失・復活
このHPは桃大のシステムを利用して公開しているが、24日(火)に接続できなくなった。翌25日、大学の情報センターに連絡し、数十分で復活した。ところが、27日(金)の夕刻、ジャーナルを更新しようとしたら、またしても接続できない。土日は無理なので、本日午後にセンターに連絡し、復活した。システムの一部が不安定になっているらしい。このシステムを利用してHPを公開している現役の教員もいるし、学生のクラブも利用している。そのうちのどなたかがセンターに連絡してくれることを期待しているのだが、当方が電話するまで連絡が無いらしい。これが不思議でならない。みなさん、自分のHPにさして関心を持っていないのかもしれない。
2020年11月29日(日)歯科検診
昼前に隣町の「さこがわ歯科」で半年ごとの検診。歯ブラシの使い方の改善を指導されたが、おおむね問題なし。
2020年11月28日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後はいつものように疲れてぐったり。本日はこれで終わり。
2020年11月27日(金)文楽初春公演
昨日、文楽劇場友の会の会報が届いた。初春公演(鶴澤清治文化功労者顕彰記念)も3部公演。行くとすれば第2部(2時半開演・5時終演)。「碁盤太平記白石話」に咲太夫が出るし、「義経千本桜・道行初音旅」に清治一門が出る。しかしコロナが気になる。1月は今より危険な状況になっているかもしれない。行くか、止めるか。会員先行予約日(12月9日)まで、迷うことになろう。
2020年11月26日(木)ダーウィン研究
「書物としての『種の起源』」に関して、まずはPeckham(1959)とFreeman(1977)に記載されている書誌的事項の詳細に取り組むことにした。製本・印刷関係の専門用語が略号で記されているので、読み解くのは楽ではない。同書は12折りで、折丁(gathering)の番号(アルファベット)が各折りの1,3,9ページ目に記されている。ところが、当方が日常的に利用している初版のファクシミリ版(1961)では、この折丁番号がカットされている。今回、Darwin Online でこの件を確認することができた。しばらくはこんな作業を続けてみよう。
2020年11月24日(火)ダーウィン研究
1週間ぶりにダーウィン文献に取り組むことができた。といっても、研究意欲に体が追いつかない。直ぐに疲れが出て、はかが行かない。「書物としての『種の起源』」について書く計画だが、さまざまなことが気になり、まだ方針が定まらない。コロナ禍で大学図書館を利用しにくいのもつらい。とりあえずは手元の資料とネットの情報でまとめるほかない。ニュース解説によれば、大阪府のコロナ重症者用病床は実質的に満杯に近いとのこと。今はコロナ感染のリスク回避が最優先である。
2020年11月22日(日)家事雑用
体調は万全では無いが、緊急の家事雑用をなんとか片付けることができた。本日もこれで終わり。
2020年11月21日(土)デイサービス
昨日までの異常な暖かさから、秋の寒さがもどってきた。午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。帰宅後はこれまたいつものように、疲れてぐったり。本日はこれで終わり。
2020年11月20日(金)インフルエンザ・ワクチン
午前中に隣町の福岡医院で2回目のインフルエンザ・ワクチンを接種。私費で2回接種するのは初めてだが、今年はできるだけのことをしておきたい。
2020年11月19日(木)体調不良
2日続けての外出の疲れが出て、なにもしたくない。ぼんやりと一日が過ぎていった。
2020年11月18日(水)散髪・百均
朝早くに散髪のために外出。異常に暖かく、しかも快晴。大阪市内の美術館に出かけたいところだが、コロナの危険が増大している。春が来るまで気晴らしは我慢。北野田駅前の百均ダイソーで卓上カレンダーと手帳を購入。価格以上に、六曜の無いものを選べるので近年はもっぱら百均で購入している。
2020年11月17日(火)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。紅葉シーズンのため嵐山も賑わっていた。
2020年11月16日(月)ダーウィン研究
昨日から研究ノート「書物としての『種の起源』」に着手。まずはKohler & Kohler (2009)を再読。初版古書の価格の推移など、古書業者ならではの情報が満載である。彼らの推定では翻訳書も含めると世界で年間、10万部ほどの『種の起源』が販売されているという。そうした購入者の中で同書を読み通す人はどれだけいるだろうか。生物学者や科学史家も含めて、実際に読む人はまれである。
2020年11月14日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛はほぼ治まったので、メニューもほぼ元にもどした。帰宅後はこれまたいつものように、疲れてぐったり。本日はこれで終わり。
2020年11月13日(金)研究ノート送稿
桃山学院大学の紀要「人間文化研究」に掲載するため、「一太郎」で執筆した研究ノート「『種の起源』の書名について」の原稿を「ワード」に変換し、ファイル添付で担当者に送った。この件はこれで終了。直ちに次のテーマ「書物としての『種の起源』」の準備に取りかかる。かねてから気になっていたテーマなので、なんとなく、わくわくしている。
2020年11月12日(木)ダーウィン研究
研究ノート「『種の起源』の書名について」の仕上げが終了。この書名に多くの問題のあることを改めて認識した。
2020年11月10日(火)プレミアム・バスチケット
朝早くに三日市町駅筋の田中整形外科へ。隣の薬局で骨粗鬆症の薬を受け取った後、郵便局で年賀状購入、銀行口座に入金し、河内長野駅前の南海バス販売所で本日発売のバスチケット(200円で一日乗り放題)を購入しようとしたら、数十人の長い行列。駅ビル2階のコンビニ・アンスリーでも販売しているはずなのでそちらに行ってみると、直ぐに購入できた。なぜこれほどの差があるのか、分かるような、分からないような。
2020年11月9日(月)ダーウィン研究
数日前から研究ノート「『種の起源』の書名について」の仕上げに取りかかっているが、家事雑用でなかなか果が行かない。本日はまとまった時間が取れたので全8章の約半分、第5章まで進むことができた。
2020年11月8日(日)「コヘレトの言葉」と「伝道の書」
朝早く、たまたまNHK-Eテレの番組表を見たら、「旧約聖書・コヘレトの言葉」とある。はて、旧約聖書にそんな文書があったかな。手元の聖書、解説書、キリスト教辞典などには掲載されていない。ようやくネット検索で「伝道の書」のことだと分かった。日本のキリスト教ではいつのまにか書名が変更されていたようだ。信者たちには周知のことだろうが、「伝道の書」という名称しか知らない不信心者も多いのではなかろうか。番組案内に「伝道の書」のことだという注記があってしかるべきだろう。
こういう世界でも昔学んだ知識が古くなっている。なにごとであれ、つねに学び直す必要のあることを、改めて思い知らされた出来事だった。
2020年11月7日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日は体力測定があったが、いつものメニューをこなすこともできた。今は腰痛よりも、右足の具合が心配である。
2020年11月4日(水)アメリカ大統領選
選挙結果が気になる。文献を読みながら、ついテレビの速報を見てしまう。4年前は大学院の講義で桃大に行っていたが、名誉教授室で同僚の一人がラジオを聴いていた。昼休み中に大勢が判明し、結果に驚いた記憶がある。今回は夜になっても決着しない。それにしても、トランプの強さは理解しかねる。
2020年11月3日(火)ダーウィン研究
ここ数日、アガシの『種の起源』批判(1860)を読んでいる。アガシの著書『アメリカ合衆国の自然史』第3巻(1860)の第1部「鉢虫類通論」の第2章「綱としての鉢虫類」の第5節「鉢虫類における個体性と種差」(Individuality
and specific differences among Acalephs)が『種の起源』批判に当てられており、この節だけが図書に先んじて雑誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・サイエンス・アンド・アーツ』に「アガシ教授の『種の起源』評」のタイトルで掲載された。両者は本当に同じだろうか。二つをじっくり読み比べてみた。案の定、両者は同じではない。図書では脚注になっている部分が雑誌では本文に組み込まれている。雑誌では最後に、図書に無い文章が付け加えられている。それがどうしたといわれれば、それまで。こんな作業に貴重な時間を費やすのは馬鹿に見えるかもしれないと、自虐的な思いを抱きながらの作業であった。
2020年11月1日(日)天野山金剛寺
昼過ぎに国宝特別公開初日の金剛寺へ。主目的は金堂三尊像の中尊・大日如来坐像。2年前に初めて拝観したときのような感動は無いが、その分、落ち着いて細部を鑑賞できた。降三世明王はやはり奈良博で拝観した時の方が迫力があった。京博の不動明王には台座も光背も無かったので、当然、こちらの方が迫力がある。奥殿(北朝御座所)で公開されている「日月四季山水図屏風」は当地に越してきた直後に拝観した記憶があるが、奇妙な絵だという印象しか残っていなかった。その奇妙さ、デザイン性が高く評価されているようだ。
各地から多くの参拝者が詰めかけていた。帰りのバスを待つバス停では地元の女性が、こんなに混むのは初めてとぼやいていた。河内長野駅前にもどり、書店と百均に寄ってから帰宅。心配していた右足にも異常は起きなかった。天気も良し。快適な一日であった。
夜、このジャーナルを書きながら「大阪都構想」住民投票の速報をはらはらしながら見ていた。開票率90%を超えて賛成票が上回っているが、最終的には反対多数が確実だという。これをきっかけに、大嫌いな橋下由来の維新が衰退することを願っている。
2020年10月31日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。ほぼいつものメニューをこなす。帰宅後はこれまたいつものように、なにもできない。
2020年10月30日(金)インフルエンザ予防接種
午前中に隣町の福岡医院でインフルエンザ予防接種。今年はコロナの心配があるので、インフルエンザ予防も例年以上に徹底したい。
2020年10月29日(木)文献印刷
19世紀の英語文献をネット上で探し、プリンターで印刷を始めたが、まず用紙が足りなくなった。ふと思いついて、不要になった介護関係の書類の裏面を利用することにした。ところが今度はインク切れでリサイクル品をセットしたらプリンターが動かない。利用方法をきちんと読んでいなかったためで、四苦八苦の末、目的を達することはできたが、心身ともに疲れてしまった。
2020年10月28日(水)ダーウィン研究
5日ぶりにダーウィン文献を開くことができた。執筆中の『種の起源』タイトル論に、同書にあるのは「適応の起源」だけで「種の起源」はないというロマニズの批判を加筆。これで一応、全体を書き終えたので、後は文献注など、論文としての形を整えなければならない。
2020年10月26日(月)皮膚科
朝は河内長野駅前の木田皮膚科へ。3週間前に異常な皮膚を切除した跡を診てもらい、治癒したことを確認。これで朝晩、絆創膏を取り換える手間から解放された。この後は近くのラブリーホールへ。電話予約したコンサートのチケットを購入し、友の会会員証を更新した。例年は4月に更新しているが、今年はコロナ禍でホールに行くのを避けていたため、今になってしまった。これだけのことなのに、帰宅後は疲労感でごろごろするだけ。右足は依然としておかしかった。
2020年10月24日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。ほぼいつものメニューをこなす。現在、一番気になっているのが、右足の異常。家にいると分からないが、外歩きすると右足だけがすぐに痛くなる。3日前も奈良で苦労した。自然治癒してくれれば助かるが、どうなるか。
2020年10月23日(金)ダーウィン研究
1858年リンネ学会のダーウィン=ウォレス共同論文のタイトルについて入力終了。全体のタイトルはフッカーとライエルによるものでダーウィンの意向は反映していないが、一応、押さえておく必要があろう。ウォレスがしばしば寄稿していた雑誌『ズオロジスト』には共同論文全体が転載され、ダーウィンがしばしば寄稿していた園芸誌『ガードナーズ・クロニクル』にはダーウィンの1844年「エセー」からの抜粋だけが転載されたが、その影響は限定的だったといえよう。
2020年10月22日(木)ジャーナル執筆
朝のうちは機嫌良く体も動き、昨日分のジャーナルを書き始めたが、昼前から疲れが出て動くのが嫌になった。昨日分のジャーナルを書き終えるのが精一杯であった。
2020年10月21日(水)東大寺・なら仏像館
朝早く家を出て近鉄奈良駅から東大寺へ。昨年度まで続けてきた「興福寺友の会」を止め、今年度は「東大寺友の会」に入会したが、コロナ禍で奈良訪問を断念していた。感染リスクが去ったわけでは無いが、心身リフレッシュのため出かけることにした。いつもならバス停から大仏殿に向かう参道は観光客であふれているのに、本日は修学旅行の生徒群を見かける程度、鹿たちものんびりしていた。まずは「東大寺ミュージアム」。入館すると、いつものように国宝「誕生仏」が迎えてくれる。中心となる展示室には修理中の戒壇堂から四天王像(塑像)が移されている。法華堂から移された塑像の日光・月光(梵天・帝釈)も見応えがある。拝観停止の戒壇堂に代わって、同じく戒壇院に所属する千手堂が公開されている。通常非公開のお堂なので、拝観するのは初めて。「厨子入り千手観音立像」は見事であった。最後は大仏殿を通り越して法華堂へ。ここも普段よりは静かな雰囲気の中で、不空羂索観音像を堪能してきた。法華堂を出るとちょうど昼時になったので、向かいの食堂に入った。普段なら満席状態の時間なのに、ほかに客がいないことに驚いた。
