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Journal no. 44

ゼミが楽しい (2003年6月20日)

今年から初めて担当することになった3回生の演習。どんなことになるかと不安と期待を胸にのぞんだが、今のところ期待以上に楽しくできている。定員いっぱいの25人というのはちょっと多過ぎる感があるが、みな気持ちのいい連中ばかりなのでそれほど苦にならない。

もちろん、楽しいだけではダメで、これから彼らの力をどこまで引き出せるか、それは私のやり方次第だろう。楽しいだけで終わるか、結果を残せるか、指導力が問われる。

◇        ◇         ◇

ゼミの授業では思い切ってパソコンを導入してみた。25人のゼミ生全員に、一人1台ずつ小型サブノートのLibretteを与え、ワイヤレスで学内LANに接続する。機器の運搬と設置は全部情報センターの方がやってくれる。ほんとにありがたい。

パソコンの起動時にやや時間がかかるが、いったん立ち上がってしまえば接続は快適だ。インターネットの検索もストレスなくできる。マウスがなくスクイーズ式のポインタが少し使いにくいが、いつでもそこに自分のパソコンがあるという感覚は心強いものがある。

学内LANにあるゼミ専用共有フォルダにゼミ生一人一人の専用フォルダをつくって、レジメの原稿やプレゼン用のPowerPointファイルはそこに提出してもらう。提出されたものは整理して名前を整えて別の公開用フォルダにいれる。こうすれば毎回の蓄積をゼミ生全員で共有できる。卒業時にはそうして蓄積したすべての作品をCD-Rに焼いて記念に配布しようと思っている。ゼミコンパやゼミ旅行で撮る写真も入れて。

全員がパソコンを持って、それでどうする、と疑問に思う人もいるだろう。別に何もしなくてもいいのだ。使わなければならない理由はない。けれども、いつでも望めば指先に広大なインターネット空間が広がり、計算機が用意され、メモを整理する道具が手に入るということ、そうした可能性がそこにあるということそれ自体が新しい授業スタイルの発展を可能にしてくれると思う。

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