【評価結果に対する巖の感想】
2001年度は2コマリピートで授業した「環境問題概論」。どちらの授業でも同じパワーポイントファイルを用いてスクリーンに投影する方式をとった。基本的に同じ内容を同じようにくり返し講義したのだが、ふたつのクラスでどのような違いが生じたか比較してみた。
01クラスは火曜日4限目、02クラスは水曜日1限目。4限目と1限目という時間帯の違いから予想される受講者像が、質問2「授業の内容に興味がもてた」に対する回答に現れている。01の55.2%に対し、02は64.2%が「そう思う」と答えており、朝早い1時限目から出席しようという意志のある学生が、より強い興味を持ってくれていることを示している。その学生たちの74.2%に「有益だった」(質問12)と答えてもらえたのは何よりの喜びである。ただし、質問3「内容がよく理解できた」のスコアが01より低いのはよくわからない。興味を持って真剣に聞くほど、わからないことがでてくるのだろうか、などと勘ぐってみたりもする。
授業をしていての感想としては、01クラスはざわざわと私語が多く、逆に02クラスは私語が少なく集中して聞いてくれている印象を受け、02のほうが授業しやすかったように思った。それだけに、質問9「遅刻や私語に厳しく対応し、教室の秩序が保たれていた」の回答が明らかに逆を示していることには驚かされた。実は期末試験にもそのようなコメントが多数あり、明らかに02クラスの方が秩序が保たれていなかったのは確かだ。考えてみると、これは教室の違いに一因があるのかも知れない。01クラスは2-101というやや縦長の階段教室なのに対し、02クラスは3-210という縦長でかつフラットな教室だった。階段教室では教壇も高く、後方の座席もせり上がっているため後部での私語もよく聞こえる分注意しやすいが、完全にフラットな3-210では後部の私語が講義者に届きにくいのかも知れない。しかも、投影用のコンピュータを操作しなければならないため講義中は教室前部に張り付いていざるを得ないのも問題である。ワイヤレス・マウスなどを導入して、教室内を移動しながら操作できるように改善したいものだ。
質問8「黒板の使用」に差があるが、どちらのクラスでも黒板は使用していない。数字の差に意味はない。