食堂で一休みしてから「なら仏像館」へ。途中の展示室は通り過ぎて主室の第6室へ。ようやく薬師如来立像(元興寺)がもどってきた。なじみの阿弥陀如来立像(浄土寺)に「また来ました」と挨拶。残念だったのは十一面観音立像の優品が並んでいる第7室がなぜか閉鎖されていたこと。名目は設備点検となっているが、何があったんだろうか。
とにかくこれで、奈良に行っていないという飢餓感は満たされた。次は京都の美術館、とくに新装なった京セラ美術館に行きたいが、要予約なので敷居が高い。
2020年10月19日(月)ダーウィン研究
8日振りに『種の起源』書名論の執筆に集中できた。本文と書名の食い違いはいくつもあるが、大きいのは書名では種形成の要因が自然選択だけになっていること。本文をよく読めば、用・不用説をはじめ、なんでもありである。自然選択説のみとみなすのは『種の起源』についての最大の誤解といえよう。
2020年10月17日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰の痛みは消えたものの、まだ違和感が残っているのでメニューを加減した。本日、初めて暖房が入った。水曜・木曜の外出時の電車はみな冷房が入っていた。この急激な温度差に体がうまく対応できていないようだ。
2020年10月16日(金)体調良好
二日続きの外出で疲れ切っているはずなのに、朝から心身ともに爽やかである。昨日の気分転換の効果だろう。
2020年10月15日(木)あべのハルカス美術館「奇才」
散髪に外出したついでに標記の美術展へ。若冲は巻物1点だけ、蕭白は「群仙図屏風」の展示が終わり「群童遊戯図屏風」だけ、というように物足りなさもあったが、蘆雪の「虎図襖」・「龍図襖」(無量寺)を間近に見ることができた。最大の収穫は増上寺の「五百羅漢図」(狩野一信)。3点だけではあるが、ようやく実物を見ることができてうれしかった。
美術館の後は同じ16階のベランダに出て、秋空の下の大阪市内をのんびり見渡してきた。コロナ禍のため、外出するのはデイサービスと医者、それに月1度の散髪と二尊院だけ。桃大図書館にも行かなくなった。昨年12月以来のきままな一人歩きで、気分一新。
2020年10月14日(水)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。南海も阪急も混み具合はもどってきたように見えたが、嵐山の観光客は少なかった。
2020年10月13日(火)健康診断
朝、早くに隣町の福岡医院へ。年に一度の検診予約日である。今年はコロナの問題もあるので、例年より早めに予約した。当日判明した限りでは問題は無かった。検診終了後、近くのスーパーで買い物。帰宅後は家事雑用で本日も終わり。
2020年10月12日(月)皮膚科
朝は河内長野駅前の木田皮膚科へ。1週間前に異常な皮膚を切除した跡を診てもらい、順調に回復していることを確認してもらった。この後、三日市町駅前スーパーで買い物。帰宅後は家事雑用で終わり。
2020年10月11日(日)ダーウィン研究
『種の起源』タイトルの中の「生存闘争」(Struggle for Life)について入力終了。この長い正書名の意味は「変種間の生存闘争による種の形成」ということになる。到底、本文の内容に即しているとはいえないタイトルである。
2020年10月10日(土)肺炎球菌ワクチン
隣町の福岡医院での肺炎球菌ワクチン接種の予約が本日の午前。前回の接種から6年経ったので私費で接種することにしていた。台風14号の影響が心配だったが、雨も風も激しくはならず、タクシーで往復することができた。これだけで一日の仕事が済んだ気がする。帰宅後はなんとなく体もだるいし、最低限の家事雑用で終わり。
2020年10月9日(金)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。明日土曜は事業所が休業するので、その分の振り替えである。コロナ禍が無ければ明日はダンジリで交通麻痺になるため、予め休業申請していたという。運動を始めて気がついたのは、腰痛が消えていること。メニューも少しだけ、元にもどすことにした。
2020年10月8日(木)ダーウィン研究
1週間前からこの日に奈良の仏さんたちに会いに行くことを計画していたが、雨がしっかり降っているのであきらめた。家にこもって、『種の起源』タイトルの中の「優れた変種の保存」(Preservation of Favoured Races)について入力終了。ダーウィンは「自然選択」の説明としてこの語句を付記したが、この語句だけでは「品種改良」の意味になってしまう。そのため最終的には「生存闘争における」(in the Struggle for Life)を付記しなければならなかったといえよう。
2020年10月7日(水)ダーウィン研究
『種の起源』タイトルの中の「自然選択」について入力終了。マレーはダーウィンのタイトル原案から「抄録」と「自然選択」の削除を要請した。ダーウィンは「抄録」の削除には応じたが、「自然選択」の削除には応じなかった。ダーウィンはライエルに「マレーがこの用語になじみがないということに驚いています」と書いているが、我々はむしろダーウィンのこの対応に驚いてしまう。ダーウィンにはこの用語が自分の造語であるという意識がなかったようだ。
2020年10月5日(月)皮膚科手術
朝は河内長野駅前の木田皮膚科へ。半年前から気になっていた皮膚の異常を診てもらい、レーザー手術で切り取ってもらった。高齢者にはありふれた異常らしい。三日市町駅筋の田中整形に寄った後、駅前スーパーで買い物。本日はこれでエネルギー切れ。
2020年10月4日(日)ダーウィン研究
昨日、リハビリ運動をしながら研究ノート「『種の起源』のタイトル」の内容構成について考えておいた。本日はそれを目次の形で入力し、すでに書きためた原稿も整理し直した。全体像が明確になったので、この秋に執筆が順調に進むことを期待したい。
2020年10月3日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛が続いているので本日もメニューを減らしたが、相変わらず帰宅後はなにもできない。
2020年10月2日(金)介護計画
午後、デイサービス「ポラリス大矢船」に場を借り、ケアマネらと介護の年間計画について相談した。基本的に今までと同様になるだろう。この1年間の変化として大きいの は、体力低下で格段に疲れやすくなったということ。科学史研究に費やせる時間がますます短くなっている。
2020年10月1日(木)腰痛悪化
腰痛は長引いているものの少しずつ軽くなっていたが、今朝から痛みがもどり、苦しむことになった。夜の冷え込みのためか、原因はわからない。とにかくこのため、予定した作業はできず、終日、ぼんやり過ごした。ただし日が落ちてから東の空に満月がくっきり見えた。いくらか気分が晴れたようだ。
2020年9月30日(水)ダーウィン研究
『種の起源』タイトルの冒頭部分についての原稿を入力。「種の起源」という用語について論じ出すと切りが無いので、とりあえず、簡潔な形で書いておいた。現在の我々にはなじみのタイトルになっているが、刊行当時は挑戦的なタイトルだったのかもしれない。アガシの反発がそれを示している。
2020年9月26日(日)コロナ禍
家事雑用とパズルで一日が終わったが、ネットで河内長野市のコロナ感染状況について調べてみた。数日前から市内の高校で集団発生があったという情報が気になっていたが、昨日、それは清教学園であることを知った。学園のホームページを見ると、感染確認から2週間を休校としていたが、その後、拡大しておらず、明日から平常授業にもどるという。この件はこれで収まるだろうが、コロナが身近にあるという思いが強くなった。
2020年9月25日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いまだに腰痛が直らない。本日もメニューを減らすことにしたが、今回も帰宅後はぐったりしてなにもできない。腰痛が収まらないのでパソコンに向かう時間も限られてしまう。いずれは直ると思うが、慢性化したら困る。
2020年9月24日(木)ダーウィン研究
『種の起源』のタイトルについて考えるため、オケ『オリジン再考』第2章を再読しているが、本日は“…of Species…”の節を精読し、入力を終えた。この節で著者はリンネやビュフォンも引用してさんざん種概念について論じたあげく、結論はただ一言、「当時のナチュラリストたちが習慣的に種とみなしているものを意味していると理解すべきである」という。妥当な見解ではあるが、肩透かしをくらった感じである。我が論考でも、タイトルを論じる中でどこまで種概念一般について扱うか、さらには「自然選択」と「生存闘争」についてもどこまで扱うべきか、考えなければならない。
2020年9月23日(水)無為
前夜、就寝中に右足の激痛で目が覚めた。しばらくして痛みが治まり、そのまま寝込んでしまった。昨日の昼間も一時、右足に違和感があった。日頃の運動不足がたたったのだろう。リハビリをさらに強化すべきなのかもしれない。朝、起きてからも昨日の疲れでなにもする気にならない。最低限の家事雑用で終わった一日であった。
2020年9月22日(火)嵯峨・二尊院
彼岸の中日。カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。嵐山は賑わいを取りもどしていた。先月まで人もまばらだった渡月橋にも観光客が連なっていた。しかしタクシードライバーによると、これは連休だけのことで、平日は仕事にならないということだった。
2020年9月20日(月)買い物
午前の早い時間に電動車椅子で隣町のスーパーへ。途中、橋の下の田んぼのあぜ道を見回したが、残念ながらヒガンバナを見ることはできなかった。これだけのことなのに、午後は疲労感で体が動かない。体力低下はどうにもならない。
2020年9月20日(日)ジャーナル執筆
腰痛は完治せず、夕食後はさっさと寝てしまう日々が続いたが、本日は気力が残っていたので、15日(火)以来のジャーナルを書いている。
1歳年下の俳優、藤木孝自殺のニュースが流れている。仕事の予定も入っているというのに、なぜだろう。同年代だけに、気になる。
2020年9月19日(土)体調不良
早朝、下痢状態になったため、デイサービスは休むことにした。朝晩の冷え込みのため、腹具合を悪くしたらしい。福岡医院で整腸剤を処方してもらい、午後にはお腹も収まったが、気力低下。なにもする気にならない。
2020年9月18日(金)ダーウィン研究
連日、集中力に欠けるものの、オケ『オリジン再考』第2章を再読しながら『種の起源』のタイトルについて考えている。本文におけるダーウィン本人の「種」概念について論じると切りが無い。タイトルの「種」は、当時の読者が共通して抱いている「種」概念を意味しているととらえればよいだろう。
2020年9月15日(火)降圧剤
夕刻、シニアカーで隣町の福岡医院へ。前回から服用している降圧剤で早朝の血圧も安定してきた。診察のついでに、年一度の検診を予約した。例年は11月にしているが、今年は早めに済ませようと思う。
2020年9月14日(月)プレミアム商品券・国勢調査・文楽
午前の早い時間に郵便局へ。一昨日に市役所から届いた引換券でプレミアム商品券(3,000円で10,000円の買い物)を購入。行列も覚悟していたのに、他には誰もいなかったのは意外だった。
帰宅後、インターネットで国勢調査に回答。無職なので入力する項目もわずかだった。
「文楽友の会」の会報が届いた。11月公演が復活。今年は3部構成で、第1部が「源平布引滝」の「九郎助住家」、第2部が「野崎村」、第3部が「廿四孝」の「奥庭狐火」。座席は一つおきで、床の近くは全面的に非発売となっている。どうしようか。大分迷ったが、今はコロナリスクの回避が最優先。あきらめることにした。
これだけのことなのに、夕方には異様な疲労感に襲われた。とても文献に取り組める体調ではない。自民党総裁選にも興味は無い。さっさと寝るほかない。
2020年9月13日(日)ダーウィン研究
『種の起源』のタイトルについて考察するため、オケ『オリジン再考』第2章の再読に着手したが、引用文献をネットで確認するのに予想外の時間がかかり、腰が痛くなった。まだ長時間、パソコンに向かうのは無理なようだ。
2020年9月12日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛が長引いているので、本日もメニューをやや減らすことにした。それでも帰宅後はぐったり。夜になっていささか気力が回復してきたので、古賀メロディーを聴きながら4日分のジャーナルを書いている。
2020年9月11日(金)近大眼科
朝早くに近大病院へ。眼圧がコントロールできていることを確認。本日も桃大図書館に行くことをあきらめて、そのまま帰宅。それだけなのに昨日と同様、疲れ切って寝るだけ。
2020年9月10日(木)散髪
朝早くに散髪に外出。本日もコロナリスクを避け、そのまま帰途につく。駅前スーパーで買い物して帰宅しただけなのに、疲れ切って寝るだけ。
2020年9月9日(水)ダーウィン研究
ダーウィンは「種の起源」という言葉で何を意味していたのか。「神秘中の神秘」を中間項目にして考察すれば、「種の起源」とは「新しい種の出現」(E59)を意味している。すなわち『種の起源』は新しい種の形成過程を探求した著書であった。しかし読者がそのように解釈するかどうかは別の問題である。
2020年9月5日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。軽くはなったがまだ腰痛が続いているのでメニューの一部を省略した。それでも帰宅後はぐったりして、寝るだけ。
2020年9月4日(金)ダーウィン研究
『オリジン』タイトル・ページ諸項目についての入力を終了。第3版(1861)以降はタイトルページ裏面にダーウィンの著書一覧が掲載されているが、第5版と第6版ではその最後にフリッツ・ミュラーによるダーウィン擁護論の英訳書が記載されている。ダーウィンがこれほど同訳書に入れ込んでいたとは、気がつかなかった。
2020年9月3日(木)ダーウィン研究
『オリジン』のタイトルページに記載されているタイトル以外の項目も点検し、入力を開始した。第3版(1861)までは所属学会として、王立協会、地質学会、およびリンネ学会を羅列しているが、第4版(1866)以降はF.R.S.
