2012年度 演習3


【研究テーマ】

環境教育を考える

【演習概要】

地球温暖化が身近な話題となり、環境問題について何も知らないという人はまずいない。
しかし、わたしたちはなにが本当に問題なのか「知って」いるのだろうか。
そして、「知って」いることを基に自分で判断して「行動して」いるだろうか。

環境問題について、人に「知って」もらい、そして「行動して」もらうためには、
どんな方法でなにを伝えればいいのだろうか。

このゼミでは、さまざまな方法で環境問題について学び、教えあい、体験してもらう。
自らの学びのプロセスをふりかえり、そこから環境教育の方法と効果について考える。
ここでいう環境教育とは、教育機関や組織が計画的に行う教育にとどまらず、一生を通じて出会う学びの機会すべてを視野に入れている。
人の環境意識を変化させ環境問題の解決につながる効果的な環境教育を考えること、それがこのゼミの目的である。

【演習計画】

〈3年次〉
環境問題の基礎知識を確認する〈基礎勉強〉、日々の生活や時事問題からテーマを見つけて短くまとめてみんなに紹介する〈3分間スピーチ〉、すでに行われているさまざまな取り組みについて調べ議論する〈調査報告〉、以上3つを並行してグループ単位でおこなっていく。同時に、学内外のさまざまな環境関連活動に各自積極的に参加し、その活動の意義と環境教育としての効果を持ち帰って話し合う。夏休みにもそうした活動を盛り込んだ合宿を行う。大学祭では、他の学生を対象にした環境教育のための教室企画を立案する。

〈4年次〉
3年次の経験を生かして、具体的な問題解決を念頭においた環境教育プログラムを企画立案し、これを卒業作品としてまとめる。地域のイベント等に出展する機会があれば、実際に教育啓蒙活動を展開する。

【ゼミについての巖の考え】

 環境問題をテーマにしたゼミだからといって、環境問題の専門家を養成したいわけではない。この社会で生きていくために必要な技能と姿勢を身につける手助けができればと思っている。2012年度の目標はふたつ。ひとつは、自分で問題を見つけ、資料を調べ考えて解決策を模索する訓練を積むこと。この能力は、仕事でも日々の生活の中でも役に立つ。もうひとつは、就職活動時の面接担当者に「君はゼミでどういうことをやっているの?」と尋ねられたときに、胸を張って答えられるものを持つこと。こちらを実現するためには、1年目から本気で打ち込める課題を見つけてもらわねばならない。

 ゼミに設定された授業時間は週に1回しかないが、ゼミの課題は楽ではないと覚悟してもらいたい。週末も夏休みも関係ない。自分の持てる力を極限までつぎこんで、最高の成果を出してもらいたい。

【参考文献】

安井至『市民のための環境学入門』 丸善ライブラリー 1998

今泉みね子『ここが違う、ドイツの環境政策』 白水社 2003

松永和紀『メディア・バイアス』 光文社 2007

田中優『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方―エコとピースのオルタナティブ』 合同出版 2005

マエキタミヤコ『エコシフト』講談社 2006

環境省編「環境白書」「循環型社会白書」

雑誌「オルタナ」

ほか適宜紹介する。


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2012. 4. 9.