2001年度 学生による授業評価集計結果

●科学と技術III(滅びゆく生物)(後期 水曜3限目)

登録受講者数 904人 回答者数 134人

 そう思う
 どちらかと言えばそう思う
 どちらとも言えない
 あまりそう思わない
 そう思わない
1.「講義計画」にそって、予定通り授業が行われた。
62%
24%
. . .

2.授業の内容に興味がもてた。
31%
40%
19%
.
6%

3.授業の内容がよく理解できた
25%
44%
20%
5%
5%

4.教員は、質問や小テスト、リポートなどにより、学生の理解度を測ることに努力していた。
40%
34%
10%
10%
5%

5.教員の声や言葉は明瞭で、聞き取りやすかった。
50%
40%
6%
. .

6.テキストやプリントを活用した授業の場合、その使い方が適切であった。
68%
27%
. . .

7.ビデオなど視聴覚教材を活用した授業の場合、その使い方が適切であった。
51%
36%
10%
. .

8.黒板を活用した授業の場合、その使い方が適切であった。
26%
28%
23%
. .

9.遅刻や私語に厳しく対応し、教室の秩序が保たれていた。
37%
39%
13%
7%
.

10.教員の遅刻や休講が少なかった。
80%
18%
. .

11.授業(講義内容・教材の選択・課題及び授業運営等)において、人権を侵害するような教員の言動はなかった。
83%
12%
. .

12.総合的に判断して、有益な授業であった。
43%
34%
19%
. .

13.あなた自身は、この授業によく出席し、意欲的に学ぼうとした。
20%
41%
19%
11%
8%



【評価結果に対する巖の感想】

 前期同時限と同じく900人超の受講者があった。500人しか入らない教室ではどうあがいても満足なサービスを提供できないので、授業内容を録音したテープを貸し出し、授業ノートをまとめたプリントを配布し、出席はもちろんとらず試験もそのプリントから読みとれる範囲のことのみを出題すると約束した上で、授業を直接聞く必要をあまり感じない受講者に自主的に退室をお願いしてなんとか事態を収拾した。

 後期授業であり最初からそうなることがわかっていたので、今回は先にプリントを用意し、出席しなかった者だけでなく出席者にも授業の始めにプリントを配布し、そのプリントに書かれていることを元に授業を進めた。これは講義する側にとっては楽であった。板書をする必要がほとんどないので、話が中断されず量もしゃべれる。必要なときにだけキーワードやイラストを板書し、あとはOHPなどで映像を見せるようにした。

 教えるのは楽であったが、はたして受講する側にとってはどうだったか。積極的にノートをとる必要がないことが学習態度に影響するのではないかということに気付いたのは、授業が終わってからであった。前年度の同授業との評価の比較をすればそのへんは明らかになる。前年度は、今年度と同じ教室で出席者数もほぼ同じ程度だったが、プリントなしですべて板書による授業だった。

 結果は恐れたとおりのものだった。質問2「興味」、3「理解」、12「有益」、13「学び」すべての項目で今年度の方がスコアが低い。当然といえば当然の結果である。プリントに書かれてあることさえ理解していればいい、それはあとでいつでもできる、という緊張感のなさが、講義への集中をそこなったのであろう。とはいえ、出席しないことを多くの受講者にお願いした以上、そのプリントに書かれていないことを講義で多くしゃべることは許されない。

 おそらく前期のように、プリントは授業の後で配布するようにすべきだったのかも知れない。受講者側の立場から見れば、それもいささか理不尽なことのようにも思えるが。

 とにかく、教室にまったく入りきらないほどの受講者を受け入れたことに問題がある。そこを解決しない限り、いくら小手先の策を弄しても十分な教育など実現できるはずもない。講義の内容には例年以上の自信があったのだが、残念だ。


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2002. 2. 21.