と記載するだけになっている。王立協会だけで十分だと、自信を持つようになったのだろう。
2020年9月2日(水)ダーウィン研究
このところ、毎日のようにペッカムの『オリジン』集注本(1959)を参照している。本日は念のため、「序論」を再読しておいた。実用的なコンピューターがない時代に、よくぞ、これだけの資料を作成してくれたと思う。ペッカムは『痕跡』とライエル『原理』についても集注本の作成が期待されると書いているが、いずれも作成されていない。『オリジン』とは違って、労力に見合うだけの価値がないということだろう。
2020年8月30日(日)ダーウィン研究
まだ腰痛が続いているので休み休み、『種の起源』タイトル変遷の入力を終えた。第6版までに登場したタイトルは5種類。タイトルページの正書名は初版のものと、冒頭の ON を削除した第6版のものとの2種類。前扉の略書名と背書名は併せて3種類。最も短いのは第5版の背書名 ORIGIN OF SPECIES である。本書を指示するにはこの書名を用いるのが最も簡潔な方法といえよう。
2020年8月29日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛が続いているのでメニューの一部を省略した。そのためか、帰宅後の疲労感はいつもより軽い。簡単ながら2日分のジャーナルを書いている。
2020年8月28日(金)ダーウィン研究
『種の起源』の背書名と前扉の略書名の変化を確認したが、入力する余力が無い。
午後、安倍総理辞意が明らかにされた。ようやく史上最悪の総理の退陣となった。
2020年8月27日(木)腰痛
腰痛はやや軽くなってきたが、パソコンに向かってから立ち上がると痛みが走る。『種の起源』のタイトルに関してもアイデアが浮かんでいるが、本日は入力をあきらめた。短いジャーナルを書いて本日は終わり。
2020年8月26日(水)ダーウィン研究
腰痛がよくならず、長時間はパソコンに向かえない。『種の起源』タイトル案の変遷を示す3書簡のデータを入力しただけで、やめることにした。
2020年8月25日(火)ダーウィン研究
腰痛が続いている。パソコンに向かう姿勢が腰に良くないようなので、休み休み、入力し、大著に関しての記述を終えた。大著のタイトルは未定のままであり、それに先だって抄録『種の起源』のタイトルを決定しなければならなかった。大著についてはこれで打ち切り。いよいよ本題の『種の起源』に取りかかることができる。
2020年8月24日(月)腰痛再発
今回は腰痛再発の原因が分かっている。早朝、ゴミ出しのついでに伸びすぎた庭の草を中腰で刈り取っていたためである。姿勢を変えるたびに、「イタイ、イタイ」とわめき散らす一日となった。その割には、書評原稿についての『科学史研究』編集委員からのコメントに答えるなど、雑件をいくつか片付け、ダーウィンの大著についての執筆も少しだけ進めることができた。明日からも数日は腰痛に苦しむことになるが、それほど長くは続かないだろうと楽観している。
2020年8月23日(日)ダーウィン研究
終日、パソコンに向かい、まず数種の商品を amazon に発注。外出を控えているので、amazon 利用も増えている。つぎに、19日以来のジャーナルをまとめ書き。最後に、ダーウィン書簡集(1859年)から「大著」についての記述を抜き出してパソコンに入力。『種の起源』に対して、もっぱら「我が大著」(my larger book)と呼んでいる。マレーなどには、全3巻でそれぞれ別個のタイトルを付し、全体の統一タイトルも付記すると述べているが、具体的なタイトル案は提起されていない。『自然選択』は一時的な思いつきであって、大著が出版されたとしてもこのタイトルにはならなかったろう。
2020年8月22日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日は16名の登録者全員が参加。みなさん、雨の無かったことを残念がっていた。
2020年8月21日(金)降圧剤
朝はシニアカーで隣町の福岡内科へ。相変わらず早朝の血圧が高めなので、今までよりやや強めの降圧剤を処方してもらう。そのままスーパーへ。食料とマスクを買い込み、帰宅後は暑さと疲労でぐったり。夕方に大雨の予報だったが、降らなかった。遠くで雷が鳴っていただけ。晴天が続きすぎている。
2020年8月20日(木)マイナポイント
マイナポイント獲得のためにパソコンに取り組んだ。マイナンバーカードとカードリーダーを準備すれば簡単にできると思っていたが、そうはいかない。あれをインストールせよ、これをインストールせよと、やっかいである。なんとかこれをクリアし、最後に決済サービスを選択しようとしたら、なんと、現在、利用しているカード(JCB, Pitapaなど)が一つも入っていない。これは予想外だった。半日の悪戦苦闘は無駄な努力であった。
2020年8月19日(水)ダーウィン研究
1858年までの書簡集から「大著」についての記述を抜き出して、パソコンに入力。「我が種の本」(my species book)あるいは「我が大著」(my big book)と呼んでいたと見て良い。
2020年8月18日(火)忘れ物
朝早くに三日市町駅筋の田中整形外科へ。隣の薬局で骨粗鬆症の薬を受け取り、駅前スーパーで買い物。店内ATMで年金を出金し、すべての用事が終わったとのんびり帰宅し、荷物を整理したところ、通帳をATMコーナーに忘れてきたことに気がついた。慌ててタクシーを呼んで駅前へ。さいわい駅前交番に届けられていたので無事、回収できた。今朝は起きたときからぼんやりしていたので、なにかやらかしそうな予感があったが、まさかの不始末だった。外出先での忘れ物には注意しているつもりなのに、困ったことだ。生活していくことに自信をなくした一日であった。
2020年8月17日(月)ダーウィン研究
暑さのため意欲が空回りしていたが、とにかく『種の起源』に先立つ大著のタイトルについて入力を開始した。書簡集をたどってみると、『自然選択』というタイトルはグレイ宛ての有名な手紙(1857年9月5日)に登場するだけであった。『種の起源』出版後に大著の出版を打診するマレー宛ての手紙でも、『種の起源』とは別のタイトルにするというだけで具体的なタイトル案はない。『自然選択』というタイトルにダーウィンがどこまで本気だったのか疑わしい。とはいえ、タイトルがないと不便なので、ダーウィン本では皆、このタイトルを用いているのだろう。
2020年8月15日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日の利用者には90歳台が3人いる。そのうちの1人に終戦時の玉音放送のことを聞いてみた。防空壕の中で天皇の声を初めて聴いたというが、この玉音放送よりも大阪大空襲の記憶の方がはるかに強烈なようだった。
2020年8月13日(木)体調不良
連日の暑さに外出の疲労も重なり、一昨日、昨日は家事をこなすのが精一杯。今朝は久しぶりに爽やかな気分で目覚めたので、文献に取り組めると期待したが、結局、書簡集を数ページ読んだだけ。夜になってジャーナルを書く気力が出たのでよしとしよう。
2020年8月10日(月)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。予め電話しておいたタクシードライバーからは猛烈な暑さだと告げられていたが、お寺に着いたのが4時ころだったので、恐れていたほどの暑さではなかった。この暑さにもかかわらず、嵐山の観光客は先月よりも増えているようだ。
2020年8月8日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつものメニューをこなし、帰宅後はまた、いつものように疲れてごろごろするだけ。
2020年8月7日(金)散髪
朝は早い時間に散髪のため外出。散髪後はコロナのリスクを避けるため、どこにも寄らずに帰宅した。それだけなのに、家では疲れて寝るだけ。体力低下にがっかりする。夜になって気力が回復してきたので、BS-TBSの古賀政男特番を聞きながら3日以来のジャーナルを書いている。
2020年8月6日(木)体調不良
ダーウィン研究が順調に進むかと思いきや、この3日間は体調不良でぼんやり過ごしてきた。連日の猛烈な暑さのせいもあるのだろう。どうしようもない。
2020年8月3日(月)ダーウィン研究
暑さにもある程度慣れてきたか。『種の起源』のタイトル研究を本格的に開始。まずは書簡集から。ダーウィンの原案がジョン・マレーの意見によって修正されていく過程が面白い。
2020年8月1日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。朝の目覚めは久しぶりに快調だったが、リハビリが終わっての帰宅後は、やはり疲れてなにもできない。
2020年7月31日(金)ダーウィン研究
体調不良が続き、『種の起源』研究のエンジンがかからない。まずはタイトルの問題から取りかかることにして、ぽちぽち下調べはしている。origin を「起源」と訳すのは妥当かなど、考察すべき問題は多い。これだけで論文一本になるかもしれない。
2日前に生物学科(植物)の同級生6人のうちの一人から、『科学』8月号の拙著を読んだというメールが届いた。50年振りの出会いである。今晩になってようやく返信することができた。遺伝子レベルで進化を考察した総説(英文)が添付されていたが、今の自分には読解が難しい。できるだけ19世紀のレベルで『種の起源』を理解しようと努める反面、現代生物学からは遠ざかっているようだ。
2020年7月26日(日)『科学』8月号「ダーウィンと社会思想:悪用の歴史」
昨日、『科学』8月号が届いた。「科学通信」欄に拙著「ダーウィンと社会思想:悪用の歴史」(pp.665-7)が掲載されている。自民党広報のダーウィン誤引用とそれに対する日本人間行動進化学会の声明を機に、編集部から依頼された小文である。自民党の関係者に読んでもらいたいが、不勉強な彼らの目にはとまらないかもしれない。
改めて拙著を読み直してミスに気がついたのは、「ダーウィンは従兄弟のゴルトン(Francis Galton)が提唱した『優生学』に懐疑的だった」という文。ゴルトンの造語「優生学」(eugenics)が登場するのはダーウィン没後の1883年なので、ここは、「ゴルトンの優生学的な構想に懐疑的だった」とすべきであった。
2020年7月25日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。今週から利用者も原則、マスクを着用することになった。今までもスタッフは全員マスクを着用していたが、利用者の対応はバラバラだった。リハビリ前後のティータイムやリハビリ中の飲水時にはマスクを外すし、運動時のマスクはつらいので、当方もマスク非着用派であった。本日は迎車時からマスクを着用。うっとうしいが、我慢我慢。
2020年7月22日(水)映画「戦場」
外出から一日おいて疲れが出たか。なにもする気にならない。昼過ぎにBSプレミアムで放映されたハリウッド映画「戦場」(Battleground, 1949)をしっかり見た。1944年末のバストーニュの戦いを描いている。バルジの戦いというと1966年の公開時に映画館で見た「バルジ大作戦」(Battle of the Bulge)の映像が強く記憶に残っているが、極寒の中での戦闘だから「戦場」の方が実際に近いことがわかった。「戦場」で印象深かったのは、従軍牧師がナチスとの戦いは正義の戦いだと説く場面。他の戦争ではこのように言い切ることは難しいだろう。
2020年7月21日(火)内科診察
午前中にシニアカーで隣町の福岡医院へ。降圧剤をもらって帰宅後も家事雑用で動き回った。昨日外出した割には元気である。躁状態にある気がする。
2020年7月20日(月)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。嵐山の人出はやや増えてきたか。先月はシャッターを下ろしていた商店もほとんど営業を再開していた。
2020年7月19日(日)ダーウィン研究
まずはオケ『オリジン再訪』の書評の原稿を再修正。「一太郎」を「ワード」に変換後、『科学史研究』編集委員会宛に送信した。また、なにかミスを犯しているのではないかという不安もあるが、とにかくこれで一区切り。この件に時間を掛けすぎた嫌いもあるが、中途半端にしたくなかった。『種の起源』を見直す良い刺激になった。これから『種の起源』全体をとらえ直す作業に取りかかりたい。ダーウィン研究の総まとめでもあり、また遺伝学成立史の基礎作業の一つともいえよう。
2020年7月18日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。昨晩、湿布を貼ったおかげか、肩の痛みはだいぶ和らいだ。いつものメニューをこなし、帰宅後は、これまたいつものように疲れが出てダウン。
2020年7月17日(金)ダーウィン研究
肩の痛みは治まらないが、気力がもどってきたのでオケ『オリジン再訪』の書評の原稿修正に取り組むことができた。まずは字数制限内に納めるため、原稿を大幅に削除。価格なども確認して、一太郎の原稿はほぼ完成。ワードへの変換は持ち越し。
2020年7月16日(木)文献廃棄
この3日間は肩の痛みが続き、文献に取り組む気にはならなかった。そこで部屋の隅に押し込んである文献類を点検し、整理することにした。今後利用することはないと思われる文献は思い切って廃棄。いままでに大量廃棄したのは1977年に東京から大阪に移住したとき。貯めてあった歌舞伎座や新橋演舞場の筋書も捨ててきた。今、手元にあれば、懐かしく楽しく読むだろうに、当時は老後のことなど考えなかった。今回の廃棄作業は一種の終活かもしれない。
2020年7月13日(月)ダーウィン研究
