Journal no. 41
EVOLUTION (2002年8月2日)
東京へ向かう新幹線の中でこのジャーナルを書いている(アップしたのは帰ってからだけど)。まだ期末テストの採点が終ってないのだけれど、日本進化学会の大会が今日から東京の後楽園であるので出かけることにした。空き時間に採点しようと答案の束をひきずってきている。
日本進化学会というのは、まだできてから4−5年しか経っていない若い学会だ。動物学、植物学といったそれぞれの分野でそれぞれに進化を扱う研究者はずっと昔からいたのだが、「進化学」というくくりで集まることは少なかった。材料とする生物を離れて、進化そのものを前面に押し出した学会は、日本では初めて登場したものだろう。
そもそも、進化「論」とはいっても、進化「学」という言い方はあまりされてこなかった。そのため、進化はひとつの仮説にすぎないというような発言がまかりとおってきた。そろそろ進化が市民権を得てもいいころだろう。
生物のいかなる側面も進化という観点なしには意味をなさない。これは今回の進化学会大会のキャッチフレーズであり、また私がこの秋担当する「自然科学−生物学−」という講義の理念でもある。聖書に書かれた創造説を信じている学生もいるなかで、進化がどのように受講者に受け入れられるか、今から楽しみだ。
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まだ採点やってます。疲れた。
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