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落ち葉堆肥づくりに挑戦

 広葉樹の落ち葉を堆肥にして有機肥料・土壌改良材として利用することは、昔から農業の現場で当たり前に行われていたことだった。でも、化学肥料が普及した今、落ち葉は燃えるごみとして処分されている。葉を燃やして出る二酸化炭素はカーボンニュートラルとはいえ、ゴミとして運搬するにはエネルギーがいるし、一方で家庭菜園のために腐葉土を購入したりしているのだから、もったいないことこの上ない。

 やはり、落ち葉は燃やさず堆肥にして、必要とされるところで土に返すのが理想的だ。それがどの程度の労力を必要とすることなのか知るために、自分で落ち葉堆肥づくりに挑戦してみた。


2005年冬の仕込み (2005年12月3日)

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 落ち葉堆肥の作り方についてはあちこちに解説が書かれているので、いくつかのサイトを見てできるだけ安易なやり方を真似る。ポイントは、堆肥づくりというのは微生物の培養なのだということ。どれだけカビなどの微生物にとって良好な環境を提供できるかが、短期間で作る上で重要になる。ヨーグルトや納豆、漬け物をつくるのと基本は同じだ。

 大学のゴミ置き場に行って、集められた落ち葉の大袋を勝手にいただいてきた。これは主にケヤキの落ち葉なので堆肥にはぴったり。漬物用の大きなタライに入れて軍手をした手でもみくちゃにして葉に傷をつけ、菌が侵入しやすいようにする。水をかなり加え、そこに大量の米ぬかをまぶす。米ぬかは近所の米屋さんで安く入手した。米ぬかの窒素分は菌の繁殖に必要。糖分を加える人もいるみたいだが、今回は省略する。あと、微生物のタネとして、腐葉土が自然にできている場所からとってきた土を少し混ぜる。このへん、凝った方法で菌の採取をして増殖させてから混ぜる人もいるのだが、面倒なので今回はパス。できたぐちゃぐちゃの落ち葉を、多少通気性のある容器にぎゅうぎゅう詰め込んで、あとは待つだけ。通気性が悪すぎると水分で嫌気状態(酸素不足)になり、腐敗によって悪臭が出る。通気性がありすぎると乾燥してしまい、微生物の繁殖が進まない。このへんが人のやり方を読んだだけでは感触がわからないところ。


環境サークルGreenTeaのチャレンジ (2005年12月10日)

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 やってみたいというので、環境サークルGreenTeaでもトライする。コーナンで買ってきた大型の衣装ケースの側面にたくさんドリルで穴を開け、葉を詰め込む。あとは同じように。すぐにかさが減ってケース半分になってしまった。これひとつでもかなりたくさん処理できそう。


1ヶ月経った (2006年1月7日)

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仕込みから1ヶ月経った。これまでに2回混ぜ返したり水分補給したりしている。今回容器から取り出すと、前は見られなかったカビが表面に生えている。こいつが活躍してくれればいいわけだ。いったん全体をくずしてよく混ぜ返す。まあまあ順調なんじゃないだろうか。


3ヶ月経った (2006年3月4日)

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3ヶ月経過。白いカビが全面に繁殖しているが、内容物の状態にあまり変化は見られない。水分補給して米ぬかを少し追加でふりかけて、混ぜかえす。春の畑作りには間に合わないな。


11ヶ月経った (2006年11月2日)

ほぼ完成した落ち葉堆肥
途中をすっとばして11ヶ月経過。葉がほとんど原形をとどめず、粉々になる。おおむね完成したと考えていいだろうか。秋植え野菜の根もとのマルチとして使うとしよう。この8ヶ月間、2,3回かき混ぜたり水分を足したり米ぬかを追加したりしたが、それほど世話をしたわけでもない。比較的湿度は高い状態が保たれていたと思う。もう一箱のほうは少し乾燥状態が続いたせいか、これよりもずっと原形をとどめていて未完成な感じ。


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2006. 3. 16