梅雨冷えというのだろう。終日、涼しさが続き、オケ『オリジン再訪』の書評に集中することができた。そのためか、夕方にはマウスを操作した側の肩が痛くなり、苦しむことになった。一応、書評執筆は終えたので、後は内容再点検と書式の修正、そして最後に「一太郎」を「ワード」に変換する作業がある。
2020年7月12日(日)河内長野市長選挙
ほとんど家事雑用で過ごしたが、少しだけオケ『オリジン再訪』の書評執筆を進めることができた。本日は市長選があり、現職(島田智明)と維新候補が争っていた。その結果を早く知りたくて選管のホームページを見ていたが、なかなか掲載されない。ようやく夜11時に、開票率98%で現職24,000、維新17,000の結果が出た。とにかく大嫌いな橋下徹由来の維新市長をいただくことにならず、ほっとした。
2020年7月11日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。コロナ対策で休んでいた大正生まれの長老と久しぶりに再会した。今は畑仕事で忙しいという。本日16人の利用者の中でも、目立って元気である。身近にこうした年長者がいると、こちらも勇気づけられる。
2020年7月10日(金)市長選
まずは河内長野駅前に出て、銀行と百均へ。三日市町駅前にもどり、駅前スーパーの上にある市民ホールで市長選の期日前投票。市役所に行くよりはるかに楽なので助かる。
2020年7月9日(木)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の書評執筆を再開。まずは頭を切り替えて、残りの部分の執筆方針を考えたところで終わり。
2020年7月8日(水)体調不良
早朝、寝床の中でうつらうつらしていると、突然、雨風の音が凄まじくなり、思わず飛び起きた。5時ごろのことであった。1時間ほどで雨も風も収まったが、災害地ではこういう状態が続いているのかもしれない。天候のせいもあるのか、終日、体調不良。歳とともに、こういう日が多くなっている。
2020年7月7日(火)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。原稿執筆のため土曜日に休んだ分の代替えである。いつものメニューをこなし、これまたいつものことだが、帰宅後はエネルギー切れ。
2020年7月6日(月)校正
急ぎの原稿を送って心身が緩んだのだろう。終日、ぼんやりと過ごす。夜になってメールを見ると、早くも校正刷りPDFが届いていた。家にいたままで送稿の翌日には校正刷りが届く。つくづく時代の変化を感じた。
2020年7月5日(日)原稿送信
午前中に執筆終了。「一太郎」を「ワード」に変換するのに手間取ったが、昼過ぎにはファイル添付で送ることができた。ほっとして気が抜けたようになったが、夜になって5日分のジャーナルを書いている。
2020年7月4日(土)原稿執筆
デイサービスは休んで、原稿執筆に集中した。12枚足らずの分量で、執筆内容も頭に入っているのに、集中力が続かない。やむを得ず、明日に持ち越し。
2020年7月3日(金)散髪
朝、予約していた散髪のため、外出。ついでに遠出すべきところだが、暑さと雨とコロナ禍のため、その気にならない。夜になって原稿執筆に着手しようとしたら、パソコンのwindows10更新に時間を奪われてしまった。
2020年7月2日(木)緊急のメール
朝、パソコンを開けてメールを見ると、某誌の編集者から急ぎの執筆依頼が来ていた。一昨日の深夜に送信されたものだった。昨日はパソコンを開けなかったため、返信が一日遅れになってしまった。現役の時は急な連絡の可能性があるため、毎日、必ずメールを確認していたが、今はパソコンに触らない日もある。滅多に無いとはいえ、こういうこともあるので、毎日必ず、メールを確認することにしよう。急ぎの原稿は手持ちの材料をまとめるほかない。おおよその構想を練って、本日は終わり。
2020年7月1日(水)庭掃除
庭の夏草や落葉があまりに見苦しくなったので、清掃に取り組んだ。これで本日はエネルギー切れ。
2020年6月30日(火)ダーウィン研究
26日以来、断続的に読み進めてきたオケ『オリジン再訪』最終章「結論」を読了し、要点入力を終えた。著者はここまで論じてきたことを繰り返している。『オリジン』はさまざまに解釈され、さまざまな「ダーウィニズム」が唱えられた。『オリジン』以降の進化論史を「ダーウィニズムの衰退」ととらえるのは間違っている。そもそも「ダーウィニズム」の内容が定まっていないのだから、そのような断定は不可能だという。本書には、標準的な『オリジン』解説には無い新鮮さがある。明日からは、書評にまとめる作業に取りかかりたい。
2020年6月27日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。利用者に変化はなく、本日もにぎやかであった。半袖で汗になる利用者もいるが、こちらは長袖三着でも暑くない。いつものメニューは無事にこなしたが、帰宅後はエネルギー切れ。
2020年6月25日(木)内科診察
朝はまず、シニアカーで隣町の福岡医院へ行き、降圧剤を処方してもらう。相変わらず早朝血圧は高めだが、日中は正常値の範囲に落ち着くので、ま、いいか。ついでに近くのスーパーへ。山積みになっているマスクなどを購入。帰宅途中で雨が降り出し、全身びしょ濡れ。この後は疲れ切って、寝転がるだけ。数日前、必要があって現役時代の行動記録を調べたが、実によく動いている。現在では考えられないほどである。年を取るとはこういうことかと、しみじみ思い知らされた。
2020年6月24日(水)ホームページ加筆
体調がもどったので、「科学史」のページの「ダーウィンの誕生日」にDSB新版の注記を加筆し、「ダーウィン誤引用」に小泉総理所信演説(2001年)などを加筆しておいた。
2020年6月23日(火)投稿ミス
またしても疲労感で体が動かない。そんな中、昨夜のevolve-MLへの投稿で、投稿者名を記載しなかったことに気付いた。ここ数年、メーリングリストに投稿していなかったので、なにかミスを犯しているのではないかと不安だったが、やはり、やらかしていたか。
2020年6月22日(月)ダーウィン誤引用
ダーウィンの名言としてしばしば引用される言葉、「生き残るのは、変化できる者」はダーウィンの著作や稿本のどこにも存在しない。そのことは拙著『チャールズ・ダーウィンの生涯』(2009)
にも書いておいた (p.275)。しかしその後も、ダーウィンの名言としてあちこちで引用されているらしい。このところ、メーリングリストevolveでは、自民党広報部のツイッターで誤引用がなされていることが問題とされている。ダーウィンが憲法改正に利用されていることに腹を立てるよりも、平然と誤引用を犯す自民党職員たちの知的レベルの低さに啞然とする。
現在ではこの誤引用のもとは、経営学者メギンソン(Leon C. Megginson, 1921- 2010)の論文(1963)であったことが明らかになっている。メギンソンは『種の起源』からの引用ではなく、著者の解釈として語っている。しかし、その後、引用が重ねられていくうちにダーウィン本人のものとして伝えられるようになったと思われる。1982年には経営者向けの名句集にダーウィン本人の言葉として掲載されている。
このことを発見したのは進化学者のメツキ(Nicholas J. Matzke)である。メツキはこの発見を2009年9月に学会で口頭発表した。ヴァン・ワイ(John
van Wyhe)がこれに注目し、直ちにDarwin Project でこの発見が報告された。メツキの発表内容は、進化学者数人のグループブログ The Panda's Thumb で読むことができる。
メツキはこの報告の最後に、この発見によって誤引用の無くなることを期待したいが、駄目だろうな、とつぶやいている。日本でも同じだろう。歴史家としては正しいことを繰り返し、伝えていくほかない。この機会に、誤引用ネタ元発見の詳しい経緯を整理し、我がHPの「科学史」の欄に掲載することにした。
2020年6月21日(日)無為
終日、虚脱状態。なにもする気にならない。こんな日もあるさ、といいたいが、こんな日がしだいに多くなっている。困ったことだ。
2020年6月20日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。利用者に変化はなく、本日もにぎやかであった。帰宅後、シニアカーで隣町のスーパーへ。さすがに疲れた。
2020年6月18日(木)パズル
昨日の暑さとはうって変わって暖房がほしくなるほどの一日であった。今回も前日の疲れで、終日、ごろごろ。またしても暇つぶしは漢字パズル。
2020年6月17日(水)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。嵐山の人出は依然として少ないし、シャッターを下ろしたままの商店も多い。梅雨の晴れ間で暑い日だったが、寒がりの身には寒さ対策も欠かせない。とくにデパートの食品売り場の冷房がつらかった。
2020年6月16日(火)ダーウィン研究
8日(月)以来、断続的に進めてきたオケ『オリジン再訪』第10章「体系性の追求」の再読と要点入力をようやく終えた。『オリジン』の読者は同書に、『痕跡』あるいはスペンサーの進化哲学のような総合的な体系性を読み取ろうとしたという。そのため自然選択の概念を拡張し、生殖質選択、生理学的選択、社会選択など、さまざまな選択概念が提唱された。これを著者は、選択概念の逸脱(declination)と読んでいる。逸脱した選択概念を用いる論者たちは、ダーウィン本人の主張とかけ離れていても、ダーウィニズムを名乗ったという。
2020年6月15日(月)ダーウィン・プロジェクト停止
ケンブリッジ大学の「ダーウィン・プロジェクト」で調べたいことがあったが、アクセスできない。図書館のホームページにサービスを停止しているとあったので、ようやく事情がわかった。コロナ禍のためスタッフが出勤できないらしい。こんなところにまでコロナの影響が及んでいるとは、意外であった。ヴァン・ワイが主宰するダーウィン・オンラインの方は利用可能なので、助かる。
2020年6月13日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。利用者は先週と変わらず、本日もにぎやかであった。当方もいつものメニューをこなし、帰宅後はエネルギー切れで休むだけ。
2020年6月12日(金)近大眼科
朝早く雨模様の中を介護タクシーで近大病院へ。院内喫茶でコーヒーを飲んだ後、眼科外来へ。眼圧測定の後、散瞳薬を点眼して眼底写真を撮り、最後に主治医の診察。ありがたいことに視野狭窄はほとんど進行していないという。当面、現在の治療を続けることになった。
2020年6月10日(水)視野検査
昼過ぎに近大病院へ。入り口へのアプローチにはマスク着用の看板があり、スピーカーから繰り返しマスク着用の音声が流れていた。食堂の座席はすべて一人席になっていた。当方は眼科で視野検査。もともとしんどい検査ではあるが、点滅する明かりに瞬時に反応するのがつらくなっている。帰宅後は疲れが出てなにもできない。
2020年6月7日(日)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の第9章「ヒトの起源」の要点入力を完了。人間論に基づく『オリジン』への反発とダーウィン本人の人間論についてはすでに大量の文献がある。本書の分析もこうした研究の枠を出ていない。それにしても、この作業もまた、延べ3日も要したことになる。
2020年6月6日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。本日もまた、コロナ予防のため欠席していた利用者が一人、もどってきたので多人数になり、にぎやかであった。当方は3ヶ月ごとの体力測定。本日もこれでエネルギー切れ。
2020年6月3日(水)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の第8章「生命の起源」の要点入力を完了。他のダーウィン本には登場しないフランス語文献の確認に手間取ったという事情があるにもせよ、1日(月)から延べ3日とは時間がかかりすぎている。プーシェの『ヘテロジェニー』(1859)が英訳されなかったにもかかわらず、刺激的な科学書として『種の起源』と並び称されたという指摘は面白い。
2020年5月31日(日)歯科検診
昼前に介護タクシーで「さこがわ歯科クリニック」へ。雨なのでシニアカーは使えないし、今や歩いて行くのも無理になっている。日曜診察はこのクリニックの売りの一つになっている。40年以上、通っていた日野歯科とはかなり異なる対応であったが、診察の結果、虫歯などの問題は無いということで、クリーニングだけで終わった。これから半年ごとの検診で、何年、通うことになるだろうか。帰りも介護タクシーを利用。帰宅後は家事雑用で終わり。
19日以来、12日間も文献から離れている。今や生活するだけで精一杯ということか。とはいえ、明日はオケ『オリジン再訪』にもどり、書評執筆を急ぎたい。6月中に書評送稿、7月には『オリジン』解説本の執筆に着手したい。
2020年5月30日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。コロナ予防のため欠席していた利用者がしだいにもどってきているので、この事業所ではどの曜日も以前と変わらぬ状況に近づいているようだ。
2020年5月29日(金)歯科予約・内科診察
午前中は昨日から引き続いての書類整理。さまざまな請求書や領主書が貯まっていくので、時々は整理しないと必要なものが見つからなくなる。とはいえ、ただただ消耗するだけの時間である。
