名前・職位
巖 圭介 (いわおけいすけ)
社会学部社会学科教授(2011年9月までは准教授)
「いわお」という字はであって、巌、でも厳でもありません。桃山学院大学には厳という字で「げん」先生という方がおられるのでお間違えのないように。
担当科目
環境問題概論、自然科学(生物学I)、社会学科基礎演習、専門演習
過去には世界市民、コンピュータ利用I、論述作文なども
クラブ顧問
アメリカンフットボール部部長
フォークソング部顧問
専門的興味
生物の進化:暗記すべき雑多なことが多いことで嫌われる生物学ですが、ミクロからマクロまで広く生物学全体を貫くひとつのテーマ、それが「進化」です。ただ一度の生命の誕生から始まった生物が、想像を絶するほど多種多様な現在の生物界にまで進化してきた。その背景にある遺伝子の構造と、変化をつくり出す自然淘汰の原理は驚くほど単純なものなのに、その結果が極めて複雑なものになる。そこに私は限りない魅力を感じます。
環境問題、環境教育:授業を担当したことでいやおうなしに取り組み始めた環境問題。環境問題自体について研究はしていないけれど、どうやって伝えるか、どうやって理解してもらうか、そしてどうやって解決の糸口をつかむか、ということを考えないわけにはいかない。容易なことではないけれど。
経歴
○京都大学農学部の農林生物学科で、学部と大学院で昆虫生態学を研究しました。モンシロチョウの幼虫に寄生する寄生バエ2種の生態を、京都市の北部の畑などを回って調べました。アオムシを集めて寄生率を調べ、季節によってどう変化するか、場所によってどう違うか、アオムシが食べている植物によってどう違うか、というようなことを調査して、どうしてそうなっているのかということを推理するのが研究でした。
○大学院の4年の途中で中退し、1989年夏からアメリカのノースカロライナ州にあるデューク大学の動物学部の大学院に留学。ここでは昆虫と植物の関係がどのように進化してきたかということについて幅広く勉強しました。昆虫はなるべく自分に有利なように植物を利用しようとしているし、植物はただ喰われたり利用されたりしているだけではない。そのせめぎ合いが今日の自然を形作っているということを、実験や理論で検証しました。まる6年かかってPh.D.(博士号)をとり、日本にもどりました。 →デュ−ク大学のホームページへ ○1995年秋から、科学技術振興事業団に期限付きの研究員として採用され、農林水産省の農業環境技術研究所というところに滞在しました。ここでは、殺虫剤に対して抵抗性を身に付けた害虫の性質を調べました。それまで殺虫剤をかければ死んでいた害虫が抵抗性を獲得して死ななくなる、というのはれっきとした進化の小さな実例であり、これを調べるのは農業のためだけでなく、昆虫の進化を理解する上でかっこうの材料となります。 ○1998年春より桃山学院大学へ。講義準備で忙しくてなかなかできないけれど、昆虫の進化の研究をやめたわけではありません。 趣味 >過去・現在< ● 天体観測:中学から大学までは星を見るのが好きだった。星の写真をずいぶん撮った。インドネシアまで行って皆既日食を見た(1983年)。オーストラリアまで行ってハレー彗星と南十字星を見た(1986年)。望遠鏡も自作した。もう長い間星を見上げすらしていない。
● 持久走:大学時代には持久走同好会に入って毎日(?)走っていた。フルマラソン(42.195km)をこれまで6回走った(篠山4回、ニューヨークとシカゴ各1回)。自己最高タイムは3時間36分(篠山, 1985年)。留学中に走ったニューヨークマラソンがいちばん楽しかった(1992年)。今では肥満度30%でとても走れません。
● コンピュータ:大学1年のとき、大衆向けに初めて売り出された家庭用コンピュータ、富士通「FM-7」を買ってもらった時から、コンピュータにはえんえんとはまりっぱなし。このころのコンピュータはフロッピーディスクじゃなくてカセットテープに記録していたなんてうそみたい(ハードディスクなんてなかったし)。画面の色は8色しかなかった。そのあと買った「FM-77AV」は色が4096色になって、フロッピードライブが2つもついていて、ひどく嬉しかった。その後アメリカに行ってからはマック派に転向。最初に買った「Macintosh Plus」は、白黒の小さな画面だったけど私のそれまでのコンピュータの概念を完全にくつがえしてくれた。その後、「Macintosh LCIII」、「PowerBook 150」、「Power Macintosh 4400/200」、「iMac DV(グレープ)」、「iBook (Dual USB)」、「iMac 800MHz (Flat panel)」、「iBook G4 (12inch)」、「Power Macintosh G4 Dual」と変遷してきて、今はメインで「Mac mini (Early 2009)」、サブには「MacBook」を使う。
→指導を受けたRausher研究室のページへ
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