【評価結果に対する巖の感想】
自然の恵みを理解し、滅びゆく生物たちを保護する必要性に気付いてもらう授業。個々の生物そのものではなく、熱帯雨林や里山、干潟など生態系の機能とその保全に関する話が多い。そのあたりで受講者の期待と多少ちがうところもあったもよう。
「3. 授業の内容に興味がもてた。」や「13. 総合的に判断して、有益な授業であった。」の得点は、とりたてて高得点でもないがまずまずの結果といえよう。自然保護にはそれなりの関心を寄せている受講者が多いことのあらわれであろう。
期末試験の他にレポートを2回課したが、これは授業内容とは少し離れた課題だったので「5. 学生の理解度を測ることに努力していた。」にはあたらない。小テストをしたり疑問質問を受け付ける努力をすべきだったかもしれない。
参考文献は紹介したがテキストは指定せず、プリントも配らなかった。ビデオは効果的と思われるときに数度使用した。自然にふれる機会のない受講者が増えており、名前を挙げただけでは生物のイメージがつかめない場合が多く、視覚教材は不可欠と思われる。
月曜の1限目にも関わらず人数の多い授業で、私語には悩まされた。それなりに厳しく対処したつもりだが、「10. 教室の秩序が保たれていた。」の点が低い。遅刻をとがめないことに対する批判かもしれない。欠席も遅刻も本人の損失と割り切って、とくに注意などしないことにしている。
「13. 総合的に判断して、有益な授業であった。」の84点は満足のいくものだが、それに比べて「14. 意欲的に学ぼうとした。」が71点と低い。おそらくは、月曜の1限目ということで、興味を持って受講した者でも遅刻や欠席が多かったことのあらわれではないかと推測する。試験の答案用紙にも「月曜の1限目はやめてほしい」などと書いてきた者がいたが、こればかりはどうしようもない。