午後はまずシニアカーで隣町の「さこがわ歯科クリニック」に寄り、歯科検診を予約。これまでの40年以上、通院していた北野田の日野歯科医院からは3月に「5月末で閉院」との通知があった。最後にもう一度、診察を受け、感謝を伝えたかったが、今のコロナ情勢ではあきらめるほかない。
歯科予約の後は近くのスーパーへ。ここでも箱入りのマスクが山積みで売られるようになった。
最後は福岡内科へ。気温が上がっているのに、最高血圧が170の時も、90の時もある。降圧剤を服用しながら対応することになった。現役時代の夏場は毎年、低血圧に苦しんでいたのに、降圧剤を服用することになるとは、残念でならない。
2020年5月27日(水)散髪・百均
朝、散髪のため、外出。6週間振りの散髪である。店のマスターによると、来客が激減しているという。皆さん、散髪の間隔を長くしているようだ。帰途、北野田駅前の百均「ダイソー」へ。繰り返し流れる店内放送では、「商品の場所などを従業員に尋ねるな、買い物は短時間で済ませろ」という。コロナ対策と分かっていても、買い物に来たのが悪かったような気分になる。ゆっくり探したい品があったが、最低限の買い物だけで早々と退散した。
2020年5月26日(火)文楽公演中止
朝、メールを確認すると、「夏休み文楽公演」中止の知らせが届いていた。昨夕の受信メールであった。昨日の午前中に文楽友の会会報が届き、夏休み公演が案内されていた。同じ日に公演予告と中止が届いたことになる。4月公演に続けての中止である。11月公演もコロナ第二波で中止になる可能性がある。生きがいの一つにしている人形浄瑠璃が見られないのは寂しい。やむを得ないこととはいえ、残念。
2020年5月25日(月)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。一昨日、休んだ分の振り替えである。通常のメニューをこなし、本日もこれでエネルギー切れ。
2020年5月24日(日)ジャーナル執筆
依然として体調不良。気温が上がれば血圧が低下するはずなのに、午後になっても異様な高さを示す。疲労のためかもしれない。頓服用の降圧剤を服用して、ようやく落ち着いた。この一週間、心身ともにジャーナルを書く余裕が無かった。気持ちが治まってきたので、記録と反省のためにまとめ書きしている。
2020年5月23日(土)パズル
昨日の疲れがあるのでデイサービスには行かず、終日、ごろごろ。前回同様、暇つぶしは漢字パズル。
2020年5月22日(金)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。前回(3月18日)と比べ、電車も百貨店も人が増えてきた。しかし高島屋の地下食品売場では休業のテナントも多かった。嵐山のメイン道路でも商店の半分近くがシャッターを下ろしていた。二尊院も最近まで門を閉じていたとのことだが、本日はいつもと変わらなかった。帰途に立ち寄った梅田の地下食堂街は普段と変わらぬ賑わいに見えた。
南海でも地下鉄でも阪急でも、車内のマスク着用率はほぼ100パーセント。こうなると当方もマスクを使わないわけにはいかない。
2020年5月21日(木)特別定額給付金
昼前の郵便で、市役所から特別定額給付金の入金通知があった。テレビでは連日、オンライン申請に問題が生じているという報道があったので不安になっていた。11日に申請したのだから、10日で入金されたことになる。思ったより早かった。河内長野市の担当者の努力のおかげであろう。
2020年5月20日(水)整形外科・郵便局
昼前に三日市町駅筋の田中整形外科へ。換気のためであろう。田中整形も隣の薬局も、扉は開け放したままであった。骨粗鬆症の薬をもらい、帰途、駅前の郵便局へ。科学史学会などの会費の振込を済ませた。外出が減り、郵便局に寄る機会もなかった。例年より遅くなったが、会員としての最低限の義務を済ませ、ほっとした。
2020年5月19日(火)ウォラー『科学史のウソとマコト』
桃大図書館から借りだした標記の図書(2002)の第1章、"The pasteurization of spontaneous generation" を読了。オケ『オリジン再訪』第8章との関係で読んでおいた。パストゥール研究室の記録を調べたGeison(1995)などに基づき、パストゥールに科学的不正のあったことを指摘している。パストゥール研究室ではプーシェの枯草浸出液、バスチアンのジャガイモ煮汁についての実験を追試し、自然発生が否定できないことを確認したが、それを黙殺した。現在では耐熱菌の存在が分かっているが、当時の知見では自然発生を否定できなかったはずなのである。
2020年5月18日(月)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の第8章「生命の起源」を読了。『種の起源』というタイトルから当時の読者が生命の起源についての議論を期待したのも無理はない。自然発生論争がパストゥールによって決着したと説かれることが多いが、そんなことはない。フランスではプーシェ、イギリスではバスチアンが自然発生説を主張し続け、それなりの説得力を持っていた。『種の起源』の記述から、ラマルクとは違ってダーウィンが自然発生説を採っていないことが読み取れる。しかしそのことを明示してはいない。同書によって自然発生論争が刺激されたのは当然の成り行きであった。
2020年5月17日(日)体調不良
まだ昨日の疲れが残っているのか、終日、体調不良。オケ『オリジン再訪』第7章の要点を入力するのが精一杯であった。
2020年5月16日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。通常のメニューをこなす。本日もこれでエネルギー切れ。
2020年5月15日(金)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の第7章を読了。『オリジン』の読者の多くは進化要因論には留意せず、同書を新たな自然観の提唱と誤読し、「生命の起源」と「ヒトの起源」が扱われていないことに不満であったという。現在でも『種の起源』をきちんと読む読者などほとんどいない。適当に読んで、好き勝手な批判をするだけだろう。
2020年5月13日(水)コロナ禍
朝の9時過ぎ、シニアカーで隣町のスーパーへ行くついでに近くの郵便局に寄ったが、まだ開いていない。コロナのため10時オープンになっているとは知らなかった。午後、アマゾンから注文していない品物が届いた。送り先のシールを間違えて段ボールに貼ったらしい。このことをアマゾンに知らせようと問合せの電話番号に掛けると、「コロナのためこの電話サービスは中止している」という。放っておくしかないか。こんなところにもコロナの影響が及んでいる。
2020年5月12日(火)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の書評執筆を続行。第6章までは要点が入力してあるので楽に進められる。ウォレスは自然選択単因説を唱え、ロマニズは種分化が生理学的選択によると唱えたが、二人ともダーウィニズムを名乗った。ウォレスは自然選択を軽視するロマニズがダーウィニズムを名乗るのは不当だと批判した。ロマニズはダーウィンも重視した自然選択以外の要因を無視するウォレスこそ不当であると反論し、自然選択単因説を「ネオ・ダーウィニズム」あるいは「ウルトラ・ダーウィニズム」と命名した。著者オケは、ダーウィン以降の進化論争は「ダーウィニズムの衰退」ではなく、異なるダーウィニズムの間の論争であったという。とにかく、オケのいうように、「ダーウィニズム」というだけでは何を意味しているか、ほとんど分からない。ダーウィンの権威を利用する者が「ダーウィニズム」を名乗り、独自性を誇示したがる者が「反ダーウィニズム」を名乗ると見ればよいだろう。
2020年5月11日(月)特別定額給付金電子申請
昨日入手したカートリーダーをパソコンに接続し、給付金の電子申請を試みた。順調に項目入力が進んだが、最後に通帳の写真を添付せよという。さぁぁ困った。最近は写真を撮ることに興味は無く、デジタル写真の扱いが分からない。ケータイで写真を撮ったこともない。手持ちの材料を検討しているうちに、かみさんのスマホでいけることに気付いた。スマホで写真を撮るのも初めて、スマホをパソコンに接続するのも初めて。悪戦苦闘の末、通帳の写真をパソコンに取り込み、給付金電子申請に添付することができた。やれやれ。これでまた、デジタル写真とは当分、お別れだろう。
2020年5月10日(日)カードリーダー
河内長野市でも8日(金)の夜から特別定額給付金電子申請の受付が始まった。マイナンバーカードは持っているので呑気に構えていたが、カードリーダーが必要になることに気付いた。慌ててアマゾンで購入したら、SDカードリーダーが届いた。マイナンバーカードが読めるリーダーを市内の量販店に問い合わせると、どこも品切れだという。ダメ元で難波の某ショップに問い合わせたら、在庫があるというではないか。これは行くしかない。電車もガラガラ、難波駅構内も人影はまばらであった。当方もカードリーダーを購入しただけで、さっさと帰宅。本日はここまででエネルギー切れ。
2020年5月9日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。まだ腰の違和感が残っているが、通常のメニューにもどすことにした。帰宅後は、案の定、疲れ切って寝るだけであった。
2020年5月8日(金)ダーウィン研究
昨日はなにもできなかったが、本日はオケ『オリジン再訪』の書評執筆を進めることができた。第5章では『オリジン』を目的論と解釈した事例を扱い、エピクロス主義と目的論という正反対の解釈をもたらすところに『オリジン』のあいまいさが現れているという。その指摘は妥当だと思うが、スコットランドのグラント(Sir Alexander Grant)の書評 (1871)を『種の起源』を自然神学と解釈した事例としているのは、明らかに間違っている。まず、グラントをアメリカ人としているのが誤りである。そもそもグラントの書評は『人間の由来』(1871)に対するものであり、もっぱら、人間の理性と他の動物の心的能力との質的違いを説いたものである。この書評を『オリジン』分析の材料にすることはできない。実際にこの書評を読んでいれば、こんな間違いは起きなかったはず。著者はEllegård(1958)の指摘を拡大解釈しただけなのかもしれない。
2020年5月6日(水)ダーウィン研究
ここ数日は疲労感が抜けず、気力も低下。文献に取り組める状況ではなかったし、ジャーナルを書く気も起きなかった。急激な気温の変化で体調が狂ってしまったのか。本日も暑かったが体が慣れたのか、久しぶりにオケ『オリジン再訪』の書評執筆を進めることができた。第4章では『オリジン』をエピクロス主義と解釈した例として、ドイツの動物学者アイマー(1888) とロシアの地理学者ベルグ(1922)を挙げている。ところがこの二人の経歴やそれぞれの進化理論についての解説はない。あくまでも『オリジン』を理解する限りでの引用である。出版社による同書の宣伝文句には一般読者にも有益とあるが、進化論史に通じている専門家でなければ同書を読み通すのは難しいのではなかろうか。
2020年5月3日(日)印刷失敗
オケ『オリジン再訪』に引用されているContemporary Review 誌の記事が、PDFでネットに公開されている。これを印刷しようとしたが、なぜかうまくいかない。無断な時間を費やしたあげく、プリンターをパソコンに接続していないことに気付いた。情けない。基本中の基本ではないか。脳はまだまともに動いているつもりでいるが、怪しい。しっかりしろと我と我が身を叱りつけておこう。
2020年5月2日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。まだ腰痛が完治しないので、前回同様、メニューの一部は省略した。このまま腰痛が定着してしまうのか。困ったことだ。
コロナ予防のため1ヶ月以上欠席していた利用者の一人が出てきた。体力低下を恐れてのことだという。コロナ予防か、体力維持か。感染状況をにらみながら判断していくほかない。
2020年4月27日(月)ダーウィン研究
1週間前から断続的にオケ『オリジン再訪』関連の文献を読んできたが、切りが無いので一旦打ち切り。同書の書評執筆に着手した。同書の第6章までは要点を入力してあるので、書評執筆にそれほどの時間は要しないはずだが、体力低下のため集中できる時間が短くなっているので、どうなることやら。
2020年4月25日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛はほぼ治まったが、まだ違和感が残っている。前回同様、メニューの一部は省略したものの、おおむねいつもと同じ運動をこなした。利用者数は前回とほぼ同じ。利用契約者のうち、半数がコロナ予防のため欠席、半数が体力維持のため出席という状況に落ち着いてきたようだ。これが長く続くと、どの事業所もつらいのではなかろうか。
2020年4月21日(火)コロナ死
オムロンの立石義男(80)元社長のコロナ死が報道された。最良の治療が施されたはずだが、それでも駄目だったということは、高齢者が感染したらまず、助からないということか。年金生活の我が身はほとんど在宅。たまの外出時にも用心しているが、それでも感染の可能性はゼロではない。いずれはコロナ騒動も収まるが、その時まで生き延びているだろうか。
世界史上もまれな危機だというのに、日本のリーダーは国民の命を守ることよりも、権力を守ることを優先している。こんな時に史上最悪の首相をいただいているとは、まことに不幸なことではある。
「死」がますます身近なものになってきたが、当面は、まだ寿命があるとみなして、科学史研究を続けるほかない。
