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Journal no. 32

捨てない (2002年3月6日)

 少し前からインターネットのオークションを利用している。

 最初は、ほしかったソーラーライトが売りに出されているのを見つけたのが始まりだった。それから2、3の商品を落札した後、今度は出品してみた。

 捨てるつもりで納屋にしまい込んであった裁縫箪笥を捨て値で出してみたら、なんとこれが売れたのだ。これに味をしめて、捨てようと思っていた廃物を次々と出品している。

 オークションには多少の手数料がかかるが、送料はたいてい落札者もちだから収支がマイナスになることは少ない。出品の作業やメールのやりとり、梱包と発送作業を面倒と思わなければ、使わなくなったものを処分するのには良い方法だ。捨てるのはちょっとためらってしまうものでも、有効に使ってもらえるとなれば処分しやすい。壊れて使えなくなったものでも、ものによっては部品取り目的で買ってもらえることもある。なんでも使い捨てる生活に疑問を持っている人なら要チェックだ。

 ただ、出品から発送までの作業がかなり面倒なのは確か。だから暇じゃなきゃとてもやってられない。毎日あくせくと忙しくしている人には、ちょっとその余裕はないかもしれない。

 ものを大切に使い、捨てる時も正しく捨てる、環境にあまり負荷をかけない生活というのは、時間的精神的余裕がなければなかなかできないもののようだ。環境問題を解決するには、そういう生活の余裕を取り戻す必要もあるのだろうと思う。それが実はいちばん難しいことなのかも知れない。

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 ところで、インターネットのオークションは売るのも買うのもなかなか楽しいものだが、一方で売買に絡むトラブルもいろいろあるし、組織が盗品を売りさばいているらしいという闇の顔も持っている(LINK)ということは知っておいたほうがいいかもしれない。

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