2000年度 学生による授業評価集計結果

●人権問題VII (環境問題と人権)(月曜3限目)

登録受講者数 248人 回答者数 94人

 そう思う
 どちらかと言えばそう思う
 どちらとも言えない
 あまりそう思わない
 そう思わない
1.「講義計画」にそって、予定通り授業が行われた。
41%
38%
9%
.

2.授業の内容に興味がもてた。
30%
50%
15%
. .

3.授業の内容がよく理解できた
37%
44%
17%
.

4.教員は、質問や小テスト、リポートなどにより、学生の理解度を測ることに努力していた。
26%
41%
17%
13%
.

5.教員の声や言葉は明瞭で、聞き取りやすかった。
56%
29%
11%
. .

6.テキストやプリントを活用した授業の場合、その使い方が適切であった。
10%
12%
15%
.

7.テープ・ビデオなど視聴覚教材を活用した授業の場合、その使い方が適切であった。
52%
34%
12%
. .

8.黒板を活用した授業の場合、その使い方が適切であった。
40%
36%
15%
7%
.

9.遅刻や私語に厳しく対応し、教室の秩序が保たれていた。
46%
41%
10%
.

10.教員の遅刻や休講が少なかった。
91%
. .

11.授業(講義内容・教材の選択・課題及び授業運営等)において、人権を侵害するような教員の言動はなかった。
79%
11%
9%
. .

12.総合的に判断して、有益な授業であった。
39%
50%
9%
.

13.あなた自身は、この授業によく出席し、意欲的に学ぼうとした。
46%
38%
15%
.



【評価結果に対する巖の感想】

 環境問題と人権ということで、足尾鉱毒事件と四大公害事件を中心にとりあげた講義。今回が初めての授業だったので受講者の評価が気になった。まずまず合格点というところだろうか。

 誰もが知っているはずの公害事件をもう一度学ばせるため、個々の事件の細部にこだわって物語性を強調することで退屈させないよう努力した。「3. 授業の内容に興味がもてた。」の76点は、高得点ではないがとりあえず安堵できる。

 期末試験の他にレポートを2回課したが、これは授業内容とは少し離れた課題だったので「5. 学生の理解度を測ることに努力していた。」にはあたらない。小テストをしたり疑問質問を受け付ける努力をすべきだったかもしれない。

 参考文献は紹介したがテキストは指定せず、プリントも配らなかった。一方、写真やビデオはうまく活用できたと思う。過去の歴史上の出来事という印象を持っているであろう大半の受講者になんとか現実感を持たせるため、いろいろ努力した。とくに水俣病に関するビデオ映像は衝撃的であったようだ。

 前期同時限の人権問題IIIの授業では私語がやまず大変消耗したのだが、後期はずいぶんましだったように思う。しゃべっている受講者を見つけるとこちらはしゃべるのをやめてじっとそちらを注視して気付くまで待ったり、しつこい場合には席を移動させて仲間を分離することで対応した。「10. 教室の秩序が保たれていた。」の82点はできすぎのような気がする。

 「13. 総合的に判断して、有益な授業であった。」の82点は満足のいくものだが、ただしこれは授業評価に参加してくれたまじめな出席者だけのもの。期末試験では、水俣病の起こった県も原因物質もわからない者が続出した。おそらくろくに出席しなかった者たちであろうが、こういう受講者を出していいはずはなく、出席をとることを考えなければいけないのかもしれない。


巖の部屋へ戻る  |  授業評価生データ表示

2001. 3. 7.