2020年4月18日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。腰痛が続いているのでメニューの一部は省略したものの、おおむねいつもと同じ運動をこなすことができた。本日の利用登録者16名のうち11名が欠席。他の事業所でも事情は同じらしい。欠席者の体力低下も心配だが、事業所の体力低下も心配である。
2020年4月17日(金)腰痛再発
昨日、起床直後にかがんだ瞬間、腰に激痛が走った。またか。外出の間はなぜか痛みが治まっていたが、帰宅後、痛みが激しくなった。今朝はまず、起床するのが一苦労。その後も「イタイ、イタイ」とわめきながらの一日となった。とても文献に取り組める状況ではない。一週間足らずで治まるはずではあるが、困ったことだ。
2020年4月16日(木)散髪に外出
午前中になじみの理髪店へ。普段なら外出ついでに桃大図書館かどこか美術館にでも行くのだが、今はそのまま帰るほかない。途中、バスも電車も空いていたので、他人との接触はごくわずかだったと思う。
2020年4月15日(水)ダーウィン研究
3週間前に中断したオケ『オリジン再訪』第6章の再読と要点入力を1週間前に再開、断続的に取り組んできたが、ようやく終えた。この章の最後に登場するダーウィン批判は、『無意識の哲学』(1869)で知られるドイツの哲学者ハルトマンの『ダーウィニズムの真実と虚偽』(1875)である。ハルトマンの名が生物学史や進化論史に登場することは、まずない。著者オケは『オリジン』分析の手掛かりとしてハルトマンを取り上げたのであり、ハルトマンの進化思想を重視しているわけではない。ハルトマンは自然選択説では変異の起源と非適応形質の存在が説明できないと批判し、進化は生物に内在する心的要因によってもたらされると主張した。オケによれば、こうした解釈も『オリジン』自体に由来している。『オリジン』のあいまいな主張がさまざまな「ダーウィニズム」を生み出してきた、という。
2020年4月11日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。じわじわと欠席者が増えている。事業所のコロナ対策も念入りになってきた。その一つが窓を開けること。寒がりの当方にはつらいが、やむを得ない。
2020年4月10日(金)データ消失、復活
昨夜、就寝前にジャーナルをアップしようとしたら、ホームページビルダー用データがフォルダーごと消えていた。なぜなのか、まったく分からない。多分、知らず知らずに間違った操作をしていたのだろう。翌日に桃大の専門家に相談するしかないとも思ったが、今や大学もコロナ騒動でそれどころではあるまい。やっと思いついたのが、桃大のサーバにあるデータを逆に我がパソコンに送ること。これを試みたら、意外と簡単にできた。ジャーナルも無事、アップすることができた。難関突破。まだ我が頭脳はまともに働いていると、自信を持つことができた。
2020年4月9日(木)内科医。スーパー
朝はシニアカーで隣町の福岡医院へ。ついでに近くのスーバーへ。本日はティシュが山積みになっていたので、喜んで購入。途中、桜並木もまだ楽しむことができた。ご機嫌で帰宅し、のんびり家事雑用をこなしているうちに一日が終わってしまった。
2020年4月8日(水)緊急事態宣言
昨夜、政府から大阪府も含めた緊急事態宣言が発令された。事前に聴いていた話ではデイサービスも休業とのことだったが、どうやら2週間は今のままのようだ。外出を控えるといっても年金生活の我が身はもともと、医院とデイサービス以外にはほとんど外出することはなかった。家にいて、家事雑用と文献とテレビの生活に変わりはない。とはいえ、たまに出かけていた博物館や神社仏閣はあきらめるしかない。桃大図書館に行くのも当分、控えねばなるまい。いつ終わるだろうか。
2020年4月7日(火)ダーウィン辞典
昨日からの2日がかりで、4点のダーウィン辞典を総括し、その結果を我がホームページにアップした。
(1)R.B. Freeman, Charles Darwin: A companion. 1978. 2d online edition, 2007.
(2)Patrick H. Armstrong, All things Darwin : an encyclopedia of Darwin's world. 2 vols., 2007.
(3)Richard Milner, Darwin's universe : evolution from A to Z. 2009.
(4)J. David Archibald, Charles Darwin : a reference guide to his life and works. 2019.
ここでは結論だけを書いておこう。(1)と(4)は小項目辞典だが、ダーウィン研究のレファレンスとして見た場合、(4)はもの足らない。依然として(1)が必須のレファレンスであろう。(3)はダーウィン辞典というよりも中項目の進化論辞典であり、ダーウィンに直接、関係する項目は少ない。(2)はビーグル号航海関係を中心にした大項目の辞典である。項目構成に偏りがあるが、4点の中ではダーウィン入門に最も適している。詳しくは、下記のサイトを参照されたい。
「松永俊男のホームページ」→「科学史」→「ダーウィン辞典」
2020年4月5日(日)ダーウィン研究
ダーウィン辞典の作業は一旦、お休みして、桃大図書館でコピーしてきた下記の論文を読了。G.Pancaldi, "Darwin's Technology of Life," Isis 110, no. 4 (2019)
ダーウィンにとって生物界の歴史と科学技術の進歩とはアナロジーの関係を超え、同一の領域に属するものであった、という。そのため生物の世界に擬人的表現が用いられるのも当然であった。科学技術への関心をもたらしたものとしては、デイヴィー、バベッジ、ヒューウェルなど、文献で確認できるものに加えて、ビーグル号で居室を共有した航海士ストークスからの影響も大きかったと推定している。ダーウィンの進化理論形成については、科学技術への関心をもっと配慮すべきであると主張している。『オリジン』を読み直す場合には留意しておきたい。
2020年4月4日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。いつもより欠席者が多いのはコロナ騒動の影響か。天気も良いので、午後はシニアカーで隣町のスーパーへ。途中の桜並木は散り始め。桜を楽しめるのも今日が最後だろう。
2020年4月3日(金)その2。文楽公演中止
寝る前にメールを確認したら、国立文楽劇場の4月公演全面中止の通知があった。覚悟はしていたものの、がっかりした。鬱憤晴らしに、「義経千本桜」の思い出を整理しておこうかと思っている。
2020年4月3日(金)ダーウィン辞典
この4日間は家事雑用の合間に、ダーウィン辞典についてまとめる作業の一つとして、P. H. Armstrong, Allthings Darwin (2007) に取り組んできた。著者(Patrick Hamilton Armstrong, 1941- )は西オーストラリア大学の地理学者で、ダーウィンについての著作も多い。本書は全2巻で、人名、地名など181項目をアルファベット順に配列した本体部分は486ページ。図版も多い。フリーマンやアーチボルトのものは「調べる辞典」であったが、本書は「読む辞典」といえよう。巻末46ページの「付録」には、『ビーグル号航海記』、『種の起源』、『人間の由来』、および『自伝』からの抜粋が収録されている。刊行時に購入していたが、いかにも初心者向けに見えたので「積んどく書」になっていた。今回、じっくり取り組んだおかげで、ユニークな辞典であることが分かった。
最大の特徴はビーグル号航海関係の項目が多いことである。『ビーグル号航海記』に登場する大洋島はすべて立項され、ダーウィンにとってどのような意味を持っていたかが論じられている。地理学者として現場を見ているので、著者の解説には臨場感がある。「ガラパゴス諸島」については、進化論の着想に重要な役割を果たしたというダーウィン本人の『自伝』に由来する神話を真っ向から否定している。
『航海記』にも記載が無く、『ビーグル号日誌』にだけ記載されている「八つ石島」(Eight Stones)が立項されているのもこの著者ならではであろう。ビーグル号が出航して間もない1832年1月3日、ダーウィンは海図に記されている「八つ石島」を探したが、見つからなかった。ダーウィンは火山に由来したものが消滅したと推察している。著者は、ダーウィンが航海の早い段階で「ダイナミックに変化を続ける世界に生きている」ことを実感したと締めくくっている。
人名にも特徴的な項目があるが、中でも目立つのがアメリカの地質学者デーナ(James Dwight Dana, 1813-95)である。「エーサ・グレイ」の項目(3ページ)よりも多い4ページが当てられ、ダーウィンとの親密な関係のほか、先駆的な地質学者であったことが強調されている。
化石動物としては、「始祖鳥」(Archaeopteryx)と「メガテリウム」のほかに、21世紀に発見されたデボン紀の「ティクターリク」(Tiktaalik)が立項されている。著者は、移行種の難点が解消された一例としているが、唐突な立項である。
本書は学生向きに作成されたと思われるが、それにしては項目構成がバランスに欠けている。しかし各項目の解説は妥当であり、とくに地名の解説に見られる地理学者としての独特の観点は魅力的である。ダーウィン文献として紹介されることは少ないが、もっと読まれても良いように思われる。
2020年3月30日(月)ダーウィン辞典
朝のニュースでTVタレント志村けん(70)のコロナ死を知り、愕然とした。コロナの恐ろしさは他人事ならず。当分は家にこもるほかあるまい。
ダーウィン辞典についてまとめる作業の一つとして、本日はR.B. Freeman, Charles Darwin: A companion (1978) に取り組んだ。手元に置いて繰り返し参照してきたものなので、いまさら調べるまでもないが、ネット上でどうなっているかを確認した。
著者(Richard Broke Freeman, 1915-1986)は生前、同書改定の作業を進めており、その遺稿を基にした改訂版が第2版(2007)としてウェブサイトDarwin Online に掲載されている。確かに記述が増えている項目がある。ところが著者本人"Freeman, Richard Broke" の項目は初版のままで、没年も記載されていない。なぜなのか、理解できない。
2020年3月29日(日)ウォラー『科学史のウソとマコト』
桃大図書館から借りだした図書、John Waller, Fabulous science : fact and fiction in the history of scientific discovery(2002)の第9章、"The Origin of Species by means of use-inheritance" を読了。オケ『オリジン再訪』に引用されていたので読んでみた。章題からも分かるように、ダーウィンはラマルク的な用・不用説を重視していたと説いている。
続く第10章では1860年のオックスフォード論争の神話を批判し、また、第7章ではメンデルを遺伝学の祖とする神話を批判している。そのほかパストゥールやアインシュタインに関わる神話を取り上げている。翻訳されていればメンデル神話批判ももっと知られているだろう。邦訳書のないのが残念である。
2020年3月28日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。スタッフによると、行政からの休業要請があった場合、厚労省通達により居宅介護サービスが可能になったので、在宅サービスを実施する予定という。そんな事態にならないことを願っている。今でもコロナを恐れて欠席を続けているお仲間がいるが、体力低下が心配である。
2020年3月27日(金)ダーウィン本
一昨日、借り出してきた図書、J. David Archibald, Charles Darwin : a reference guide to his life and works (2019)の概要を調べた。著者のアーチボルド(1950- )は哺乳類の初期進化を専門とする古生物学者だが、ダーウィンについても2点の著書(Aristotle's Ladder, Darwin's Tree, 2014; Origins of Darwin's Evolution , 2017)を刊行している。
本書は、ダーウィン年譜、ダーウィン辞典、それとダーウィン書誌の3部から成っている。最初の年譜(Chronology)では20ページにわたって、生年(1809)から没年(1882)までの各年ごとに、ダーウィンの行動と交友を記している。著者はこの年譜で、ダーウィンがダウンで隠退生活をしていたわけではないことを示したいという。ここに登場する人名、地名、施設名などについては、辞典の部で解説されている。
本書の中核となっているダーウィン辞典(Entries A to Z, pp.1-125)では、ダーウィンに関連した人名、地名、施設名、文献名などがアルファベット順に配列され、著者による簡単な解説が付されている。しかし出典は一切、記されていない。
最後の書誌(Bibliography, pp.127-165)の前半3分の2が一次資料(Published works by Darwin) に当てられ、後半3分の1が二次資料(Works about Darwin)に当てられている。一次資料については完璧を期したというが、内容に変化のない増刷については記載していないという。完全な書誌を目指すなら増刷も記載すべきであろう。科学者と歴史家との認識の違いといえる。どの資料についても解説は付記されていないが、主要な一次資料については辞典の部に立項されている。
研究者がレファレンスとして利用するには物足りないが、ダーウィンに関心のある一般読者には役立つだろう。
本書を含めてダーウィン辞典と呼べる英書が4点あるが、これを機に、別途、それについてまとめておこうと思う。
2020年3月26日(木)家事雑用
文献に取り組みたいという意欲はあるものの、体が動かない。最低限の家事雑用だけで一日が終わった。
2020年3月25日(水)桃大図書館
朝、郵便局に寄ってから桃大へ。和泉中央駅前のレストランで昼食を取ったが、いつもなら満席になるのに本日は当方を含めて2人だけ。コロナの影響が住宅街の食堂にまで及んでいる。ことの重大さを思い知らされた。本日、大学に来たのは、名誉教授室や個人ロッカーなどのカギ3本を年度内に返却するため。ついでに図書館でダーウィン本など3冊を借用し、雑誌論文1点のコピーを取った。新しい文献を入手するとわくわくする。明日からしばらくはオケ『オリジン再訪』をお休みし、入手した文献に取り組みたい。
2020年3月22日(日)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』第6章「ラマルク主義者ダーウィン」の再読と要点入力を続行。ダーウィン本人が認める自然選択以外の進化要因を読者たちはどう理解してきたか。本書の核心ともいえる内容である。興味津々で取り組んでいるが、直ぐに疲れが出て自分でもあきれるほど、はかが行かない。今後の研究・執筆計画はどうなることやら。
2020年3月21日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。午後は最低限の家事雑用で終わり。
2020年3月20日(金)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』第6章「ラマルク主義者ダーウィン」の再読に着手。本書で著者は、『オリジン』では第5章が重要なのだと繰り返し説いている。これにはやや違和感があったが、著者が生物学史研究者だけに向かって語っていると考えれば、納得がいく。
2020年3月19日(木)パズル
昨日の疲れでなにもする気が無い。テレビもつまらない。漢字パズルで退屈さを紛らわした。自分の語彙に無い熟語やうろ覚えの漢語に出会うことがあり、それが面白い。
2020年3月18日(水)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。電車も百貨店もがらがら。ところが、嵐山のメイン道路はレンタル着物の若い日本女性であふれていた。天候も良かったので高校や大学の卒業生たちが羽を伸ばしに来ているのだろう。とはいえ、帰途、難波で立ち寄った高島屋の食堂街は閑散としていた。コロナの影響はますます深刻になっている。
2020年3月17日(火)ダーウィン研究
昨日と本日はほぼ、文献に集中。オケ『オリジン再訪』第5章「目的論者ダーウィン」の再読と要点入力を終えた。『オリジン』では変異のランダム性を説く一方、有用な変異を強調している。そのため『オリジン』をエピクロス主義、あるいは目的論とみなす正反対の解釈をもたらしたという。著者はルース『ダーウィンとデザイン』(2003)については書名を挙げているだけだが、エーサ・グレイの『オリジン』解釈については解説抜きで言及している。本書の読者ならルースやグレイの立場は十分、承知しているはずだと考えているのかもしれない。
2020年3月15日(日)家事雑用
家事雑用に追われ、一日が終わってしまった。夜になってやや体力が回復したので、6日分のジャーナルを書いている。この6日のうち4日は外出しており、連日、ジャーナルを書く余裕もなかった。ジャーナルを公開している以上は、短くてもよいから、できるだけこまめに書いていきたいとは思っている。
2020年3月14日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。ここでも、わずかではあるが、コロナ騒動のため当分、欠席するという利用者も出ているという。
2020年3月13日(金)散髪。桃大
朝は散髪に外出し、ついでに、昼過ぎには桃大へ。図書館で借用本を返却した後は、名誉教授室の個人ロッカーを整理し、荷物を持ち帰った。大学との関係に一つの区切りがついたことになる。これからも大学へは図書館を利用しに行くだろうが、やや不便にはなるだろう。
2020年3月12日(木)内科医。スーパー
朝はシニアカーで隣町の福岡医院へ行き、降圧剤を受け取る。長年、低血圧に悩んできたのに、降圧剤を服用することになったのにはがっかりしている。この後、近くのスーバーへ。マスクは売り切れだったが、ティシュが山積みになっていた。生協の宅配では欠品となっていたので、これは助かった。
2020年3月11日(水)ダーウィン研究
8日(日)以来、断続的にオケ『オリジン再訪』第5章「目的論者ダーウィン」の再読に取り組んでいる。『オリジン』を目的論と解釈した典型例としてケリカーの解釈を詳しく紹介しているが、ルース『ダーウィンとデザイン』(2003)については書名を挙げているだけである。なぜ実質的にルースを無視したのだろうか。
2020年3月10日(火)近大病院眼科
朝早くに近大病院眼科へ。眼圧がコントロールできていることを確認。いつもならこの後、桃大に行くのだが、今日は雨だし、疲労感もあるのでそのまま帰宅。途中、ものは試しで、いくつものスーパー、コンビニ、ドラッグストアをのぞいてみたが、マスクは無い。予想していたことではあるが、困ったもんだ。
2020年3月7日(土)デイサービス。一太郎。
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。今回は3ヶ月ごとの体力測定があったが、いつものメニューもこなすことができた。
帰宅後は疲れてぼんやり休んでいた。夜になってジャーナルを書こうとしたところ、今日はなぜか「一太郎」の画面にある「感太」など不明のマークが気になった。マニュアルを読み直してみると、利用したことも無いさまざまな機能がある。文章執筆だけに用いていると多くの機能は今後も利用することはない。こういう利用者のためには廉価版があってもよいと思うが、それでは商売にならないんだろうな。
2020年3月6日(金)ダーウィン研究
3日(火)から取り組んできたオケ『オリジン再訪』第4章「エピクロス主義者ダーウィン」の再読と要点入力を終えた。著者によれば、ダーウィンは変異の偶発性は無知のためとみなし、変異の原因と法則を探求し続けたという。引用文献を一つ一つ確認しているという事情があるにもせよ、わずか10ページの章に4日も費やすとは時間がかかりすぎている。年々、精神的にも身体的にも、集中できる時間が短くなっているようだ。
2020年3月2日(月)文楽予約・整形外科・スーパー
本日は国立文楽劇場4月公演「千本桜」の会員先行予約日。昼の部だけ、いつもの床直下の席をネットで確保した。文楽劇場でも3月の催しはすべて中止になっている。4月公演がコロナ中止にならないことを願っている。
昼前に三日市町駅筋の田中整形外科へ。骨粗鬆症の薬をもらい、帰途、駅前のスーパーへ。マスクの棚が空っぽなのは予想していたが、トイレットペーパーの棚も空っぽだったのは意外だった。テレビでは紙不足のデマを信じないようにと訴えているが、現実に商品が無いとなると、慌てる人々も出てくる。半世紀前の騒動を思い出す。
2020年2月29日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。今のところデイサービスのコロナ休業は出ていないようだが、ここでも体温37度以上の場合は利用不可となった。デイサービスのリハビリで体調を維持している高齢者も少なくない。デイサービスの一斉休業にならないことを願っている。
2020年2月28日(金)体調不良
午前中に隣町の福岡医院へ。ここ数日、体調がかんばしくない。血圧が安定せず高めの状態が続いているので、いままでより強力な降圧剤を服用することになった。この状態が改善されないと日々の生活も落ち着かない。
2020年2月25日(火)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。先週の土曜日に休んだ分の代替えである。体調はかなり回復し、いつものメニューをこなすことができた。本日の利用者は8名。のんびりした雰囲気であった。
2020年2月24日(月)体調不良
昨日とは打って変わり、一昨日と同様の体調不良。精神的に鬱というわけではないが、とにかく動きたくない。原因は分からないが、終日、血圧が高かったことも関係しているだろう。こんな状況では4月の文楽「義経千本桜」を通しで見るのは無理。文楽に2日を費やす気も無い。残念だが、昼の部だけにするほかない。
2020年2月23日(日)ダーウィン研究
6日ぶりにオケ『オリジン再訪』再読に取り組むことができた。4章・5章・6章の第2部「変異論者ダーウィン」では、『オリジン』の中心課題は自然選択説ではなく変異論であるという著者の主張が展開されている。じっくり読んでみたい。
本日は家事雑用に、5日分のジャーナル執筆、さらに文献再読。調子が良い。日によって躁状態のときと鬱状態のときのあることは自覚している。躁状態が続かないことも分かっている。明日はどうなるか。
2020年2月22日(土)猫の日
昨日の外出のため、終日、疲労困憊。ごろごろして体を休めるほかない。「猫の日」に因んだ番組をぼんやり眺めて一日を過ごした。BSテレビ東京「新美の巨人たち」の「日本美術史を彩った猫」は地上波で2月8日に放映したものであった。BSではたまたまこの日になっただけかもしれないが、グッド・タイミングである。熊谷守一「白猫」も長谷川潾二郎「猫」もどこかで見た記憶があるが、定かでない。どちらも機会があれば見に行きたい絵である。
2020年2月21日(金)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。現在、嵐山の商店街は「スイてます嵐山」というキャンペーンを張っているが、メイン道路の賑わいは普段と変わらないように見えた。しかしタクシーの運転手によると、観光客は大幅に減少しているという。帰途、難波で食事したおそば屋さんの店主も、売り上げが通常の6割程度にまでなったという。影響の深刻さを改めて思い知らされた。
2020年2月19日(水)別刷投函
桃山学院大学『人間文化研究』(No.10. & No.11)に掲載した研究ノート2点の抜刷を知人二人に送付した。
「モーペルチュイとビュフォンの発生論と遺伝論」2019年2月
「ハーヴィの発生論と遺伝論」2019年12月(実際は2020年2月)
両者とも、いずれ執筆予定の「遺伝学成立史」のための予備研究である。
桃山学院大学の紀要類はすべてネットで公開しているので、掲載された論考は誰でも簡単に読むことができる。それでも知人への近況報告や研究会での配布資料として抜刷は便利なものである。
2020年2月18日(火)文楽4月公演「義経千本桜」
本日届いた「文楽劇場友の会」会報によると、4月公演は「義経千本桜」の通し。2004年4月と2009年4月にも通し公演があったが、今回は前2回と違って初段の「大序」と「北嵯峨」が上演される。そのため開演は10時30分。1日で見るとなると、朝の10時半から夜の9時過ぎまで劇場にとどまることになる。体力が持つかどうか不安になる。かといって2日がかりで見に行くのもわずらわしい。前売りチケットがどう確保できるかで決めるほかあるまい。
2020年2月17日(月)ダーウィン研究
6日までにオケ『オリジン再訪』第3章を再読した後、その要点を断続的に入力してきたが、ようやくそれも終わった。要点入力のためには、さらに丁寧に読み直さなければならない。オケによれば、『オリジン』はダーウィン本人のいうような「一貫した長い議論」(one long argument)ではなく、さまざまな主張の「ごた混ぜ」(hodgepodge)である。主張の一つが、あらゆる形のspecial creation の否定である。オケはバックランドらの反復創造もライエルの定常創造もspecial creationに含めている。special creationを本来の語義、「個別創造」の意味で用いている。日本では7日間の創造だけを意味するものとして「特殊創造」と訳しているが、明らかに誤訳である。
2020年2月15日(土)デイサービス
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。13人の利用者の中心になっているのは、95歳の男性。戦争末期に徴兵されて重慶に駐屯したが、幸運が重なって無事、帰国できたという。現在の趣味は野菜作りで、毎日、畑に出ているという。まさにカクシャクとしている。
2020年2月12日(水)桃大図書館
散髪に外出したついでに桃大へ。期末試験も終了し、学生の姿はない。図書館は年に一度の蔵書点検中のため、返却だけにした。いつものことだが、借りたときは軽いが、返しに行くときは嫌になるほど重い。図書を借りなかったかわりに、名誉教授室個人ロッカー内の私物の一部を持ち帰った。来年度から大学院の授業担当も無くなるので、3月にはロッカーを明けなければならない。
2020年2月10日(月)初世・吉田玉男
足の不具合は完治とはいえないまでも、歩くのに不便はなくなった。今日こそダーウィン研究にもどる予定だったが、結局、家事雑用と3日分のジャーナル執筆で終わってしまった。
昼にNHKTVの再放送「にっぽんの芸能:蔵出し!名舞台~初世 吉田玉男」。どんな役でも玉男の遣う人形は、立っているだけで品格があった。簔助の女形も座っているだけで独特の色香がただよってくる。現在の遣い手たちに見ることはできない。役者なら違いが出るのが当然だが、同じ人形を同じように支えているだけで、なぜこれほどの違いが出てくるのだろうか。
それはさておき、「曽根崎心中」の最後で二人が死ぬまでを見せる必要があるのだろうか。そうしないと納得しない外国人もいるらしいが、日本の観客には心中を示唆するだけで十分ではないか。少なくとも自分は、二人の最後を見届けたいとは思わない。
2020年2月9日(日)体調不良
朝、起きてしばらくしたら、右の足首がおかしくなった。歩くと痛い、痛い。何がきっかけか分からないが、昨日の外出の疲れと今朝の寒さが関係しているのだろう。左足の関節痛もあるので、家の中を杖をついて歩く一日になってしまった。憂鬱でなにもする気にならない。夜には杖なしで歩けるようになったので、明日はまともな日になるであろう。
2020年2月8日(土)クラリネット・アンサンブル
午前中はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。リハビリ終了後は帰宅せず、そのままラブリーホールへ。同属の楽器によるオクテットシリーズの第2回目で、8人のクラリネット奏者によるコンサートである。コーディネーターの鈴木孝紀はジャズなどでも活動しており、モリコーネで始まり、ピアゾラで終わるプログラムであった。5人の女性奏者たちも普段着で、前回のフルート・アンサンブルとはかなり雰囲気が違っていた。コーディネーターの違いだけでなく、楽器の性格も関係しているのかもしれない。カルテットで演奏された「G線上のアリア」は、オルガン演奏に近いように思えた。ラベルの「ボレロ」に合わせての楽器紹介(バスクラリネットなど)が面白かった。
2020年2月6日(木)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』第3章の再読を一応、終了。オケによれば、『オリジン』の本文はそのタイトルと同様、多様な解釈が可能である。自然選択による進化を説く「一貫した長い議論」(one long argument)という解釈が有力だが、オケはそれを否定する。ダーウィンが「我が見解」(my view)と呼ぶいくつかの主張(生物進化、共通祖先、自然選択など)についての議論が展開されている。しかし自然選択の作用は実証されておらず、メタフォーによる記述にとどまっている。そのため、『オリジン』は単一原種(germ)からの進化を説いただけの書、あるいは変異論の書とみなす解釈もあった、という。
本日は午前、午後と集中して読み続けることができた。昨日との違いはなぜか。体調の違いだろうが、その原因はわからない。
2020年2月5日(水)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の第3章「選択論者ダーウィン」を再読しているが、2時間たらずで集中力がとぎれた。時間はあるのにもったいないが、脳が動かないのでどうにもならない。
2020年2月4日(火)家事雑用
午前中は家事、昼過ぎにシニアカーで隣町のスーパー、夕刻には生協宅配の処理。本日は新聞以外に活字を読んでいない。生活するにはこういう日もあるさ。
2020年2月2日(日)インターネット・ディスク
午前中は寒さで身も心も縮んでなにもできない。午後になって気温も上がり、体も動くようになったので、我がパソコンの課題に取り組んだ。現在データはほとんど外付けハードディスクに保存しているが、バックアップは取っていない。今は利用していないが、justのインターネット・ディスクに無料で利用できる枠があるので、これを利用できるようにした。また、OneDrive についても勉強し、これも利用するようにした。これでバックアップ問題は終わり。まだ課題は残っているが、それはまた後日。
2020年2月1日(土)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。今月から通所の曜日を変更したが、利用者の大半は顔見知り、いままでにどこかで顔を合わせたことのあるメンバーであった。帰宅後、郵便物投函にシニアカーで往復。その後は疲労感でごろごろするほかない。
2020年1月31日(金)ホームページ修正
昨年3月に7パソコンを中古の10パソコンに換え、ホームページビルダー17を21にバージョンアップしたが、それ以降、我がホームページのネット上の画面で文字が重なるようになってしまった。なんとなく放置してきたが、本日、一念発起、修正に取り組んだ。hpb の編集画面で枠と枠との間隔を広げるだけの作業だが、なぜか「プレビュー」画面がネット上の画面にならない。そのため一々、ネット上の画面を確認しながらの作業になるので手間取ったが、とにかくこれで、気になっていたことが一つ片付いた。
2020年1月30日(木)ダーウィン研究
この3日間、断続的に読んできたオケ『オリジン再訪』の第2章を一応、読了。この章では『オリジン』のタイトルの外国語訳(仏訳、独訳、伊訳)を手がかりにタイトルの問題点を探るとしているが、訳語と対比するまでもなく、同書のタイトルには疑問が投げかけられてきた。まず、origin of species と名乗りながら、『オリジン』本文ではこの問題がほとんど扱われておらず、もっぱら適応の起源が論じられているという指摘は、『オリジン』批判の定番の一つである。そもそもダーウィン本人が本文で「変種・種・属」は実在するものではなく、恣意的に定められているにすぎないというのだから、その origin を問うこと自体、無意味になる。タイトルではnatural selection とor 以降の言葉、preservation ‥‥とを同義としているが、それは本文の内容と矛盾しないか。struggle とはなんなのか。著者はこうした問題に著者なりの解釈を提示している。
現在の我々は『オリジン』の内容を知った上でタイトルを読むが、予備知識なしでタイトルを読んだ『オリジン』刊行時の読者たちには難解なタイトルだったかもしれない。
2020年1月27日(月)デイサービス
午前中は雨の中を隣町の福岡医院へ。早朝高血圧が不安定になってきたので、もとの強い降圧剤を処方してもらった。午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。2月から通所日を変更するので、なじみのメンバーたちとは本日が最後になる。
2020年1月24日(金)ネット回線変更
午前中にキンデンの工事が終わり、ネット回線をソフトバンクAir からeo光に切り替え、固定電話もソフトバンクおうち電話からeo光電話に切り替えた。無線LANの接続も終わり、パソコンも電話も問題なく機能している。
2020年1月23日(木)e-Tax
昨日は医療費の計算。一年間の領収書を整理し、集計するのに丸一日を要した。本日は国税庁の確定申告書作成コーナーを利用して入力し、結果を送信して作業終了。郵送の手間が省けて楽になった。
2020年1月21日(火)ダーウィン研究
オケ『オリジン再訪』の第1章「迷宮の『オリジン』」を読了。私物の本は気楽に扱えるので、効率も上がる。
2020年1月20日(月)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。一昨日から左足の膝に痛みが出てきた。ついに始まったか。ポラリスのスタッフによると、足の筋肉が衰えたためとのこと。自宅で毎日、足の筋肉を鍛える簡単な運動を繰り返すことになった。
2020年1月18日(土)ダーウィン研究
一昨日、amazon に発注していたオケ『オリジン再訪』(ペーパーバック)が昨夜、届いた。2018年8月刊のハードカバーは1万円を大きく超えるので、年金生活の身では購入できない。昨年から桃大図書館の蔵書を利用してきたが、それでは書き込みができないし、いつまでも借りているわけにはいかない。昨年9月刊のペーパーバックは半額以下で、ぎりぎり購入可能である。これで書き込みをしながら、じっくり読むことができる。ペーパーバックをハードカバーと比較すると表紙だけでなく紙質もかなり落ちるが、実用的には差し支えない。文献一覧(p.235)で Jonathan Topham のファーストネームが John と誤記されているが、ペーパーバックでもそのままである。また、文献注(p.44, n.62)でダーウィン書簡集7の390ページとすべきところが39と誤記されているが、これもそのままである。中身に違いは無いと見てよい。
2020年1月13日(月)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。出席者15名と、にぎやかであった。
2020年1月11日(土)フルート・アンサンブル
昼過ぎに河内長野市ラブリーホールへ。同属の楽器によるオクテットシリーズの第1回目で、8人のフルート奏者によるコンサートである。コーディネーターの杉山佳代子がかつて教えた6人の女性奏者を集め、先輩の加藤勇仁を加えた編成である。小ホールの舞台は華やかだったし、気楽に楽しめる音楽会であった。全長280cmのコントラバスフルートには驚いたが、もっと楽器そのものについての説明があっても良かったと思う。それはとにかく、これだけのコンサートが会員価格2200円で楽しめるのはありがたい。
2020年1月10日(金)十日戎
朝、散髪に外出したついでに、河内長野駅前の長野神社(長野戎)に寄ってきた。普段は参拝者もまれな神社だが、この3日間だけは様相一変。周辺には多数の屋台が出ており、本殿前には参拝者の長い行列ができていた。夕刻以降はさらに混雑するらしい。河内長野市に住んで40年になるが、1月10日に長野神社に詣でるのは今回が初めて。これほど賑やかになるとは知らなかった。
2020年1月8日(水)ダーウィン研究
アイルランドの植物学者ハーヴィ(William Henry Harvey, 1811-66)のダーウィン宛書簡(1860年8月24日 CCD8,
322-334)を昨日からの2日がかりで読了。ダーウィン論ではほとんど言及されることのない学者だが、『オリジン』批判の手紙を繰り返しダーウィンに送っている。この手紙は書簡集で11ページに及ぶ長いものたが、オケ(p.33)は冒頭部分を引用しただけで済ませている。「クマ・クジラ物語」に言及しているので、『オリジン』初版を読んでの批判であることが分かる。ハーヴィは進化の事実を認めているが、それは創造的知性によってもたらされるとし、自然選択には補助的役割しか認めていない。また、微小な変化の積み重ねを否定し、跳躍的進化を説く。オケが引用する冒頭部分では、「器官の変異および連関の起動因」(the
inciting causes of Variation & Correlation of Organs)を問題にしているが、後の部分でこれも自然界に働く知性のもたらすものとしている。自然神学を信奉するナチュラリストによる自然選択説批判と見ることができよう。
2020年1月6日(月)デイサービス
午後はデイサービス「ポラリス大矢船」で運動機能訓練。事業所も本日が仕事始め。まずは「本年もよろしく」で、リハビリ開始。
2020年1月5日(日)ダーウィン研究
シニアカーで返礼年賀状投函に出かけたついでに、スーパーで買い物。帰宅後、1週間ぶりにオケ『オリジン再訪』に取り組んだが、集中力が途切れてはかがいかない。まだ外出の疲れが抜けていないようだ。
2020年1月4日(土)ジャーナル執筆
一昨日の疲れがまだ抜けない。日中はぼんやり過ごし、夜になってなんとか4日分のジャーナルを書いている。
2020年1月3日(金)無為
覚悟していたことだが、昨日の疲れで体が動かない。終日、ぼんやり過ごすしかない。
2020年1月2日(木)嵯峨・二尊院
カミさんの月参りのお供で京都嵯峨野の二尊院へ。毎年のことだが、この日はタクシーで松尾大社の前を抜けるのが一苦労。紅葉期ほどではないが、時間も料金もかさむ。
2020年1月1日(水)年賀状
本日の仕事は返礼年賀状15通の宛名書き。年々、この作業も億劫になってきた。来年は、次年度からの年賀状辞退の挨拶文を書こうかと思う。
2020年1月1日(水)今年は何をするか
研究テーマは当面、ダーウィン。まず、オケ『オリジン再訪』の書評をまとめる。その後、『オリジン』の解説書を仕上げようかと考えている。その作業の中で、ダーウィンの変異論・遺伝論を整理していきたい。遺伝学成立史はその先。
遺跡探訪は体力的に難しくなったが、寺社探訪は続けたい。興福寺の「友の会」を続けてきたが、中金堂再建記念も終わったことだし、東大寺に切り替えようと思う。
問題は体力維持。状況よっては介護度の認定見直しを要請しなければならない。
2019年12月31日(火)今年は何をしたか
今年の元日に書いた目標を読み直してみた。「研究テーマはダーウィンの遺伝論。できれば半年でまとめたい」と書いているが、ダーウィン論を全面的に見直す作業になってしまった。
パソコン買い換え(7から10へ)は1万円の中古品で済ませたが、今のところ、大きな問題は生じていない。
体力低下は恐れていた通りに進行している。10月から介護度の認定か下げられたため、デイサービスでのリハビリが週一になってしまった。
2019年12月31日(火)ホームページ更新
大晦日と行っても特別なことはない。昼間はなんとなくパズルなどで過ごす。夜になってやる気が出てきたので、ホームページの更新を試みている。2013年以来、ジャーナルを同じファイルに書き続けているため、かなり重くなってきた。以前から気になっていたが、つい面倒でそのままになっていた。今夜は意を決して、本日までの分を新規のページに移動した。自信は無いが、多分、最低限の処理はできていると思う。